「ハムの人」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは俳優の別所哲也と考えられます。丸大食品のハムギフトCMに長年出演し、テレビで「あっ、ハムの人だ」と声をかけられる印象的な演出によって、この呼び名が広く知られるようになりました。
実は「ハムの人」には、別所哲也だけでなく、元プロ野球選手の新庄剛志にも結び付くエピソードがあります。また、丸大食品のCMは2006年に松岡修造へとイメージキャラクターが引き継がれました。2026年現在、別所哲也は俳優やラジオパーソナリティーとして活動を続けており、かつてのCMの記憶も残っています。ここでは1998年の懐かしいCM、出演者の変遷、新庄の発言、現在の別所哲也までを時系列で整理します。
【由来を解説】「ハムの人」は誰?別所哲也が呼ばれるようになった理由

「ハムの人」とは、もともと丸大食品の贈答用ハムのテレビCMから広まった呼び名です。
その象徴的な存在となったのが、俳優の別所哲也(べっしょ・てつや)です。
別所哲也は1996年から2005年まで、約10年間にわたって丸大食品の「丸大ハム」のCMに出演していました。
このCMでは、ハムを持って訪問した別所に対して、周囲の人が名前ではなく「あっ、ハムの人だ」と反応するようなコミカルな演出が印象に残りました。
つまり、別所哲也の名前よりも、出演しているハムのCMとキャラクターが強く記憶されたのです。
「ハムの人」という呼び方が定着した背景
この愛称が広まった理由は、単に有名俳優が食品CMに出演したからではありません。
要点は、CMの内容と季節の贈答文化がうまく結び付いていたことです。
日本では、お中元やお歳暮にハムを贈る習慣が長く親しまれてきました。丸大食品は、そうした贈答需要に合わせてギフト広告を展開していました。
別所哲也がハムを持って現れるという設定は、視聴者にとって非常に分かりやすいものです。
加えて、本人の名前ではなく商品カテゴリーで呼ばれるというユーモアが、CMの印象を強めました。
その結果、「ハムの人」は単なる広告上の呼び名を超え、別所哲也を象徴する愛称として定着していきます。
別所哲也本人も「ハムの人」と呼ばれていた
別所哲也自身も、この愛称について語っています。
2025年に報知新聞社のインタビューで、丸大ハムのCMに10年間出演したことを振り返り、次のように話しています。
ちょっと前まで“ハムの人”って言われていたんですけど、最近は“J-WAVEの人”で、どこに行っても「おはようモーニング!」って言われてびっくりするぐらい。
この発言からも、CMによって形成されたイメージが長く残っていたことが分かります。
一方、現在はラジオ番組のパーソナリティーとして認識する人も増えているようです。
【1998年の懐かしCM】別所哲也の丸大食品CMはなぜ記憶に残った?
「ハムの人」を語るうえで外せないのが、1990年代後半の丸大食品のテレビCMです。
特に1998年のCMは、懐かしい平成のテレビ広告として現在も話題に上がります。
2026年9月24日放送のフジテレビ系「ナゾトレMAXXX」でも、1998年の丸大食品・丸大ハムのCMが取り上げられました。
番組では、別所哲也に対して「あっハムの人だ」と呼びかけるコミカルな演出が紹介されています。放送から長い年月が経過しても、視聴者の記憶に残る広告だったことがうかがえます。
1998年CMの印象的なポイント
このCMの面白さは、別所哲也という俳優の存在感と、名前を覚えてもらえないという設定のギャップにありました。
一般的に、俳優が出演するCMでは、出演者自身の知名度や好感度が商品イメージを支えます。
ところが、このシリーズでは別所本人の名前よりも「ハムの人」という呼び方が前面に出ます。
視聴者にとっては、商品を持って訪れる人物を見れば、名前を知らなくても「あのハムのCMの人」と認識できる仕組みです。
これは、広告における反復とキャラクター形成の好例です。
実際のCMアーカイブにも残る別所哲也の出演歴
懐かしいCMの記録は、放送ライブラリーにも残っています。
例えば、次のような作品が確認できます。
- 2001年歳暮ギフト「吹雪」
- 2002年冬のギフト「ギフト相談所」
放送ライブラリーの記録によれば、2001年の「吹雪」は丸大食品が広告主で、別所哲也が出演者として登録されています。また、2002年の「ギフト相談所」には別所哲也のほか、藤代三千代、村岡希美、皆戸麻衣、ロバート・ミリスも出演しています。
