「ルパン対コナン」は、国民的人気アニメ『ルパン三世』と『名探偵コナン』が共演するクロスオーバー作品です。
2026年11月現在、映像作品として確認できるコラボレーションは、2009年放送のTVスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』と、2013年公開の劇場版『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』の全2作。最初の作品ではヴェスパニア王国のミラ王女を巡る事件が描かれ、劇場版では幻の宝石チェリーサファイアを巡ってルパンとコナンが再び対峙します。
どちらから見ればいいのか、2作品はストーリー上でつながっているのか、栗田貫一や高山みなみをはじめとする声優キャストはどう変わったのか。作品の基本情報からあらすじ、時系列、見どころ、2026年の最新状況まで整理します。
【まず結論】ルパン対コナンは2009年のTV版と2013年の映画版の全2作

ルパン対コナンを初めて見る人が押さえておきたいのは、作品が2つに分かれていることです。
2009年のテレビスペシャルが最初のコラボレーションで、2013年の劇場版が第2弾に当たります。制作会社トムス・エンタテインメントの公式作品情報でも、それぞれ別作品として登録されています。
2009年と2013年の作品概要
第1作:『ルパン三世VS名探偵コナン』
- 放送日:2009年3月27日
- 放送局:日本テレビ系
- 作品形態:テレビスペシャル
- 上映・収録時間:104分
- 監督:亀垣一
- 脚本:前川淳
- 音楽:大野雄二・大野克夫
ルパンとコナンの初共演となった作品です。ヴェスパニア王国の王位継承問題を背景に、王女ミラと毛利蘭の入れ替わり、そして王族の死を巡る謎が描かれます。
第2作:『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』
- 公開日:2013年12月7日
- 配給:東宝
- 作品形態:劇場版
- 上映時間:108分
- 監督:亀垣一
- 脚本:前川淳
- 音楽:大野雄二・大野克夫
こちらは完全オリジナルの劇場作品です。米花町の銀行に保管されているチェリーサファイアを巡り、ルパン一味、コナン、警察、そして謎の組織が入り乱れる大事件が展開します。
出典:トムス・エンタテインメント公式作品情報、映画公式作品情報。
なぜ2作品だけなのか
両作品は、単なるテレビアニメの特別出演ではありません。
『ルパン三世』はモンキー・パンチ、『名探偵コナン』は青山剛昌という異なる原作者による作品です。それぞれ独自の世界観やキャラクター設定を持つため、両者を自然に共演させるには、作品の魅力を損なわない物語設計が必要でした。
2009年の初共演が実現した際には、関東地区で19.5%の視聴率を記録したことが、劇場版公式サイトでも紹介されています。
2013年には両作品のコラボレーション第2弾として、映画館で楽しめる完全新作が制作されました。
この2作が現在のルパン対コナンの基本ラインナップです。
【2009年TVスペシャル】ヴェスパニア王国とミラ王女を巡る事件のあらすじ
最初の『ルパン三世VS名探偵コナン』の物語は、架空の国ヴェスパニア王国で発生した王族の死亡事件から始まります。
ヴェスパニア王国で発生した悲劇
ヴェスパニア王国のサクラ女王とジル王子が、猟銃事故によって命を落とします。
王位を継承する立場になったのは、サクラ女王の娘であるミラ王女。しかし、母と兄を失った悲しみから、ミラは即位を拒んでいました。
その後、レセプションのために東京を訪れたミラは、王族としての生活から逃れようとします。
そこで出会うのが、ミラと驚くほど顔が似ている毛利蘭です。
2人は入れ替わり、ミラは一時的に自由な生活を楽しむことになります。
ルパンと不二子がミラ王女に接近
自由を求めるミラと行動をともにするのが、ルパン三世と峰不二子です。
ルパンらしい軽妙な立ち回りが物語に加わる一方、ミラが抱える悲しみや王位継承の問題も描かれます。
ここで注目したいのは、ミラが単なる事件の中心人物ではないことです。
王族としての責任と、一人の少女として自由に生きたい気持ち。その間で揺れる姿が、物語に感情的な深みを与えています。
コナンと次元大介が事故の真相を追う
一方、コナンはルパン一味の次元大介と行動をともにします。
探偵とガンマンという異色の組み合わせですが、それぞれ異なる能力を持つ2人が協力することで、物語に独特の面白さが生まれます。
コナンが追うのは、サクラ女王とジル王子の死亡事故に隠された真実です。
表面的には事故に見える出来事の裏側に何があるのか。王国の政治的な事情も絡み、謎解きとアクションが同時進行していきます。
