獺祭エヴァの原点は、2007年公開の映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』にあります。
作品内では、葛城ミサトの自宅に獺祭のボトルが並んでいます。ミサトは日本酒好きのキャラクターとして描かれており、彼女の生活空間を象徴するアイテムの一つが獺祭でした。
この劇中描写をきっかけに、獺祭を製造する株式会社獺祭(当時の社名は旭酒造)とエヴァンゲリオンのコラボレーションが実現します。
2021年には、獺祭ストア銀座で「獺祭補完計画」という期間限定企画がスタート。葛城ミサトの部屋を再現した展示を設け、作品の世界観を現実の店舗で楽しめるイベントとして展開されました。
展示には獺祭のボトルだけでなく、ヱビスビールやUCCミルクコーヒーなど、劇中の生活空間を連想させるアイテムも配置されました。6月26日には展示内容を拡充する「セカンドインパクト」も実施されています。
単にアニメのキャラクターをラベルに印刷した商品ではなく、映画に登場した当時のボトルを復刻するという点が、この企画の大きな特徴でした。
【300本限定の全貌】劇中登場ボトルの価格・発売日・商品仕様

2021年7月2日、株式会社獺祭は劇中登場ボトルの販売を正式発表しました。発売日は翌日の7月3日。用意されたのはわずか300本です。
正式名称は「獺祭 純米大吟醸 遠心分離 磨き三割九分(劇中登場ボトル)」。720mlの箱入り商品として、税込5,035円で販売されました。
この商品で特に注目したいのは、2007年の映画公開当時に使用されていたボトルのデザインを再現したことです。
獺祭の瓶は時期によってデザインが変更されるため、映画に登場した当時の仕様は通常の商品として流通していませんでした。そこで、作品に登場したボトルを改めて復刻する企画が実現したのです。
発売当時の販売条件
販売場所は次の2か所でした。
- 獺祭ストア銀座
- EVANGELION STORE TOKYO-01(当時の池袋P'PARCO 2階)
ただし、両店舗で販売方法は異なりました。
獺祭ストア銀座では、通常販売中の「獺祭 純米大吟醸 遠心分離 磨き三割九分」との2本セットで税込9,000円という販売条件が設けられていました。加えて、ミサトの部屋への入場整理券が必要で、購入は1人1セットまでという制限もありました。
一方、EVANGELION STORE TOKYO-01では数量限定商品のため抽選販売が実施されました。2021年7月3日の午前10時から10時45分まで応募を受け付け、当選者は同日中に購入する方式でした。
この販売方法からも、単なる定番商品の追加ではなく、ファン向けの記念性を重視した企画だったことが分かります。
【商品比較】劇中登場ボトル・通常品・10周年記念ラベルの違い
獺祭エヴァを調べる際に混同しやすいのが、劇中登場ボトルとEVANGELION STORE TOKYO-01の10周年記念ラベルです。
どちらもエヴァンゲリオンと獺祭に関係する商品ですが、発売時期も商品内容も異なります。
| 商品 | 容量・当時の価格 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 劇中登場ボトル | 720ml・5,035円 | 2007年当時の劇中ボトルを復刻。300本限定 |
| 通常の磨き三割九分 | 720ml・2,750円(2021年当時の価格) | 通常販売される獺祭 |
| TOKYO-01 10周年記念ラベル(三割九分) | 300ml・1,061円 | 2021年発売のエヴァストア限定ラベル |
| TOKYO-01 10周年記念ラベル(二割三分) | 720ml・5,390円 | EVANGELION STORE TOKYO-01の10周年記念商品 |
価格は各商品の発売当時の公表価格。通常品の2021年価格は当時の価格表に基づく比較です。
2021年11月19日には、EVANGELION STORE TOKYO-01の開店10周年を記念した獺祭が発売されました。
この企画では、300mlの磨き三割九分が税込1,061円、720mlの磨き二割三分が税込5,390円で販売されています。販売期間は11月19日から11月28日まででした。
重要なのは、この10周年記念ラベルと、7月発売の300本限定劇中登場ボトルは別商品だという点です。
10周年記念ラベルはEVANGELION STORE TOKYO-01の周年を祝う商品であり、映画に登場した2007年当時のボトルを復刻した商品ではありません。
また、2022年には箱根湯本の公式ショップ「えゔぁ屋」でも、店舗10周年を記念した300mlの獺祭・磨き三割九分が期間限定で販売されました。周年記念ラベルという呼び方だけで、同一の商品だと判断しないことが大切です。
【2026年最新】獺祭エヴァの再販は?現在の入手方法を徹底確認
購入希望者が最も気になるのは、300本限定の劇中登場ボトルが現在も購入できるのかという点でしょう。
