尼神インターの解散は、2024年3月28日に吉本興業が公式サイトで発表した。解散日は同月末。2007年に結成されたコンビは、約17年間の活動に区切りをつけ、それぞれ別の道を歩むことになった。
解散を最初に切り出したのは渚だった
解散の経緯について、元相方の誠子は2025年7月公開の「めざましmedia」のインタビューで詳しく語っている。
誠子によると、渚から解散の意向を伝えられたのは2023年12月。翌年のコンビ活動について、本人たちと現場マネージャー、チーフマネージャーの4人で話し合っていた際、渚が突然、解散したいと申し出たという。
誠子は次の単独ライブのネタを考えていた時期だったこともあり、予想していなかった決断に大きな衝撃を受けたと振り返っている。
注目したいのは、誠子のインタビューで明かされた解散理由の部分だ。
渚本人から明確な理由は伝えられず、誠子も詳しく問いたださなかったという。
誠子は、15年間の活動で渚がネタやコンビの方向性を自分に任せてくれることが多かったと説明。そのうえで、渚自身にもやりたいことがあり、コンビ活動を優先してきた葛藤があったのではないかと受け止めていた。
ただし、これはあくまで誠子自身の解釈であり、渚が公に説明した解散理由ではない。
解散後の所属事務所はどうなった?
吉本興業の公式発表では、2人の進路について明確な違いが示された。
誠子と渚はそれぞれの道を歩んでいくことになりました。
発表された今後の所属関係は次のとおり。
- 渚: 吉本興業に所属したまま芸能活動を継続。
- 誠子: 吉本興業とのマネジメント契約を終了し、フリーとして活動。
つまり、尼神インターの解散は2人同時の芸能界引退でも、2人そろっての事務所退所でもない。
渚は所属事務所との関係を維持しながら、個人名義で新しい仕事を獲得していく道を選んだ。
誠子も解散を機に独立し、芸人としての活動に加えて新しいジャンルへ挑戦している。
【改名理由】渚からナ酒渚になったのはなぜ?名前に込めた意味

渚が「ナ酒渚(なさけなぎさ)」に改名したのは、2024年7月26日。
コンビ解散から約4か月後の発表だった。
改名のきっかけは、単純に気分を変えたかったからというだけではない。本人がテレビ番組で語った芸名への悩みと、ラジオでの発表がつながっている。
きっかけは「あちこちオードリー」での悩み
2024年5月15日放送のテレビ東京系「あちこちオードリー」に出演した渚は、芸名を変えることについて話していた。
当時の悩みは「渚」という名前だけでは、誰を指しているのか分かりにくいことだった。
尼神インター解散後は、出演時に「元尼神インターの渚」と説明されることもある。本人としては、いつまでも以前のコンビ名とセットで紹介される状況から、新しい名前によって独立した存在として認識されたいという思いがあった。
番組では、オードリーの若林正恭と春日俊彰も芸名について話を広げた。
名前の前後に好きなものを付ける案が出た際、渚が挙げたのが「酒」だった。
このやり取りが、後の改名につながっていく。
「ナ酒渚」に込められた3つの意味
2024年7月26日のTBSラジオ「渚のキャッ火ラジオ」で、渚は正式に改名を発表した。
TBS NEWS DIGが伝えた本人の説明によると、名前には主に3つの要素がある。
1. 画数: 新しい芸名の画数を考慮したこと。
2. 酒: お酒が好きで、自分らしさを表す漢字を取り入れたこと。
3. 渚: これまで使ってきた名前を残したこと。
さらに興味深いのが、「ナ酒渚」の読み方に込められた言葉遊びだ。
「なさけ」という音は、お酒を連想させる「酒」と結び付く一方、漢字では「情け」とも書ける。
「情け」には思いやりという意味がある。渚は、解散して1人になった自分に対して情けをかけてほしいというユーモアも交えながら、新しい名前について説明していた。
芸人らしい言葉遊びと、本人の好みが合わさった改名だった。
改名発表はラジオから
改名を最初に発表した場所が「渚のキャッ火ラジオ」だったこともポイントだ。
番組内で改名を報告した後、本人はXでも新しい芸名を公表。呼び方については、従来どおり「渚」と呼ぶことも含め、リスナーが呼びやすい形で親しんでもらいたいという姿勢を示した。
「元尼神インターの渚」という紹介から、「ナ酒渚」という独立した芸名へ。
名前の変更は、コンビ解散後の新しい活動を印象づける転換点になった。
【プロフィール・経歴】ナ酒渚はどんな芸人?NSC大阪校30期生から現在まで
吉本興業公式プロフィール掲載情報
- 読み方:なさけなぎさ
- 生年月日:1984年8月6日
- 出身地:兵庫県尼崎市
