2019年公開のディズニー実写映画『アラジン』には、メナ・マスード、ウィル・スミス、ナオミ・スコット、マーワン・ケンザリら実力派俳優が出演しています。日本語吹き替え版では、中村倫也、山寺宏一、木下晴香、北村一輝など、俳優や声優として活躍する豪華な顔ぶれが主要キャラクターを担当しました。
2026年現在も世代を超えて親しまれている本作。この記事では、アラジン役からジャファー役までの海外キャストと日本語吹き替え声優を役名別に紹介します。加えて、字幕版と吹替版の違い、ダリア役の沢城みゆきが演じるキャラクターの役割、1992年のアニメーション版から変更された設定、ガイ・リッチー監督による演出の特徴まで詳しく整理します。
【まずは全体像】実写映画『アラジン』2019の作品概要と主要キャスト

『アラジン』は、1992年に公開されたディズニーの長編アニメーションを実写映画化した作品です。監督を務めたのは、『シャーロック・ホームズ』シリーズなどでも知られるガイ・リッチー。アクション、コメディー、ミュージカルを組み合わせ、アニメーション版の世界観を新しい映像表現で再構築しました。
海外では2019年5月24日に公開され、日本では同年6月7日に劇場公開。上映時間は2時間8分です。音楽はアニメーション版から引き続きアラン・メンケンが担当し、ベンジ・パセックとジャスティン・ポールが新曲の作詞に参加しています。
物語の中心となるのは、貧しい青年アラジン、自由を求める王女ジャスミン、そして願いをかなえる魔人ジーニーの3人です。そこに宮殿の権力を狙うジャファーや、実写版で新たに加わったダリアたちが関わり、物語に新しい人間関係が生まれています。
【海外俳優一覧】アラジン役メナ・マスードからジーニー役ウィル・スミスまで
実写版『アラジン』の主要キャストは、主人公とヒロインだけでなく、悪役や宮殿の関係者まで個性豊かな俳優がそろっています。
アラジン役:メナ・マスード
主人公アラジンを演じるのは、カナダを拠点に活動する俳優メナ・マスードです。
アラジンは、アグラバーの街で盗みをしながら暮らす青年。貧しい生活を送っていますが、根は優しく、困っている人を放っておけない性格です。
メナ・マスードは、自由を求める青年の無邪気さと、王女ジャスミンにふさわしい人物になりたいという葛藤を表現。王子に変装したときの振る舞いと、街で暮らしていたころの自然体の姿を演じ分けています。
アニメーション版のアラジンが持っていた親しみやすさを残しながら、実写ならではの身体表現やアクションも見どころです。
ジーニー役:ウィル・スミス
ランプの魔人ジーニーを演じるのは、ハリウッドを代表する俳優ウィル・スミスです。
ジーニーは、ランプの持ち主の願いをかなえる不思議な力を持つ存在。陽気でおしゃべり好きな性格ですが、長い年月ランプに閉じ込められてきた孤独も抱えています。
1992年版ではロビン・ウィリアムズが声を担当し、圧倒的なテンポのコメディーで作品を盛り上げました。実写版のウィル・スミスは、そのイメージを単純に再現するのではなく、自身の持ち味であるリズム感や音楽性を取り入れています。
特に「フレンド・ライク・ミー」や「プリンス・アリ」の場面では、ウィル・スミスならではのパフォーマンスが際立ちます。
ジャスミン役:ナオミ・スコット
王女ジャスミンを演じるのは、イギリス出身の女優ナオミ・スコットです。
実写版のジャスミンは、王宮の外の世界に憧れるだけではなく、国民の生活やアグラバーの将来について真剣に考える人物として描かれています。
王女という立場に甘んじることなく、自ら国を導く存在になろうとする姿勢が、1992年版からの大きな変化です。
ナオミ・スコットの歌唱力が発揮される「スピーチレス ~心の声」は、実写版を象徴する重要な場面。ジャスミンが自分の意思を表現する楽曲として、物語に新しい意味を与えています。
ジャファー役:マーワン・ケンザリ
アグラバーの国務大臣ジャファーを演じるのは、オランダ出身の俳優マーワン・ケンザリです。
ジャファーは王宮で権力を握り、最終的には王位を奪おうと企む野心家。知略に長け、魔法の力を利用して自分の目的を達成しようとします。
実写版では、アニメーション版の特徴的な外見をそのまま再現するのではなく、現実の人間としての存在感や冷静な威圧感を重視した人物像になっています。
その他の海外キャスト
主要4人以外にも、物語を支える重要な俳優が出演しています。
- サルタン役:ナヴィド・ネガーバン……アグラバーを治める国王で、ジャスミンの父親。
- ダリア役:ナシム・ペドラド……ジャスミンに仕える侍女であり、親友のような存在。
- アンダース王子役:ビリー・マグヌッセン……ジャスミンの結婚相手の候補として登場する王子。
