2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、Netflixによる日本国内独占配信が大きな話題となった。一方、映像配信とは別に、侍ジャパンの試合をラジオで楽しめる環境も用意されていた。中心となったのが、長年WBC中継を手掛けてきたニッポン放送だ。
ニッポン放送は2026年大会でも侍ジャパンが出場する全試合を実況生中継。全国30局のラジオネットワークを通じて放送し、AM1242・FM93.0のほか、radikoでも聴取できる仕組みを整えた。加えて、準々決勝以降は文化放送も独自の中継を実施した。なお、2026年10月31日現在、大会はすでに終了しているため、以下では実際の放送日程と結果、現在利用できる視聴・聴取方法を整理する。
【結論】2026年WBCのラジオ中継はニッポン放送で聴けた!
結論からいえば、2026年大会の侍ジャパンの試合はニッポン放送で聴くことができた。
ニッポン放送は、2026年3月6日から始まった東京プールの日本戦4試合に加え、日本代表が進出した準々決勝も実況生中継した。
今回の中継は、放送開始から60周年を迎えた「ニッポン放送ショウアップナイター」の特別企画として展開されたものだ。
同局は過去5大会のWBCをすべて中継しており、2026年大会は6大会連続の生中継となった。
ニッポン放送の基本的な中継情報
| 項目 | 2026年大会の内容 |
|---|---|
| 放送局 | ニッポン放送 |
| 番組名 | 2026 ワールドベースボールクラシック実況中継 |
| 関連番組 | ニッポン放送ショウアップナイター |
| AM周波数 | 1242kHz |
| FM周波数 | 93.0MHz |
| 放送形式 | 実況生中継 |
| 対象試合 | 侍ジャパン出場全試合 |
| ネットワーク | ニッポン放送を含む計30局 |
| インターネット聴取 | radiko |
ニッポン放送の公式発表では、井端弘和監督率いる侍ジャパンの全試合を実況生中継することが明らかにされていた。
ここで押さえておきたいのは、「侍ジャパンの全試合」と「WBC全47試合」は同じ意味ではないという点だ。
ニッポン放送が中心となったのは日本代表の試合であり、全出場国の試合を網羅する映像配信とは役割が異なる。
【放送日程】2026年WBC日本戦のラジオ放送開始時間と実況・解説者
2026年大会の日本戦は、東京プールの4試合とマイアミでの準々決勝の合計5試合だった。
試合開始時刻だけでなく、ラジオの放送開始時刻も確認しておきたい。ニッポン放送では試合前から解説者による戦力分析や対戦相手の情報を伝える編成が組まれていた。
東京プールの放送スケジュール
| 放送日 | 対戦カード・結果 | 放送開始 | 解説・実況 |
|---|---|---|---|
| 3月6日(金) | 日本 13-0 チャイニーズ・タイペイ | 18:30 | 里崎智也、AKI猪瀬/大泉健斗 |
| 3月7日(土) | 日本 8-6 韓国 | 18:00 | 内川聖一、AKI猪瀬/清水久嗣 |
| 3月8日(日) | 日本 4-3 オーストラリア | 19:00 | 谷繁元信、AKI猪瀬/洗川雄司 |
| 3月10日(火) | 日本 9-0 チェコ | 18:30 | 小笠原道大、AKI猪瀬/煙山光紀 |
※試合結果は大会公式記録に基づく。日時は日本時間。
初戦のチャイニーズ・タイペイ戦は、試合開始の30分前となる18時30分から放送を開始。里崎智也とAKI猪瀬が解説を担当した。
注目度の高かった韓国戦では、試合開始1時間前の18時から番組がスタート。内川聖一とAKI猪瀬が出演し、過去の日韓戦を振り返る企画も用意された。
オーストラリア戦は試合開始と同じ19時から、チェコ戦は18時30分から放送された。
これらの放送時間は、ニッポン放送の公式中継情報および番組発表で確認できる。
準々決勝・準決勝・決勝の放送予定はどうなった?