2026年10月30日時点で、株式会社獺祭の公式発表や現行商品ラインアップからは、2021年の劇中登場ボトルの再販・追加生産を告知する情報は確認できません。
そのため、現状は公式再販が確認されていない過去の限定商品として扱うのが適切です。通常の獺祭が現在も販売されていることと、エヴァ仕様の限定ボトルが再販されていることは別問題です。
1. 獺祭ストア銀座はすでに閉店
2021年の販売場所だった獺祭ストア銀座については、大きな変更があります。
株式会社獺祭は2024年1月16日に閉店を発表し、同月31日をもって営業を終了しました。2016年11月の開店から約7年間営業していた店舗です。
したがって、2026年に獺祭エヴァを探すために、当時の販売場所だった銀座店へ行っても購入できません。
銀座周辺で通常の獺祭を購入する場合は、銀座三越やIMADEYA GINZAなど、蔵元が案内している取扱店を利用する方法があります。ただし、通常品の取扱いと限定コラボ品の在庫は別です。
2. EVANGELION STORE TOKYO-01で確認する
もう一つの販売先だったEVANGELION STORE TOKYO-01は、現在も営業している公式ショップです。
ただし、2021年当時の池袋P'PARCO 2階から移転しており、2026年の公式店舗案内では池袋PARCO本館6階が所在地となっています。
| 項目 | 2026年の店舗情報 |
|---|---|
| 店舗名 | EVANGELION STORE TOKYO-01 |
| 所在地 | 東京都豊島区南池袋1-28-2 池袋PARCO本館6F |
| 営業時間 | 11:00~21:00 |
| 電話番号 | 03-5992-3310 |
| 定休日 | 年中無休 |
この店舗が営業していることは確認できますが、劇中登場ボトルの在庫や再販が確認できたわけではありません。訪問する場合は、限定商品の取扱い状況を事前に問い合わせるのが確実です。
3. 獺祭の公式通販で通常品を探す
劇中登場ボトルそのものではなく、ミサトが愛飲する獺祭と同じ銘柄を楽しみたい場合は、蔵元の公式通販が選択肢になります。
2026年10月時点の公式ラインアップでは、「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分」が販売されています。
720mlの希望小売価格は、2026年4月1日の価格改定後、通常品が税込3,080円、紙箱入りが税込3,784円です。
ただし、これは通常の磨き三割九分であり、300本限定の劇中登場ボトルではありません。ラベルや瓶のデザインも同じとは限らないため、購入時には商品名を確認してください。
公式通販では、会員登録とメールマガジンの購読を通じて、新商品の販売情報を受け取る方法も案内されています。
4. 中古市場・コレクター市場を利用する場合
過去の限定品を探す場合、個人間取引や中古酒を扱う専門店が候補になることがあります。
ただし、300本限定という希少性だけで価格が適正だとは判断できません。購入前には、次の項目を確認することが大切です。
- 未開栓であること
- 劇中登場ボトルとしてのラベル・瓶の仕様
- 外箱や付属品の有無
- 製造時期や保管状況
- 液漏れ、変色、ラベルの傷みなどの状態
- 販売者の評価と商品の入手経路
特に日本酒は保存環境によって品質が変わります。希少なラベルを手に入れることと、発売当時に近い酒質を楽しめることは同じではありません。
コレクション目的なのか、実際に飲む目的なのかを明確にしてから購入先を選ぶのがおすすめです。
【通常ボトルとの違い】遠心分離・磨き三割九分の意味を知る
獺祭エヴァの劇中登場ボトルは、単に珍しいラベルを付けた商品ではありません。正式名称に含まれる「遠心分離」と「磨き三割九分」にも注目する必要があります。
磨き三割九分とは?
「磨き三割九分」は、日本酒造りに使用する酒米を精米し、元の玄米重量の39%を残した状態を意味します。
つまり、玄米の61%を削り、中心部分を中心に使用して醸造するということです。
獺祭の公式商品説明では、使用米に山田錦を採用。華やかな上立ち香、きれいな甘み、飲み込んだ後の余韻を特徴として紹介しています。
この精米歩合39%という数字は、劇中登場ボトルの銘柄を理解するうえで要点です。
遠心分離とは?
遠心分離は、日本酒の製造工程における上槽、つまり醪(もろみ)から酒を取り出す工程に関係する技術です。
獺祭は2000年に、清酒業界で商業ベースとして日本初となる遠心分離機を導入したと公式に説明しています。
一般的な圧搾方法では、もろみに圧力をかけて酒を取り出します。一方、遠心分離では無加圧状態でもろみから酒を分離します。
蔵元の説明によれば、この方法は純米大吟醸が本来持つ香りやふくらみを損なわずに表現することを目指したものです。
ただし、製品の歩留まりが悪くなりやすく、設備にも大きなコストがかかるという難しさがあります。
つまり、遠心分離という言葉は、単なる装飾的な商品名ではなく、醸造技術へのこだわりを示すものです。
劇中登場ボトルと通常品は何が違う?
