2026年1月の福井市では、1月下旬に強い冬型の気圧配置による大雪が発生しました。
気象庁が公表した2026年1月21日から25日までの特定期間の観測データでは、福井市の積雪状況は次のように記録されています。
福井市・2026年1月25日の最深積雪56cm

観測日時
1月25日 7時00分
年平年値
48cm
平年比
観測開始年
1897年
出典:気象庁「2026年1月21日~25日の特定期間の雪の状況」
56cmは平年の約1.17倍
56cmという数字だけを見ると、極端な豪雪に感じない人もいる可能性があります。
しかし、福井市の年平年値48cmと比較すると、2026年1月25日の積雪は8cm上回っています。
注目したいのは、48cmが年間を通じた降雪の合計ではなく、年間の最深積雪の平年値だという点です。
つまり、2026年1月25日の56cmは、福井市で通常想定される年間の最大積雪深をすでに上回った観測値でした。
1月21日から25日にかけて大雪が続いた
福井県内では1月21日夜に大雪警報が発表され、その後いったん注意報に切り替わりました。
1月24日には再び大雪警報が発表され、25日午前7時47分に注意報へ切り替わっています。
福井市では25日午前7時に56cmを観測し、その翌日の26日午前7時には47cmとなりました。
この推移からも、積雪量は時間とともに変化するため、特定の日の最深積雪と現在の積雪深を混同しないことが大切です。
【福井市の月別積雪量】1月・2月が雪のピーク
福井市の積雪を理解するには、月ごとの降雪量と最深積雪を分けて見る必要があります。
気象庁が公表している1991~2020年の平年値によると、福井市では1月と2月に雪が集中しています。
月別の降雪量と最深積雪の平年値
次の表は、福井観測地点における気象庁の月別平年値です。
出典:気象庁「福井・平年値(年・月ごとの値)詳細(雪)」1991~2020年。数値はcm。
12月:本格的な降雪シーズンの始まり
12月の降雪の深さ合計は平年31cmです。
11月の平年値が0cmであることを踏まえると、福井市の平地では12月ごろから雪への備えを本格化させる目安になります。
ただし、11月に初雪が観測される可能性がないという意味ではありません。初雪と、地面に雪が積もることは別の現象です。
1月:年間で最も積雪が多い時期
1月の降雪の深さ合計は85cmで、月最深積雪の平年値は39cmです。
福井市で大雪への警戒が必要になる代表的な時期といえます。
2026年1月25日の56cmは、この1月の最深積雪平年値39cmを17cm上回る水準でした。
2月:降雪が続く可能性がある
2月の降雪の深さ合計は58cm、月最深積雪の平年値は34cmです。
1月より平均的な降雪量は減りますが、寒気の流入によってまとまった雪が降ることがあります。
3月:雪解けが進む一方で油断は禁物
3月の降雪の深さ合計は14cm、月最深積雪の平年値は10cmです。
冬のピークを越えて雪が減る時期ですが、気温の低下や寒気の流入によって降雪が発生する可能性は残っています。
なお、これらは30年間の平年値であり、2026年の各月に実際に観測された積雪量そのものではありません。
【福井市の最深積雪・過去の記録】213cmを記録した昭和38年豪雪
福井市の積雪を語るうえで欠かせないのが、1963年の昭和38年1月豪雪です。
気象庁の福井地方気象台による過去の災害事例資料では、福井市の最深積雪は213cm(1963年1月31日)と記録されています。
2026年の56cmと比べると、約3.8倍に相当する数字です。
福井市の歴代最深積雪記録
過去の主な記録を整理すると、次のようになります。
- 1位:213cm — 1963年1月31日
- 2位:209cm — 1927年2月12日
- 3位:199cm — 1963年2月3日
- 4位:196cm — 1981年1月15日
- 5位:191cm — 1940年1月27日
2026年1月の56cmは大きな積雪でしたが、福井市の長い観測史における歴代最高記録を更新したわけではありません。
昭和38年豪雪では何が起きたのか
1962年12月末から1963年2月初めにかけて、北陸地方を中心に長期間の降雪が続きました。
福井市では最深積雪が200cmを超え、期間中の積算降雪量は500cmを上回りました。
気象庁の資料によると、福井県内では雪崩などによる死者25人、家屋全壊623棟などの被害が発生。鉄道も約1週間にわたり不通となりました。
ここで注意したいのは、これらの被害数値は福井市だけではなく、福井県内の災害全体に関する数字だという点です。
昭和56年豪雪も重要な比較対象
1980年12月末から1981年1月下旬にかけて発生した昭和56年豪雪も、福井県の雪害を考えるうえで重要な出来事です。
短期間の集中降雪が複数回発生し、福井市では1981年1月15日に196cmの最深積雪を記録しました。
この記録から分かるのは、福井市の豪雪は一度の降雪だけで決まるものではなく、寒気の流入が繰り返され、雪が解ける前に次の雪が重なることで深刻化するということです。
【2026年1月25日の大雪と交通状況】道路規制はどうなった?