- ハキーム役:ヌーマン・アチャル……ジャファーの側近で、宮殿の警備を担う人物。
特にダリアは、アニメーション版には登場しない実写版のオリジナルキャラクターです。ジャスミンの内面や日常を描くうえで重要な役割を果たしています。
【日本語吹き替え声優一覧】中村倫也・山寺宏一・木下晴香・北村一輝の担当役
日本語吹き替え版も、実写版『アラジン』の大きな魅力です。
主人公アラジンには俳優の中村倫也、ジャスミンにはミュージカル女優の木下晴香が起用されました。ジーニーには山寺宏一、ジャファーには北村一輝が参加しています。
中村倫也:アラジン役
アラジンの日本語吹き替えを担当したのは中村倫也です。
会話の自然なテンポに加えて、貧しい青年から王子へと変化するアラジンの心情を表現。ジャスミンとの恋愛場面では、優しさや不器用さも伝わる演技を披露しています。
映画の吹き替えに初挑戦した中村倫也は、歌唱面でも重要な役割を担いました。
山寺宏一:ジーニー役
ジーニーの吹き替えは、声優の山寺宏一が担当しています。
山寺宏一は1992年のアニメーション版でもジーニーを担当した人物です。ロビン・ウィリアムズの独特なテンションとユーモアを日本語で表現してきた経験が、2019年の実写版にも生かされています。
実写版ではウィル・スミスの身体表現や音楽的な演技に合わせ、従来のジーニーとは異なる魅力を引き出しています。
木下晴香:ジャスミン役
ジャスミンの吹き替えを担当するのは木下晴香です。
ミュージカルの舞台で経験を積んできた木下晴香は、会話の演技だけでなく、歌唱場面でも力を発揮しています。
ジャスミンの気品や優しさに加え、強い意思を持つ女性としての感情を声に乗せています。「ホール・ニュー・ワールド」での中村倫也との歌声の重なりも注目ポイントです。
北村一輝:ジャファー役
悪役ジャファーを演じるのは俳優の北村一輝です。
落ち着いた声と独特の存在感によって、ジャファーの野心や冷酷さを表現。物語に緊張感を与える役どころです。
その他の日本語吹き替え声優
- サルタン役:菅生隆之
- ダリア役:沢城みゆき
- アンダース王子役:平川大輔
- ハキーム役:宮内敦士
なかでも沢城みゆきが演じるダリアは、ジャスミンの侍女という立場だけでなく、親友としての距離感も表現する役です。王宮での緊張感が続く物語のなかで、日常的な会話や温かな雰囲気を生み出しています。
【キャスト相関表】海外俳優と日本語吹き替え声優を役名別に比較
海外キャストと日本語吹き替え声優の対応関係を一覧にまとめました。字幕版で俳優の顔と名前を確認したい人も、吹替版で声の出演者を知りたい人も、この表を参考にすると分かりやすくなります。
| キャラクター | 海外俳優 | 日本語吹き替え | 役柄・特徴 |
|---|---|---|---|
| アラジン | メナ・マスード | 中村倫也 | 心優しい青年 |
| ジーニー | ウィル・スミス | 山寺宏一 | 願いをかなえる魔人 |
| ジャスミン | ナオミ・スコット | 木下晴香 | 自立心の強い王女 |
| ジャファー | マーワン・ケンザリ | 北村一輝 | 王位を狙う国務大臣 |
| サルタン | ナヴィド・ネガーバン | 菅生隆之 | アグラバーの国王 |
| ダリア | ナシム・ペドラド | 沢城みゆき | ジャスミンの侍女・親友 |
| アンダース王子 | ビリー・マグヌッセン | 平川大輔 | ジャスミンの結婚候補者 |
| ハキーム | ヌーマン・アチャル | 宮内敦士 | ジャファーの側近 |
この一覧から分かるように、主要人物の声を担当する日本語吹き替えキャストは、俳優と声優の両方で構成されています。
また、中村倫也と木下晴香のように、演技力と歌唱力の両方が求められる役では、従来の声優キャスティングとは異なる視点で出演者が選ばれている点も特徴です。
【字幕版と吹替版の違い】どちらで見るべき?歌唱・演技・セリフを比較
『アラジン』の字幕版と日本語吹き替え版は、基本的に同じ映像と物語を楽しむための異なる音声表現です。ストーリーそのものが別作品になっているわけではありません。
字幕版は海外俳優本人の声と演技を楽しめる
字幕版では、メナ・マスード、ウィル・スミス、ナオミ・スコットら海外俳優本人の声を聞くことができます。
特にジーニー役のウィル・スミスは、アニメーション版のロビン・ウィリアムズとは異なるリズム感でキャラクターを表現しています。英語の発音や言葉遊び、歌唱のニュアンスを直接楽しみたい人には字幕版が向いています。
ナオミ・スコットの歌声を原語で聞けることも、字幕版を選ぶ理由の一つです。
日本語吹き替え版は歌もセリフも日本語で楽しめる