東京プールを4連勝で突破した侍ジャパンは、3月15日にベネズエラとの準々決勝に臨んだ。
ニッポン放送の中継開始は午前10時。解説は里崎智也とAKI猪瀬、実況は師岡正雄が担当した。
試合は日本が一時リードを奪ったものの、ベネズエラに8対5で敗れ、連覇への挑戦は準々決勝で終わった。
そのため、ニッポン放送が事前に発表していた準決勝・決勝の日本戦中継は実現しなかった。
当初の計画では、日本が勝ち進んだ場合、準決勝は3月16日または17日、決勝は3月18日に日本戦を中継する予定だった。
【全国30局ネット】WBCラジオ中継局一覧と地域別の聴取方法
2026年大会のニッポン放送中継で注目されたのが、全国規模のラジオネットワークだ。
ニッポン放送の発表によると、同局をキーステーションとして、全国のラジオ局が中継ネットワークに参加。合計30局で全国生中継を実施する体制が整えられた。
ただし、30局すべてが毎試合同時に放送したわけではない。公式資料では、試合日程や編成によって各試合のネット局数は17~25局になると説明されている。
地域別のネットワーク局一覧
ニッポン放送以外のネットワーク参加局は次の29局だ。
北海道
- STVラジオ
東北
- 青森放送
- IBC岩手放送
- 東北放送
- 秋田放送
- ラジオ福島
関東・甲信
- 山梨放送
北陸
- 北日本放送
- 福井放送
東海
- 静岡放送
- 東海ラジオ放送
- 岐阜放送
近畿
- 京都放送
- 朝日放送ラジオ
- MBSラジオ
- ラジオ関西
- 和歌山放送
中国
- 山陰放送
- RSK山陽放送
- 中国放送
- 山口放送
四国
- 四国放送
- 西日本放送
- 南海放送
九州・沖縄
- 九州朝日放送
- 長崎放送
- 熊本放送
- 南日本放送
- ラジオ沖縄
これにキーステーションのニッポン放送を加えた計30局がネットワークを構成した。
なお、ここに掲載したのは公式発表に記載された参加局であり、各地域のすべてのラジオ局が放送したという意味ではない。
地域によって聴取方法は違う?
基本的には、住んでいる地域のネットワーク局が放送していれば、その局のラジオ放送を聴く方法がある。
関東地方でニッポン放送を直接受信する場合は、次の周波数が利用できる。
- AMラジオ:1242kHz
- ワイドFM:93.0MHz
FM93.0MHzは、首都圏の難聴取対策として整備されたFM補完放送だ。東京23区と埼玉・千葉・神奈川の主要都市および周辺地域で利用できる。
北海道ならSTVラジオ、東海地方なら東海ラジオ放送、関西地方なら朝日放送ラジオやMBSラジオなど、地域に応じた放送局を確認するのが基本となる。
ただし、ネット局の編成は試合によって異なるため、特定の局で全試合を聴けると決めつけず、放送当時の番組表を確認することが大切だ。
【radiko】WBCをスマホで聴く方法とエリアフリーの注意点
ラジオ受信機を持っていなくても、スマートフォンやパソコンからラジオを楽しめるのがradikoだ。
ニッポン放送もradikoに対応しており、インターネットを通じて番組を聴取できる。
radikoでニッポン放送を聴く基本手順
1. スマートフォンにradikoアプリをインストールする。
2. アプリを起動して放送局一覧を表示する。
3. 現在のエリアで聴取できる放送局を確認する。
4. ニッポン放送、または地域のネットワーク局を選ぶ。
5. ライブ配信が行われている番組を再生する。
パソコンの場合もradikoのウェブサービスから放送局を選択できる。
無料プランと有料プランの違い
radikoには、地域制限のない全国共通の無料聴取サービスがあるわけではない。
現在地を基準とした放送エリア内の番組は無料で聴けるが、エリア外の放送局を聴くには有料のエリアフリー機能が必要となる。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| ライブ聴取 | 現在地の放送エリア内の番組を無料で聴取 |
| タイムフリー | 過去7日以内の番組を対象に聴取 |
| エリアフリー | 有料プランで全国の参加局を聴取 |
| タイムフリー30 | 有料機能で過去30日以内の番組を聴取 |
ニッポン放送の案内では、エリアフリーは月額385円(税込み)が基本料金として案内されている。アプリ内課金の場合は料金が異なる場合がある。
また、重要なのがスポーツ中継の配信制限だ。
radikoの公式ヘルプでは、有料会員であっても、一部のスポーツ中継や番組、CMなどはエリアフリーで聴取できない場合があると説明されている。
つまり、エリアフリーに加入すれば、すべてのWBC中継を必ず聴けるというわけではない。
2026年10月現在、WBCのラジオ中継を聴き直せる?