積雪56cmという観測値は、日常生活や移動にも影響する規模でした。
福井県災害対策連絡室が2026年1月26日午前8時30分現在でまとめた資料には、道路の通行止め、公共交通機関への影響、停電などが記録されています。
大雪による主な交通規制
県の資料では、1月24日夜から25日にかけて、複数の幹線道路で大雪による全面通行止めが実施されました。
代表的な規制は次のとおりです。
- 北陸自動車道:長浜IC~武生IC間で1月24日23時から25日12時まで全面通行止め。
- 国道8号:越前市白崎町~敦賀市赤崎間で1月24日23時から25日11時30分まで全面通行止め。
- 中部縦貫自動車道:荒島IC~九頭竜IC間などで通行止め。
いずれも県の災害対応資料に掲載された規制実績であり、現在の通行止めを示すものではありません。
積雪量だけでは判断できない道路の危険性
雪道では、積雪深だけでなく、路面の凍結や視界不良、除雪作業による車線規制なども問題になります。
特に注意したいのは、次のような状況です。
- 圧雪によってタイヤが滑りやすくなっている。
- 橋の上や交差点で路面が凍結している。
- 除雪車の作業によって通常より移動に時間がかかる。
- 大型車の立ち往生によって後続車両が動けなくなる。
2026年1月の大雪でも、高速道路や国道の広域的な通行止めが発生しました。
福井市内だけの積雪情報を見て移動を判断するのではなく、目的地までの道路全体を確認する必要があります。
【福井市の積雪情報をリアルタイムで確認】現在の雪と今後の見通し
2026年11月2日時点では、福井市は本格的な積雪シーズン前です。
気象庁の福井市向け気象支援資料では、11月3日は明け方まで雨、その後は曇りから晴れとなる予報で、最高気温19℃、朝の最低気温12℃とされています。
現在の気象状況からは、福井市の平地で積雪が進むような天候ではありません。ただし、最新の積雪深の数値については、気象庁の観測情報で確認する必要があります。
積雪情報を確認できる主な公的情報源
1. 気象庁「過去の気象データ検索・最新の気象データ」
福井観測地点の積雪深、降雪量、日ごとの観測記録、過去の最深積雪などを確認できます。
積雪の実測値や過去との比較に適しています。
2. 福井県の防災・雪害情報
県内の道路規制、災害対応、大雪に関する発表などを確認できます。
福井市周辺への移動や広域交通の確認に適しています。
3. 福井市防災気象情報
市内の気象警報・注意報、大雪に関する防災情報を確認できます。
市内の防災情報を把握する際に役立ちます。
4. NEXCO中日本の交通情報
北陸自動車道などの通行止め、渋滞、冬用タイヤ規制などを確認できます。
高速道路を利用する人に適しています。
リアルタイム情報を見るときの3つの注意点
① 積雪深と降雪量を混同しない
積雪深は、その時点で地面に積もっている雪の深さです。一方、降雪量は一定時間内に新たに降った雪の深さを示します。
例えば、1日で15cmの雪が降っても、気温上昇や融雪によって積雪深が15cm増えるとは限りません。
② 福井市内でも観測地点によって状況が異なる
気象庁の福井観測地点は市内の代表的な観測地点ですが、市内のすべての道路や住宅地で同じ積雪深になるわけではありません。
市街地、郊外、山間部では積雪状況が変わるため、目的地周辺の情報も確認しましょう。
③ 古い観測記録と最新の実況を区別する
検索結果に表示される2026年1月25日の56cmは、過去の観測記録です。
現在の積雪深を知りたい場合は、観測日時が最新のデータになっているか確認してください。
【2026年冬から2027年の福井市】積雪予報と今後の備え
2026年秋から冬にかけての北陸地方は、暖かい傾向が予想されています。
気象庁の2026年10月20日発表の3か月予報では、北陸地方の11月から2027年1月までの平均気温について、高い確率が示されました。