- 血液型:O型
- 身長:157cm
- 趣味:お酒を飲みながら海外ドラマ鑑賞
- 特技:大工あるある
- NSC大阪校30期生
ナ酒渚は、1984年8月6日生まれ。兵庫県尼崎市出身で、2007年にNSC大阪校30期生として芸人の道に入った。
芸人としての特徴は、歯切れのよい関西弁と独特の存在感。尼神インター時代は、誠子のボケに対して鋭いツッコミを入れる役割を担っていた。
尼神インター時代の主な実績
尼神インターは2007年に結成され、関西を中心に活動を開始。女性コンビとして独自のキャラクターを確立し、テレビのバラエティー番組にも出演するようになった。
吉本興業の公式プロフィールには、次の受賞歴が掲載されている。
- 2011年:第32回ABCお笑い新人グランプリ新人賞
- 2011年:第46回上方漫才大賞新人賞候補
- 2017年:第2回上方漫才協会大賞話題賞
コンビとして一定の実績を積み重ねていたからこそ、2024年の解散発表は大きな話題になった。
ナ酒渚の経歴・転換点を時系列で整理
| 時期 | 出来事 | 意味・ポイント |
|---|---|---|
| 1984年8月6日 | 兵庫県尼崎市で生まれる | ナ酒渚の出身地 |
| 2007年 | NSC大阪校30期生として入門 | 芸人活動のスタート |
| 2007年 | 尼神インター結成 | 誠子とのコンビ活動開始 |
| 2011年 | ABCお笑い新人グランプリ新人賞 | コンビの実績を獲得 |
| 2017年 | 上方漫才協会大賞話題賞 | 関西のお笑い界で存在感 |
| 2024年3月末 | 尼神インター解散 | 吉本興業所属のまま活動継続 |
| 2024年7月26日 | ナ酒渚に改名 | 個人名義で新たなスタート |
| 2026年 | ラジオ・テレビ・BS番組に出演 | ピン芸人として活動を展開 |
特に注目したいのは、ナ酒渚が単に漫才を続けるためのピン芸人ではないという点だ。
本人のプロフィールには「大工あるある」という特技が記載されている。加えて、吉本興業の2026年の番組関連発表では、建設現場での職人経験を持つ芸人として紹介されている。
この経験が、後述する建設業界をテーマにした番組にもつながっている。
【2026年最新】ナ酒渚の現在は?TBSラジオ・テレビ・BSよしもとの活動
2026年現在、ナ酒渚は吉本興業所属の芸人として活動している。
活動の中心として確認できるのが、TBSラジオの冠番組、BSよしもとのバラエティー、テレビのゲスト出演だ。
1.TBSラジオ「渚のキャッ火ラジオ」が継続
ナ酒渚の現在を語るうえで欠かせないのが、冠番組の「渚のキャッ火ラジオ」だ。
番組は2024年2月2日にスタート。当初は尼神インターの渚として出演しており、コンビ解散後も番組は継続している。
2026年10月29日の放送では、スポンサー名を冠した「関プレス presents 渚のキャッ火ラジオ」として放送されていた。
関プレス presents 渚のキャッ火ラジオ
23:30〜24:00
2026年10月29日の放送実績
- 放送局:TBSラジオ
- パーソナリティ:ナ酒渚
- 放送曜日:木曜日(2026年10月の放送実績)
- 番組の特徴:独特のテンポと関西弁によるトーク
※2024年の放送開始時とは曜日・放送時間が変更されている。最新の放送予定は番組表で確認したい。
番組の特徴は、アシスタントに頼らず本人が中心となってトークを進めること。
2024年の番組開始時、渚は1人でラジオを担当することに初挑戦した。TBSラジオの番組紹介でも、独特なテンポと関西弁を生かした番組として紹介されている。
ラジオは、テレビのように共演者との掛け合いに頼るだけでは成立しない。話題の選び方、話の展開、リスナーとの距離感など、パーソナリティ自身の個性が問われる。
尼神インター時代のツッコミとは異なり、自分の言葉だけで番組を成立させる経験は、ピン芸人としての大きな強みになっている。
2.BSよしもと「渚の日立なかよし倶楽部」
ナ酒渚は、BSよしもとの「渚の日立なかよし倶楽部」にも出演している。
番組の内容は、仲の良い芸人をゲストに迎え、茨城県日立市を街歩きしながら地域の魅力を紹介するというもの。
単なる観光番組ではなく、ゲストとの会話や街歩きを通じて、ナ酒渚の自然な人柄を見せる構成になっている。
2026年には次の放送回が確認できる。
- 1月25日:第43回
- 2月22日:第44回
- 3月29日:第45回
- 4月26日:第46回
- 5月31日:第47回
- 6月28日:第48回
- 7月26日:第49回