比較する際に注意したいのは、精米歩合が同じ39%だからといって、商品として完全に同一とは限らないことです。
劇中登場ボトルの正式名称には「遠心分離」が含まれています。一方、2026年の通常ラインアップで販売されている商品は「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分」です。
この2つは、少なくとも商品名とボトル仕様が異なります。特に、劇中登場ボトルは2007年当時の外観を再現した300本限定の復刻商品という歴史的な価値を持っています。
現在の通常品を購入しても、映画に登場した当時のラベルや瓶が手に入るわけではありません。
【プロの結論】獺祭エヴァを探すなら何を基準に選ぶべきか
獺祭エヴァの魅力は、日本酒としての品質とエヴァンゲリオンの作品世界が一つの商品に結び付いていることです。
ただし、購入目的によって選ぶべき商品は変わります。
コレクション目的なら劇中登場ボトル
2007年公開の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』に登場した瓶を手元に置きたい人にとって、2021年の300本限定復刻品は特別な意味を持ちます。
とりわけ、ミサトの部屋に並ぶ獺祭のボトルを再現したい人や、エヴァ関連の記念品を集めている人には魅力的な商品です。
ただし、プレミア価格が付いた中古品を購入する場合は、状態と価格のバランスを慎重に見極める必要があります。
日本酒を楽しみたいなら通常の磨き三割九分
純粋に獺祭の味を楽しみたい人には、通常の磨き三割九分も十分に選択肢になります。
720mlの希望小売価格は2026年4月の改定後で税込3,080円。紙箱入りでも税込3,784円です。
希少なラベルを入手することにこだわらず、獺祭の味わいを楽しむことを優先するなら、こちらのほうが購入しやすいでしょう。
おすすめできない購入方法
一方、次のような購入方法には注意が必要です。
- 限定品という理由だけで相場を調べずに高額購入する
- ラベル写真だけで劇中登場ボトルだと判断する
- 開栓済みや保管状態の不明な商品を飲用目的で購入する
- 現在営業しているエヴァストアに限定品の在庫があると思い込む
大切なのは、希少性、商品の真正性、保存状態、価格の4点を切り分けて判断することです。
獺祭エヴァは、単に高価な日本酒を買うという話ではありません。作品の歴史を楽しむ記念品なのか、酒蔵の技術を味わう日本酒なのか。その目的を明確にすることで、購入後の満足度も変わってきます。
【獺祭エヴァに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:獺祭エヴァは葛城ミサトが劇中で飲んでいる日本酒ですか?
A1:はい。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』では、葛城ミサトの部屋に獺祭のボトルが登場します。2021年には、その当時のボトルを復刻した公式商品が300本限定で発売されました。
Q2:獺祭エヴァの300本限定ボトルの値段はいくらでしたか?
A2:2021年7月3日の発売時は720ml・箱入りで税込5,035円でした。獺祭ストア銀座では通常品との2本セット販売もあり、セット価格は税込9,000円でした。
Q3:獺祭エヴァは2026年に再販されていますか?
A3:2026年10月30日時点で、2021年の劇中登場ボトルについて公式の再販告知は確認できません。公式通販の通常ラインアップにも劇中登場仕様は掲載されていません。
Q4:現在、EVANGELION STORE TOKYO-01で買えますか?
A4:店舗は現在も池袋PARCO本館6階で営業しています。ただし、劇中登場ボトルの販売や在庫は確認できません。訪問前に店舗へ問い合わせることをおすすめします。
Q5:獺祭ストア銀座では現在も購入できますか?
A5:いいえ。獺祭ストア銀座は2024年1月31日をもって閉店しています。現在は蔵元の公式通販や、全国の正規取扱店を利用する方法があります。
Q6:獺祭エヴァと通常の獺祭・磨き三割九分は味も同じですか?
A6:商品名や醸造方法の違いがあるため、同一商品として扱うことはできません。劇中登場版は遠心分離を冠する特別商品で、通常品とはボトル仕様も異なります。
Q7:獺祭の10周年記念ラベルも300本限定商品ですか?
A7:別の商品です。2021年11月のEVANGELION STORE TOKYO-01の10周年記念ラベルは、300mlの磨き三割九分と720mlの磨き二割三分が販売されました。劇中登場ボトルの300本限定復刻とは別企画です。
まとめ:獺祭エヴァは2021年の限定復刻品、2026年は通常品との違いに注意
獺祭エヴァの中心となる商品は、2021年7月3日に発売された「獺祭 純米大吟醸 遠心分離 磨き三割九分(劇中登場ボトル)」です。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』に登場した葛城ミサトの愛飲酒を、2007年当時のボトル仕様で復刻した300本限定の商品で、発売価格は720ml・税込5,035円でした。
2026年10月現在、公式の再販情報は確認できず、販売当時の獺祭ストア銀座も2024年に閉店しています。EVANGELION STORE TOKYO-01は営業を続けていますが、限定ボトルの在庫があるとは限りません。
購入を考える場合は、次の3点を確認しましょう。
1. 劇中登場ボトルと通常の磨き三割九分は別商品。
2. 10周年記念ラベルも別企画であり、300本限定復刻品とは異なる。
3. 現在の入手では公式再販の有無と中古品の保存状態を慎重に確認する。
獺祭エヴァは、酒蔵の技術とアニメ作品の歴史が交差した、ファンにとって思い入れの深い商品です。ミサトの部屋に並んでいたあのボトルを手に入れたいなら、商品名と仕様を正確に確認することが、後悔しない購入への第一歩になります。