TVスペシャル版の見どころ
この作品の魅力は、単純にルパンとコナンが勝負することだけではありません。
- ミラ王女と毛利蘭の入れ替わりによるコミカルな展開
- コナンと次元大介の異色コンビ
- ルパンと不二子の自由奔放な行動
- 王族の死を巡るミステリー
- 王女としての責任と個人の自由というテーマ
特に、推理作品としての緊張感とルパンシリーズらしい軽快さのバランスが見どころです。
【2013年劇場版】チェリーサファイアを巡るルパンとコナンの大勝負
2013年公開の『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では、舞台を日本に移し、さらに大規模な事件が展開します。
テレビスペシャルとは異なり、劇場版らしいスケールの大きなアクションと複数の人物の思惑が物語を動かします。
怪盗キッドを追うコナンの前に現れたルパン
物語の冒頭、月島の宝石店に怪盗キッドが現れます。
コナンは宝石を盗んだ人物を追いますが、そこで明らかになる正体は、予想外にもルパン三世でした。
ルパンは怪盗キッドに変装して行動していたのです。
その後、ルパンの次の標的として浮上するのが、米花町の銀行に保管されている幻の宝石チェリーサファイアです。
チェリーサファイアを巡る警察との攻防
ルパン逮捕に動くのは、ICPOの銭形警部と警視庁の目暮警部です。
普段は異なる立場で活動する2人の警部が協力し、ルパンを追い詰めようとします。
しかし、ルパンは警察の包囲網をかいくぐり、チェリーサファイアを手に入れます。
宝石を盗み出した後、ルパンが連絡を取るのはアラン・スミシーという謎の男です。
そのそばには峰不二子の姿もあり、事件が単純な宝石窃盗ではないことが徐々に明らかになります。
人気アイドル・エミリオを巡る脅迫事件
同じ頃、イタリアの人気アイドルであるエミリオ・バレッティがライブのために来日します。
彼のマネージャーを務めるのはクラウディアです。
コナンは、エミリオのボディーガードとして活動している人物が次元大介だと見抜きます。
さらにエミリオのもとには、ライブを中止しなければ命を奪うという脅迫状が届きます。
毛利小五郎が警護に関わる一方、ルパン一味とコナン陣営は、それぞれの目的を持って動き始めます。
東都スタジアムで交差する複数の思惑
物語の重要な舞台となるのが、エミリオのライブが開催される東都スタジアムです。
公式作品紹介では、会場に約5万人が集まる設定となっています。
その裏側では、チェリーサファイアを巡る取引が進行していました。
登場人物たちの目的は同じではありません。
- ルパン一味:チェリーサファイアを巡る計画を進める。
- コナン:事件の真相を突き止める。
- 警察:ルパンの逮捕を目指す。
- アラン率いる組織:独自の目的を持って暗躍する。
それぞれの計画が交差したとき、事件は一国の危機にも関係する大きな展開へと発展します。
劇場版の魅力は、ルパンとコナンの対決だけでなく、複数の陣営が同時に動く群像劇としての面白さにもあります。
出典:トムス・エンタテインメント公式作品情報、映画公式作品紹介。
【声優キャスト比較】栗田貫一・高山みなみは両作品で続投!主要キャスト一覧
ルパン対コナンの大きな魅力の一つが、両作品の人気キャラクターを演じる声優陣です。
特にルパン三世役の栗田貫一と江戸川コナン役の高山みなみは、2009年版と2013年版の両方に出演しています。
主要キャスト比較表
| キャラクター | 2009年TVスペシャル | 2013年劇場版 |
|---|---|---|
| ルパン三世 | 栗田貫一 | 栗田貫一 |
| 江戸川コナン | 高山みなみ | 高山みなみ |
| 次元大介 | 小林清志 | 小林清志 |
| 石川五ェ門 | 井上真樹夫 | 浪川大輔 |
| 峰不二子 | 増山江威子 | 沢城みゆき |
| 銭形警部 | 納谷悟朗 | 山寺宏一 |
| 毛利蘭 | 山崎和佳奈 | 山崎和佳奈 |
| 毛利小五郎 | 神谷明 | 小山力也 |
| 工藤新一 | 山口勝平 | 山口勝平 |
| ミラ王女 | 堀江由衣 | 登場なし |
| アラン・スミシー | 登場なし | 内野聖陽 |
※各作品の公式作品情報および出演者情報をもとに整理。
栗田貫一:ルパン三世役
ルパン三世を演じるのは栗田貫一です。
ものまねタレントとしても知られる栗田は、1995年公開の『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』以降、ルパン三世役を引き継いできました。
ルパン特有の軽妙な話し方、余裕を感じさせる声、緊迫した場面での真剣な演技が特徴です。
両作品を通じて同じ声優が担当しているため、ルパンの人物像に一貫性があります。