日本語吹き替え版は、単に英語のセリフを日本語に置き換えたものではありません。
本作で採用されたプレミアム吹替版は、セリフだけでなく歌唱部分も日本語に吹き替えられています。中村倫也と木下晴香が歌う「ホール・ニュー・ワールド」など、ミュージカル場面も日本語で楽しめます。
日本語の歌詞によって物語の意味を理解しやすく、子どもと一緒に鑑賞したい人にも適しています。
字幕版と吹替版の比較
- 字幕版:海外俳優本人の声、英語の歌唱、オリジナルの演技表現を楽しみたい人向け。
- 吹替版:日本語で物語を理解したい人、歌詞を聞き取りながらミュージカルを楽しみたい人向け。
なお、字幕版と吹替版の違いを、登場人物やストーリーの変更と混同しないことも大切です。違いの中心は音声と翻訳された歌詞にあります。
どちらか一方が正解というわけではありません。海外俳優の表現を重視するなら字幕版、日本語での歌唱やセリフの理解を重視するなら吹替版という選び方がおすすめです。
【1992年アニメ版と比較】キャストの変更点とジャスミン・ダリアの違い
2019年の実写版を理解するうえで欠かせないのが、1992年のアニメーション版との比較です。
主要キャラクターの名前や物語の基本構造は引き継がれていますが、俳優のキャスティングだけでなく、人物の描き方や物語における役割にも変化があります。
1992年アニメーション版の海外キャスト
- アラジン:スコット・ウェインガー(歌唱:ブラッド・ケイン)
- ジーニー:ロビン・ウィリアムズ
- ジャスミン:リンダ・ラーキン(歌唱:レア・サロンガ)
- ジャファー:ジョナサン・フリーマン
- サルタン:ダグラス・シール
1992年版では、アラジンとジャスミンのセリフと歌唱を別々の出演者が担当していました。ジーニー役のロビン・ウィリアムズは、作品のユーモアを象徴する存在として知られています。
日本語吹き替えで共通する山寺宏一
日本語吹き替え版で特に注目したいのが、山寺宏一の存在です。
山寺宏一は1992年のアニメーション版でもジーニーを担当し、2019年の実写版でも同じキャラクターを演じています。
一方、アラジン、ジャスミン、ジャファーなどの主要人物は新しいキャストに変更されています。
なお、1992年版には日本語音声の収録バージョンが複数あります。ディズニー公式の作品情報に掲載されている版では、アラジンのセリフを三木眞一郎、歌唱を石井一孝、ジャスミンを麻生かほ里、ジーニーを山寺宏一、ジャファーを宝田明が担当しています。
そのため、1992年版のアラジンの声を調べる際には、どの収録バージョンを指しているかを区別する必要があります。
実写版で大きく変わったジャスミンの人物像
1992年版と2019年版で最も印象的な変化の一つが、ジャスミンの描かれ方です。
アニメーション版では、王宮の外の世界に憧れ、結婚相手を自分で選びたいと願う王女としての姿が中心でした。
一方、実写版では国民の暮らしや国の将来に関心を持ち、自ら統治者になることを望む女性として描かれています。
その変化を象徴するのが、新曲「スピーチレス ~心の声」です。アラン・メンケンが作曲し、『ラ・ラ・ランド』や『グレイテスト・ショーマン』などに参加したベンジ・パセックとジャスティン・ポールが作詞を担当しました。
ジャスミンが自分の意思を伝え、声を上げる場面に配置されたこの曲は、実写版独自の重要な見どころです。
ダリアは2019年実写版で追加された新キャラクター
ダリアは、1992年のアニメーション版には登場しない実写版オリジナルのキャラクターです。
演じているのはナシム・ペドラド、日本語吹き替えは沢城みゆきです。
ダリアはジャスミンの侍女であり、王女の心を理解する親しい存在でもあります。王宮のなかで常に王女として振る舞わなければならないジャスミンが、素直な気持ちを見せられる相手です。
こうした人物を加えることで、実写版はジャスミンの恋愛だけでなく、女性同士の信頼関係や日常の会話も描けるようになっています。
その他の新しい登場人物
実写版には、ダリア以外にもアンダース王子やハキームなど、アニメーション版とは異なる人物設定や役割が追加されています。
アンダース王子はジャスミンの結婚相手候補として登場し、ハキームはジャファーに従う宮殿の側近として物語に関わります。
これらの人物によって、王宮の政治的な状況やジャスミンを取り巻く人間関係が、アニメーション版よりも具体的に描かれています。
【ガイ・リッチー監督の演出】実写版『アラジン』が新しく見える理由
2019年版の特徴は、キャストの変更だけではありません。ガイ・リッチー監督による演出も、作品の印象を大きく左右しています。