- 8月30日:第50回
少なくとも2026年8月まで、シリーズとして継続していることが分かる。
この番組では、相手の話を聞きながら会話を広げる能力も生かされている。漫才のツッコミとは違う、ロケ番組ならではの魅力が見える仕事だ。
3.2026年11月1日には「ビルド!建設匠の時間」に出演
2026年の活動で特に興味深いのが、BSよしもとの「ビルド!建設匠の時間」だ。
この番組は、建設現場で働く職人や技術者に密着し、仕事の魅力や最新技術を紹介する建設バラエティー。
ナ酒渚はベリー大坪とともに出演している。
2026年11月1日放送の第4回では、栃木県鹿沼市の建設調査コンサルタントの現場を訪問。交通誘導や橋梁点検など、社会インフラを支える仕事を取り上げた。
ナ酒渚には現場職人として働いた経験があるため、一般的な芸人のロケとは異なる視点で現場の仕事を紹介できる。
ここには、本人の経歴を番組の専門性につなげるキャスティング上の強みがある。
お笑いだけに仕事を限定せず、過去の経験を別ジャンルで生かしている点は、2026年の活動を理解するうえで重要だ。
4.テレビのバラエティー出演も継続
テレビ出演も続いている。
2026年の出演例として確認できるのは、次の番組だ。
| 放送時期 | 番組名 | 放送局 |
|---|---|---|
| 2026年7月28日 | 昼めし旅 | テレビ東京 |
| 2026年9月28日 | ネプリーグ | フジテレビ |
| 2026年10月4日 | 大改造!!劇的ビフォーアフター | テレビ朝日 |
特に「大改造!!劇的ビフォーアフター」では、建築現場に関する知識や経験を生かす役割も担っている。
このように、2026年のナ酒渚はラジオだけの活動にとどまっていない。
ラジオでのトーク、街歩き番組、専門性を生かしたロケ、スタジオバラエティーという複数の仕事を並行している。
【誠子の現在】元相方は何をしている?尼神インター解散後の2人を比較
尼神インターの解散後、もう1人のメンバーである誠子も独自の活動を続けている。
2026年現在の2人を比較すると、芸能活動の方向性は大きく異なる。
誠子は吉本を退所してフリー芸人に
誠子は2024年3月末の解散と同時に吉本興業を退所し、フリー芸人として活動を開始した。
その後は、お笑いライブだけでなく、料理イベント「誠子食堂」やライフスタイルブランド「merci」など、活動領域を広げている。
さらに2026年春には、長年の夢だった京都への移住を実現。京町家での暮らしや料理についても発信している。
また、2026年10月5日からはラジオ関西の生放送番組「Clip」で月曜パーソナリティーを担当。芸人としての仕事も継続している。
2026年現在の2人の活動比較
| 比較項目 | ナ酒渚 | 誠子 |
|---|---|---|
| 解散後の所属 | 吉本興業 | フリー |
| 芸名 | ナ酒渚 | 誠子 |
| 主な活動 | 芸人・ラジオ・テレビ | 芸人・ライブ・料理・舞台など |
| ラジオ | 渚のキャッ火ラジオ | ラジオ関西「Clip」 |
| 2026年の特徴 | BS番組やテレビ出演 | 京都移住、活動領域の拡大 |
| 活動の方向性 | 吉本所属で個人活動を展開 | 独立した仕事づくり |
この比較から見えるのは、2人が同じ解散を経験しながら、異なる方法で芸能活動を続けていることだ。
ナ酒渚は吉本興業のマネジメントや番組出演の機会を生かし、ラジオやテレビで個人のキャラクターを確立している。
一方の誠子は、事務所を離れたことで、ライブの企画や料理、ブランド、地域を拠点にした仕事など、自分で活動の幅を作っている。
解散後の2人を比較するとき、テレビ出演の多さだけで成功・失敗を判断するのは適切ではない。所属形態や仕事の作り方そのものが違うからだ。
【評判と今後】ナ酒渚はピン芸人として成功している?活動から見える強み
ナ酒渚の評判を考える際、注目したいのは、コンビ時代の知名度をそのまま引き継ぐだけでなく、個人としての仕事を積み重ねている点だ。
ナ酒渚の評価につながる3つの強み
1.独特な関西弁とトーク力
TBSラジオの番組紹介でも取り上げられているのが、本人独特のテンポと関西弁だ。
ラジオは、共演者のリアクションに頼れない場面も多い。1人で話を展開できることは、ピン芸人としての重要な能力になる。
2.建設現場の経験という個性
大工あるあるを特技に持ち、建設現場で働いた経験があることは、芸人としての差別化につながる。
建設業界を扱う番組に出演した際も、専門的なテーマを単なる知識紹介ではなく、自分の経験と結び付けて伝えられる。