一方、気象庁の10月29日発表の1か月予報でも、東日本の平均気温は高い確率が50%となっています。
暖冬でも大雪が発生する可能性はある
暖冬という言葉から、雪がほとんど降らない冬を想像する可能性があります。
しかし、長期予報の気温は一定期間の平均的な傾向です。冬の間に一時的な寒気が流れ込めば、短期間にまとまった雪が降る可能性があります。
2026年1月の56cmという記録も、福井市の積雪リスクを考えるうえで参考になる事例です。
長期予報だけで雪の量を決めつけず、寒気の流入が予想される時期には短期予報を確認することが大切です。
福井市で雪に備えるためのチェックポイント
積雪への備えは、実際に雪が降ってから始めるよりも、冬の到来前に準備する方が安心です。
- 車の準備: スタッドレスタイヤやタイヤチェーンなど、冬用装備を確認する。
- 住宅の準備: 除雪道具や融雪設備、屋根周辺の安全を確認する。
- 通勤・通学: 大雪予報の日は交通機関の運行状況を事前に調べる。
- 道路情報: 高速道路、国道、県道の通行止めや規制を確認する。
- 防災情報: 大雪警報や注意報、自治体からの避難・防災情報を確認する。
特に高齢者や雪かきに慣れていない人は、屋根の雪下ろしや除雪作業中の転倒・転落にも注意が必要です。
【福井市の積雪】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の福井市の積雪は何センチでしたか?
A1:気象庁の観測によると、2026年1月25日午前7時に最深積雪56cmを記録しました。年平年値48cmの117%に相当します。
Q2:福井市の過去最高の積雪は何センチですか?
A2:観測史上1位は213cmです。1963年1月31日の昭和38年豪雪で記録されました。観測開始は1897年です。
Q3:福井市は何月から雪が積もりますか?
A3:平年値では12月から降雪が増え、1月と2月に積雪のピークを迎えます。初雪の時期と、地面に雪が積もる時期は必ずしも一致しません。
Q4:福井市の年間降雪量の平年値は何センチですか?
A4:気象庁の1991~2020年の平年値では、降雪の深さの合計は186cmです。年間の最深積雪の平年値48cmとは異なる数値です。
Q5:福井市の現在の積雪状況はどこで確認できますか?
A5:気象庁の最新の気象データや過去の気象データ検索で、福井観測地点の積雪深を確認できます。道路状況は福井県や道路管理者の交通情報を併せて確認してください。
Q6:2026年から2027年にかけて福井市は大雪になりますか?
A6:2026年11月2日時点の長期予報では、北陸地方は気温が高い傾向です。ただし、特定の日の積雪量までは予測できません。暖冬でも一時的な大雪が起こる可能性があります。
まとめ:福井市の積雪は平年値と最新観測の両方で判断しよう
2026年の福井市では、1月25日午前7時に56cmの最深積雪を記録しました。年平年値48cmに対して117%という数字は、福井市の冬の厳しさを示す重要な観測データです。
一方、福井市には1963年1月31日の213cmという歴史的な記録も残されています。2026年の56cmは大雪でしたが、過去の豪雪と比較すれば、さらに大規模な積雪が発生した時代があったことも分かります。
今後、福井市の雪の状況を判断するときは、次の3点を意識してください。
1. 平年値との比較: 年間降雪量186cmと年間最深積雪48cmを区別する。
2. 最新の観測情報: 気象庁で観測日時と積雪深を確認する。
3. 交通・防災情報: 積雪だけでなく道路規制や大雪警報も確認する。
2026年から2027年にかけては暖冬傾向が予想されていますが、福井市で雪への備えが不要になるわけではありません。
56cmという2026年の記録を一つの目安としながら、日々の気象情報と実際の観測値を組み合わせて判断することが、福井市で冬を安全に過ごすための基本です。