アクションとミュージカルの融合
ガイ・リッチー監督は、テンポの速いアクション演出で知られる映画監督です。本作でもアグラバーの街を舞台にした追跡や移動の場面など、実写ならではの躍動感を取り入れています。
その一方で、ディズニー作品ならではの華やかなミュージカルシーンも大切にしています。
市場のにぎわいや宮殿の豪華な装飾、衣装、ダンスなどが組み合わさり、アニメーション版の色彩豊かな世界を実写映像として再構築しています。
アラン・メンケンによる音楽の再構成
音楽面では、1992年版を手掛けたアラン・メンケンが再び参加しています。
「ホール・ニュー・ワールド」「フレンド・ライク・ミー」「プリンス・アリ」などの人気曲は、新しい映像や俳優のパフォーマンスに合わせてアレンジされています。
また、ウィル・スミスによるジーニーの楽曲には、本人の音楽的な個性も反映されています。メンケンも、ウィル・スミスが楽曲に独自の魅力を加えたことを公式インタビューで語っています。
【プロの結論】実写版はアニメの再現ではなく再解釈として楽しむ
2019年版を評価する際に重要なのは、1992年版をそのまま再現した作品として見るのではなく、現代の観客に向けて再構成した作品として捉えることです。
ジーニーにはウィル・スミス独自の表現が加わり、ジャスミンには統治者を目指すという新しい物語上の目標が与えられました。さらにダリアという人物が追加されたことで、ジャスミンの人間関係にも奥行きが生まれています。
つまり、実写版のキャスティングは単に人気俳優を集めたものではありません。それぞれの俳優の個性を使って、従来のキャラクターを別の角度から描くための配役でもあります。
1992年版への思い入れが強い人は違いを比較しながら楽しみ、初めて『アラジン』に触れる人は実写版独自の人物描写や音楽に注目すると、作品の魅力をより深く味わえます。
【アラジン2019のキャスト】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2019年の実写版『アラジン』でアラジンを演じた俳優は誰ですか?
A1:海外版ではメナ・マスードが演じています。日本語吹き替え版では中村倫也が担当し、セリフだけでなく歌唱も披露しています。
Q2:実写版『アラジン』のジーニーの吹き替え声優は誰ですか?
A2:山寺宏一です。海外版ではウィル・スミスが演じています。山寺宏一は1992年のアニメーション版でもジーニーを担当しており、実写版にも続投しています。
Q3:実写版『アラジン』のダリア役は誰ですか?アニメ版にも登場しますか?
A3:海外版ではナシム・ペドラド、日本語吹き替え版では沢城みゆきが担当しています。ダリアは2019年の実写版で追加されたオリジナルキャラクターで、ジャスミンの侍女であり親しい友人です。1992年のアニメーション版には登場しません。
まとめ:2019年実写版『アラジン』は海外俳優と吹替声優の両方に注目
2019年の実写映画『アラジン』は、メナ・マスード、ウィル・スミス、ナオミ・スコット、マーワン・ケンザリらが出演するディズニーの大型作品です。
日本語吹き替え版には中村倫也、山寺宏一、木下晴香、北村一輝をはじめ、沢城みゆき、菅生隆之、平川大輔、宮内敦士らが参加しています。
特に押さえておきたい要点は、次の3つです。
- アラジン役のメナ・マスードと中村倫也、ジャスミン役のナオミ・スコットと木下晴香という海外版・日本語版の対応関係。
- 山寺宏一が1992年のアニメーション版と2019年の実写版の両方でジーニーを演じていること。
- 実写版ではジャスミンの主体性が強調され、ダリアや「スピーチレス」など新しい要素が加わっていること。
海外俳優本人の演技や英語の歌唱を楽しみたいなら字幕版、日本語のセリフや歌詞を含めて作品を楽しみたいなら吹替版がおすすめです。
1992年版を知っている人も、初めて作品を見る人も、キャストの違いやキャラクターの再解釈に注目すれば、2019年版ならではの新しい『アラジン』の魅力を発見できるはずです。
主な参照資料・事実確認資料
- ディズニー公式『アラジン』2019年版キャスト・スタッフ情報
- ディズニー公式『アラジン』1992年版作品情報
- ディズニー公式「実写映画『アラジン』の吹き替え声優」2026年9月17日掲載記事
- Disney Music「映画『アラジン』プレミアム吹替版キャスト決定」2019年4月10日発表
- ウォルト・ディズニー・カンパニー「Bringing the Beloved Music of Aladdin to a Whole New World」2019年5月24日掲載記事
- 日本テレビ・金曜ロードショー作品紹介