3.コンビ名に依存しない芸名と活動
「元尼神インターの渚」から「ナ酒渚」へと変わったことで、以前のコンビを知らない視聴者にも、新しい個人名で認識してもらう機会が生まれた。
改名は単なる表記変更ではなく、個人ブランドを作るための取り組みでもある。
ネット上の評判をどう見るべきか
芸能人の評判を調べる際には、SNSの一部のコメントだけで人気や実力を判断しないことが大切だ。
ナ酒渚の場合、現在の活動から確認できる評価の材料は次のとおり。
- 冠ラジオ番組を継続していること。
- BSよしもとで複数のレギュラー・シリーズ番組に出演していること。
- 地上波のバラエティー番組にも出演していること。
- 自身の経験を生かした専門性のある番組にも起用されていること。
これらは芸能活動の継続性や仕事の幅を判断する材料になる。
一方、好感度ランキングや視聴者満足度の具体的な数値と同じものではない。番組出演実績と世間全体の評価は分けて考えたい。
【プロの結論】ナ酒渚の本当の転換点は改名よりも個人の仕事の確立
ナ酒渚のキャリアを振り返ると、重要な転換点は3つある。
- 2024年3月:17年間活動した尼神インターの解散。
- 2024年7月:ナ酒渚への改名。
- 2026年:ラジオ・ロケ・専門性を生かした番組への出演拡大。
この流れから分かるのは、コンビ解散後に単純に活動規模を縮小したわけではないということだ。
コンビ時代は誠子との掛け合いが芸風の中心だったが、現在は1人で番組を進行し、ゲストと交流し、専門分野のロケにも対応している。
芸人としての価値を、漫才の舞台だけで測るのではなく、個人の能力をどれだけ異なる仕事に展開できるかという視点で見ると、ナ酒渚の現在地が分かりやすい。
今後の注目点は、ラジオで築いた個性を地上波のレギュラー番組や新しい冠企画へどう広げていくかだろう。
【尼神インター渚・ナ酒渚】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:尼神インターの渚は現在何をしていますか?
A1:2026年11月現在、ナ酒渚という芸名で吉本興業所属のピン芸人として活動している。TBSラジオ「渚のキャッ火ラジオ」やBSよしもとの番組、テレビのバラエティー番組などに出演している。
Q2:渚がナ酒渚に改名した理由は何ですか?
A2:2024年7月26日に改名を発表した。画数、お酒が好きなこと、従来の「渚」という名前を残すことが理由。また、「情け」という言葉に思いやりの意味を重ねた言葉遊びも込められている。
Q3:尼神インターの解散理由は何ですか?
A3:2023年12月に渚から解散の意向が伝えられたことを、誠子が2025年のインタビューで明かしている。ただし、渚本人から具体的な解散理由が説明されたわけではない。誠子は、渚自身のやりたいことがあったのではないかと受け止めていた。
Q4:ナ酒渚は吉本興業を退所したのですか?
A4:退所していない。2024年3月末のコンビ解散後も吉本興業所属のまま活動を続けている。退所したのは元相方の誠子だ。
Q5:誠子は2026年現在どうしていますか?
A5:フリー芸人として活動している。2026年春に京都へ移住し、料理やライブなどの活動を続けている。さらに10月からはラジオ関西「Clip」の月曜パーソナリティーも務めている。
Q6:ナ酒渚のラジオ番組は何曜日に放送されていますか?
A6:2026年10月の放送実績では、TBSラジオで木曜日23時30分から24時まで放送されている。番組名は「関プレス presents 渚のキャッ火ラジオ」。放送時間は改編などで変更される可能性がある。
まとめ:ナ酒渚は尼神インター解散後も独自の道を歩んでいる
尼神インターの渚は、2024年3月末の解散を経て、同年7月にナ酒渚へと改名した。
解散後も吉本興業に所属し、TBSラジオの冠番組をはじめ、BSよしもとや地上波テレビで活動を続けている。
2026年11月には「ビルド!建設匠の時間」への出演も確認でき、芸人としてのトーク力だけでなく、過去の建設現場での経験を生かした仕事にも取り組んでいる。
一方、誠子も吉本興業を退所してフリー芸人となり、京都移住や料理、ラジオ出演など新しい活動を展開している。
2人は同じコンビで活動していた時代を終えたが、それぞれの選択によって芸能活動を継続している。
ナ酒渚の現在を理解するうえで大切なのは、尼神インターの元メンバーという過去だけでなく、1人の芸人としてどのような仕事を築いているかを見ることだ。
今後は「渚のキャッ火ラジオ」のさらなる展開や、テレビ・BS番組での新しい役割にも注目したい。