高山みなみ:江戸川コナン役
江戸川コナンを演じるのは高山みなみです。
1996年から続くテレビアニメ『名探偵コナン』で主人公を担当しており、知的な推理シーンからコミカルな場面まで幅広く演じています。
ルパンとの掛け合いでは、コナンらしい冷静さと、予想外の行動を見せるルパンへの対抗心が印象的です。
2013年版で変わったルパン側の声優陣
2作品を続けて見ると気づくのが、ルパン一味や銭形警部の声優変更です。
2009年版では、石川五ェ門を井上真樹夫、峰不二子を増山江威子、銭形警部を納谷悟朗が担当しています。
2013年版では、それぞれ浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一へと変わりました。
毛利小五郎についても、2009年版は神谷明、2013年版は小山力也です。
これは作品ごとのキャストの時代背景を反映したものです。2013年版では当時の各シリーズの出演体制が反映されており、声優陣の違いを聞き比べる楽しみもあります。
【見る順番・時系列】TVスペシャルから劇場版を見るのがおすすめ
初めて視聴する人には、2009年のTVスペシャル→2013年の劇場版という順番をおすすめします。
理由は公開順と物語上の位置づけが一致しているためです。
ルパン対コナンの時系列一覧
| 順番 | 年月日 | 作品 | 物語の中心 |
|---|---|---|---|
| 第1作 | 2009年3月27日 | ルパン三世VS名探偵コナン | ヴェスパニア王国・ミラ王女 |
| 第2作 | 2013年12月7日 | ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE | チェリーサファイア・アランの組織 |
第1作から見るメリット
最初にTVスペシャルを見ると、ルパンとコナンが初めて同じ世界で対峙する面白さを味わえます。
それぞれの作品のキャラクターがどのように関係を築いていくのかを理解でき、劇場版に進んだときにも自然に楽しめます。
また、ミラ王女を巡る事件は劇場版とは異なるタイプの物語です。王族の問題とミステリーが組み合わさった作品として、独立した魅力があります。
第2作を後に見るメリット
2013年の映画版は、2009年のコラボレーションに続く第2弾です。
過去の作品の後日譚として紹介された経緯もあり、順番に見ることでシリーズの流れを把握しやすくなります。
ただし、映画版の事件はチェリーサファイアやエミリオを中心とした新しいストーリーです。TVスペシャルの事件を知らなければ理解できない構成ではありません。
そのため、劇場版だけを先に見ても物語自体は楽しめます。
コナン本編やルパン本編を予習する必要はある?
基本的には必要ありません。
ルパン三世の基本的な人物関係として、次元大介、石川五ェ門、峰不二子、銭形警部を知っておくと理解が深まります。
コナン側も、毛利蘭、毛利小五郎、目暮警部、灰原哀などの関係を知っていると、掛け合いがより楽しめます。
しかし、両作品ともクロスオーバー作品として独立しているため、シリーズ全体を最初から視聴する必要はありません。
【2026年最新情報】第3弾はある?再放送・続編の現状を整理
2026年11月現在、ルパン対コナンの新作を待っている人が気になるのは、第3弾の制作発表があるかどうかです。
第3弾の制作発表は確認されていない
2026年11月3日時点で、トムス・エンタテインメントなどの公式作品情報から確認できるコラボレーション作品は、2009年のTVスペシャルと2013年の劇場版です。
第3弾の制作決定や公開日について、公式発表は確認できません。
したがって、「2026年にルパン対コナンの新作映画が公開される」「第3弾の制作が決定した」といった情報を確定事項として扱うことはできません。
なお、2026年はルパン三世のテレビアニメ放送開始から55周年に当たる年です。トムス・エンタテインメントは周年関連の企画も展開していますが、こうした企画とルパン対コナンの新作制作は別の話です。
再放送や配信について
過去にはTVスペシャルが地上波やBSなどで再放送されてきました。
一方、再放送や動画配信は時期によって状況が変わります。
視聴を考えている場合は、次の点を確認するとよいでしょう。
- TVスペシャル版と劇場版の両方が配信対象か。
- 配信期間が限定されていないか。
- 見放題なのか、レンタル・購入形式なのか。
- DVD・Blu-rayの取り扱いがあるか。
特に注意したいのは、コナンの劇場版シリーズの配信と、ルパン対コナンの劇場版は別扱いになることがある点です。
コナンの映画が配信されているからといって、本作も同じサービスで見られるとは限りません。
第3弾が実現するなら何が期待される?