ここは注意したいポイントだ。
2026年3月に放送されたWBCの実況を、10月31日現在、radikoの通常のタイムフリー機能で聴き直すことはできない。
無料のタイムフリーは過去7日以内、有料のタイムフリー30でも過去30日以内の番組が対象だからだ。
また、スポーツ中継は配信対象外になる場合もある。
大会当時の実況音声を探す場合は、ニッポン放送の公式番組情報や公式コンテンツの公開状況を確認する必要がある。
なお、radikoは日本国内限定のサービスであり、海外からの聴取には対応していない。
【Netflixとの違い】WBC地上波テレビ放送なしでもラジオで聴けた理由
2026年大会の放送・配信体制を理解するうえで、Netflixとラジオの違いは欠かせない。
今回のWBCでは、日本国内の全47試合をNetflixが独占ライブ配信した。
これは2025年8月にWORLD BASEBALL CLASSIC INC.とNetflixが発表した独占パートナーシップに基づくものだ。
その結果、2026年大会の本戦では地上波・BS・CSによるテレビの試合中継が行われなかった。
一方、ラジオではニッポン放送や文化放送による実況生中継が実現した。
Netflixとラジオ中継の比較
| 比較項目 | Netflix | ニッポン放送 |
|---|---|---|
| 配信・放送形式 | 映像配信 | 音声放送 |
| 対象試合 | 全47試合 | 侍ジャパン出場試合 |
| 利用方法 | インターネット配信 | AM・FM・radiko |
| 試合映像 | あり | なし |
| 解説・実況 | 独自の出演者陣 | 野球解説者・ラジオアナウンサー |
| 主な用途 | 映像で試合を観戦 | 音声で試合展開を把握 |
ここで誤解しやすいのが「地上波放送なし」という表現だ。
地上波で試合そのものの映像中継がなかったのは事実だが、テレビ局が大会に関与していなかったわけではない。
日本テレビはNetflixの独占配信映像について中継制作を受託し、地上波では開幕特番などの関連番組を放送する計画を発表していた。
つまり、テレビの試合中継とラジオの実況中継は別々の仕組みで成立していたのである。
文化放送も準々決勝・準決勝・決勝を実況生中継
2026年大会では、文化放送もアメリカ・マイアミで開催される試合を中継した。
ニッポン放送が侍ジャパンの試合を中心に放送したのに対し、文化放送は準々決勝、準決勝、決勝の計3試合を対象とした。
実況は斉藤一美アナウンサーが担当。2023年大会でPrime Videoの実況を担当した経験を持つアナウンサーだ。
解説陣も充実していた。
- 準々決勝:吉井理人、中村武志
- 準決勝:吉井理人、辻発彦
- 決勝:吉井理人、福留孝介
いずれも斉藤一美アナウンサーが実況を担当し、午前中から完全実況生中継が行われた。
特に準決勝と決勝は、日本代表が敗退した後の試合だったため、日本代表以外の強豪国の戦いをラジオで楽しめる編成となった。
この点は、侍ジャパンの試合を中心に編成されたニッポン放送との大きな違いだ。
【実況・解説者】ニッポン放送のWBC中継を支えた出演者とその役割
ラジオ中継では、映像がない分、実況と解説の役割が大きい。
打球の方向、走者の動き、守備位置、投手の投球内容などを音声だけで伝える必要があるからだ。
2026年のニッポン放送は、野球界の経験者を中心に解説陣を編成した。
ニッポン放送の主な解説者
里崎智也
元プロ野球選手で、捕手としての経験を生かした配球やバッテリーの分析が持ち味。初戦と準々決勝などを担当した。
谷繁元信
捕手としての長い経験を持ち、投手との駆け引きや試合全体の組み立てを読み解く視点が特徴。オーストラリア戦などで解説を務めた。
内川聖一
打撃面での経験を生かした解説を担当。韓国戦ではAKI猪瀬とともに出演した。
小笠原道大
打者としての豊富な経験を背景に、チェコ戦の解説を担当した。
AKI猪瀬
メジャーリーグを中心とする海外野球の知識を持つベースボールコメンテーター。東京プールの日本戦では各解説者と組み、対戦国の情報などを伝えた。
実況アナウンサーの担当
| アナウンサー | 主な担当試合 |
|---|---|
| 大泉健斗 | チャイニーズ・タイペイ戦 |
| 清水久嗣 | 韓国戦 |
| 洗川雄司 | オーストラリア戦 |
| 煙山光紀 | チェコ戦 |
| 師岡正雄 | ベネズエラ戦 |
実況アナウンサーは試合ごとに交代する体制だった。
また、実況だけでなく情報担当のアナウンサーも配置され、試合状況や関連情報を伝えていた。
こうした複数の出演者による分担は、長時間に及ぶ国際大会の中継を支える重要な仕組みである。
【プロの結論】2026年WBCラジオ中継から分かる賢い視聴・聴取方法
2026年大会の放送体制から見えてくるのは、映像配信とラジオ中継は必ずしも競合するものではないということだ。
Netflixは試合の映像やプレーの細部を確認するのに適している。一方、ラジオは移動中や仕事中など、画面を見続けられない場面でも試合の展開を追える。
とりわけ国際大会では、試合開始時間が生活時間と重なることもある。音声中継は、こうした視聴環境の違いを補う役割を果たす。
目的別に選ぶならどの方法が適している?
- 試合の映像をじっくり見たい人: Netflix
- 運転中や移動中に試合を追いたい人: 地域のラジオ局
- スマートフォンで聴きたい人: radiko
- 関東以外からニッポン放送を聴きたい人: radikoのエリアフリー。ただしスポーツ中継の配信制限に注意
- 日本代表以外の試合も音声で楽しみたい人: 文化放送などの中継情報も確認
知っておきたい3つの誤解
誤解1:WBCがNetflix独占ならラジオでも聴けない?
これは正しくない。Netflixの独占配信は映像配信に関するもので、ラジオによる実況生中継は別に実施された。
誤解2:全国30局ネットなら、全国どこでも同じ局で聴ける?
これも正しくない。30局はネットワーク全体の局数であり、各試合の参加局数は17~25局だった。地域ごとの番組表確認が欠かせない。
誤解3:radikoの有料会員なら必ずWBC中継を聴ける?
これも正しくない。エリアフリーの対象外となるスポーツ中継が存在するため、対象番組かどうかを確認する必要がある。
なお、2026年大会終了後の現在、映像についてはNetflixが全47試合のアーカイブ配信を案内している。過去の試合を映像で振り返りたい人にとっては、こちらが有力な選択肢となる。
【WBCラジオ中継とニッポン放送】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年WBCの日本戦はニッポン放送で全試合聴けた?
A1:聴けた。ニッポン放送は東京プールの4試合と準々決勝の計5試合を実況生中継した。日本代表が敗退したため、準決勝・決勝の日本戦中継は実現していない。
Q2:ニッポン放送のWBC中継は全国どこでも無料で聴けた?
A2:ネットワーク参加局の放送エリア内であれば、地域のラジオ局から聴ける場合があった。ただし、すべての地域・すべての試合が同じ条件ではない。ニッポン放送をエリア外からradikoで聴く場合は、エリアフリー機能の利用が必要となる。
Q3:WBCの日本戦は地上波テレビでも放送された?
A3:2026年大会の本戦は、Netflixによる日本国内独占配信だった。地上波・BS・CSでの試合映像の生中継は行われなかった。ただし、関連特番やニュース番組などは別途放送された。
Q4:文化放送でもWBCのラジオ中継を聴けた?
A4:聴けた。文化放送は準々決勝の日本対ベネズエラ、準決勝のドミニカ共和国対アメリカ、決勝の3試合を実況生中継した。実況は斉藤一美アナウンサーが担当した。
Q5:2026年3月のWBCラジオ中継は現在radikoで聴ける?
A5:通常のタイムフリー機能では聴取期間を過ぎている。無料機能は過去7日以内、有料のタイムフリー30も過去30日以内が対象となるため、2026年10月現在、3月の放送は対象外だ。
まとめ:WBC2026はニッポン放送の全国ネットとNetflixで楽しめた
2026年のWBCでは、Netflixによる全47試合の独占映像配信が実施される一方、ニッポン放送が侍ジャパンの全出場試合を実況生中継した。
ニッポン放送をキーステーションとする全国30局のネットワークは、各試合17~25局が参加する体制で、地域のリスナーにも試合の熱気を届けた。
さらに文化放送も準々決勝・準決勝・決勝の3試合を中継し、音声によるWBC観戦の選択肢を広げた。
今回の放送体制で特に重要なのは、次の3点だ。
1. 映像で観戦するならNetflix、音声で追うならラジオ。 それぞれ異なる役割を持っていた。
2. ニッポン放送の全国30局ネットは、試合ごとに参加局数が異なる。 地域別の放送確認が必要だった。
3. radikoにはエリア制限と聴取期間がある。 有料会員でも一部スポーツ中継は対象外となる。
2026年大会はすでに終了したが、ニッポン放送のWBC中継は、映像配信が中心となった時代にもラジオが国際スポーツの実況を担えることを示した。
今後のWBCでも、映像配信サービスだけでなく、ラジオ各局の放送権やネットワーク編成、radikoの配信条件を合わせて確認することが、見逃さずに大会を楽しむためのポイントとなる。