両作品の魅力は、泥棒と探偵という異なる価値観を持つ主人公が同じ事件に関わることです。
ルパンは大胆な計画と変装、仲間との連携によって目的を達成しようとします。
一方のコナンは、観察力と推理によって事件の真相を解き明かします。
両者の能力は異なるため、単純な強さ比べでは勝敗を決められません。
今後新作が制作されるなら、どのような事件で2人を再び対峙させるのか、そして両陣営の仲間たちをどう物語に組み込むのかが注目点になります。
ただし、現段階ではこれらは今後への期待であり、制作内容が決定したという意味ではありません。
【プロの結論】ルパン対コナンは2作品を順番に見ることで魅力が深まる
ルパン対コナンを楽しむうえで押さえたいのは、2作品の物語の方向性が異なることです。
2009年のTVスペシャルは、ヴェスパニア王国の王位継承問題とミラ王女の心情を中心に描いた作品です。
一方、2013年の劇場版は、チェリーサファイアを巡る複数の陣営の思惑と大規模な事件を描いています。
それぞれに異なる見どころがあるため、単純にどちらが優れていると比較するよりも、両作品の違いを楽しむのがおすすめです。
視聴目的別のおすすめは次のとおりです。
- 初めて見る人: 2009年のTVスペシャルから順番に視聴。
- 推理を楽しみたい人: ミラ王女を巡る事件が描かれるTVスペシャル。
- アクションを楽しみたい人: チェリーサファイアを巡る劇場版。
- 声優の違いを楽しみたい人: 2009年版と2013年版を連続視聴。
- 時間が限られている人: 劇場版だけでも独立した事件として楽しめる。
作品の本質は、ルパンとコナンのどちらが優秀かという勝負だけではありません。
自由な発想で行動する大泥棒と、真実を追い続ける名探偵。正反対の2人が互いの能力を認めながら、ときに対立し、ときに同じ事件に立ち向かう関係性こそが最大の魅力です。
【ルパン対コナン】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ルパン対コナンは全部で何作品ありますか?
A1:2026年11月現在、代表的な公式クロスオーバー映像作品は全2作です。2009年3月27日放送のTVスペシャルと、2013年12月7日公開の劇場版があります。
Q2:ルパン対コナンを見る順番はどちらが先ですか?
A2:2009年の『ルパン三世VS名探偵コナン』を先に見て、2013年の『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』を後に見るのがおすすめです。公開順・物語上の位置づけに沿って楽しめます。
Q3:ミラ王女の声優は誰ですか?
A3:2009年のTVスペシャルでミラ王女を演じているのは堀江由衣です。ヴェスパニア王国の王位継承問題を巡る物語の中心人物です。
Q4:ルパン三世とコナンの声優は誰ですか?
A4:ルパン三世は栗田貫一、江戸川コナンは高山みなみです。両作品とも同じ声優が担当しています。
Q5:2026年にルパン対コナンの第3弾は公開されますか?
A5:2026年11月3日時点で、第3弾の制作決定や公開についての公式発表は確認されていません。新作情報についてはトムス・エンタテインメントや日本テレビなどの公式発表を確認するのが確実です。
まとめ:ルパン対コナンは2009年版から2013年版の順番で楽しもう
ルパン対コナンは、2009年のTVスペシャルと2013年の劇場版という全2作品で構成されています。
それぞれの作品を整理すると、次のようになります。
- 2009年版: ヴェスパニア王国、ミラ王女、王族の死を巡るミステリー。
- 2013年版: チェリーサファイア、エミリオ、アラン率いる組織を巡る大規模な事件。
- おすすめの順番: TVスペシャルから劇場版へ。
- 主要声優: 栗田貫一、高山みなみが両作品で続投。
- 2026年の状況: 第3弾の公式制作発表は確認されていない。
長年にわたって愛されてきた2つのアニメ作品が同じ世界で交差する特別な企画だからこそ、両作品を続けて見る価値があります。
まだ視聴していない人は、まず2009年のTVスペシャルから始めてみてください。ミラ王女を巡る事件を楽しんだ後に劇場版を見ることで、ルパンとコナンが繰り広げる異色の対決をより深く味わえます。
情報確認に使用した主な資料:トムス・エンタテインメント公式作品一覧、映画『ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE』公式作品情報、VAP公式作品紹介、ぴあ映画の作品関連記事。