2001年の作品は、第42回ACCテレビCM部門でACC賞を受賞した記録もあります。
こうした広告アーカイブは、単に懐かしさを楽しむだけでなく、当時の広告制作や出演者を振り返る貴重な資料にもなっています。
【歴代出演者を比較】丸大食品CMの別所哲也から松岡修造への交代
「ハムの人」を検索すると、松岡修造の名前も一緒に表示されることがあります。
その理由は、松岡修造も丸大食品のCMに出演していたためです。
ただし、別所哲也と松岡修造では、起用された時期や広告で伝えたイメージが異なります。
別所哲也から松岡修造へ
別所哲也の所属事務所パシフィックボイスの公式プロフィールには、丸大食品「丸大ハム」のCM出演期間が1996年~2005年と記載されています。
そして2006年、丸大食品はギフト広告の新キャラクターとして松岡修造を起用しました。
2006年5月29日付の日本食糧新聞の記事によると、松岡修造のCMは同年6月上旬から放映開始予定と発表されました。
同記事では、従来の「ハムの人(別所哲也)=丸大食品」という認知を引き継ぎつつ、ギフトに「元気」「たくましさ」といった気持ちも込めて届ける方針が紹介されています。
松岡修造の持つ明るさやエネルギッシュなイメージが、起用理由として挙げられていました。
丸大食品CMの主な出演者・関連人物一覧
| 時期 | 人物・CM | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 1996年~2005年 | 別所哲也 | 丸大ハムのギフトCMに出演。「ハムの人」の愛称が定着 |
| 1998年 | 別所哲也 | 「あっハムの人だ」という演出で知られる懐かしCM |
| 2001年 | 別所哲也 | 歳暮ギフト「吹雪」に出演 |
| 2002年 | 別所哲也ほか | 冬のギフト「ギフト相談所」に出演 |
| 2006年 | 松岡修造 | 丸大食品のギフト広告の新キャラクターに起用 |
| 2019年 | 松岡修造 | 「燻製屋熟成あらびきポークウインナー」のCMに出演 |
※主な確認できる出演・広告記録を整理したもので、丸大食品の全CM出演者一覧ではありません。
松岡修造の丸大食品CMはどんな内容?
松岡修造は、ギフト広告だけでなく、商品のテレビCMにも登場しています。
代表的な例が、2019年7月から放映された「燻製屋熟成あらびきポークウインナー」の「くんせいやダンス」篇です。
このCMでは、松岡修造がコック姿で登場し、子どもたちと一緒に元気いっぱいのダンスを披露しました。
丸大食品の2019年6月のニュースリリースでも、松岡修造の出演と放映開始時期が発表されています。
ここで注意したいのは、松岡修造が出演したからといって、別所哲也の愛称がそのまま松岡に移ったわけではないことです。
「ハムの人」という呼び名の代表的な人物は、現在も別所哲也です。
松岡修造は、丸大食品のCMにおける後年の主要な広告キャラクターとして区別するのが適切です。
【新庄剛志の発言の真相】日本ハム入団時に「ハムの人」を目標にした?
「ハムの人」をめぐるもう一つの有名なエピソードが、元プロ野球選手の新庄剛志です。
新庄剛志は2003年に日本ハムファイターズへの入団を決め、2004年からチームに加わりました。
この際に話題になったのが、丸大食品のCMで有名になっていた「ハムの人」という言葉を使ったユーモアあふれる発言です。
新庄剛志の「目標はハムの人です」
日刊スポーツの2020年5月5日の特集記事「日本ハム新庄劇場04~06年『日本一』結実し引退」では、新庄が日本ハムに加入する際の発言として、次の言葉が紹介されています。
「(目標は)『ハムの人』です」。
この発言は、当時すでに別所哲也のCMで知られていた「ハムの人」というフレーズを、日本ハムファイターズの入団に掛け合わせたものです。
つまり、新庄の発言は丸大食品のCM出演を意味するものではありません。
野球チームの「日本ハム」と、食品メーカーの丸大食品の「ハム」を掛けた言葉遊びだったのです。
日本ハムファイターズへの入団はいつ?
新庄の日本ハム入りの経緯を整理すると、次のようになります。
- 2003年: 米国でのプレーを経て、日本ハム入りを表明。
- 2003年12月: 入団会見でユニホーム姿を披露。
- 2004年: 北海道への本拠地移転初年度に日本ハムでプレーを開始。
- 2004年~2006年: 背番号1を背負い、チームの人気をけん引。
- 2006年: 現役を引退し、日本ハムでの選手生活を終える。
日刊スポーツの2021年の振り返り記事でも、2003年11月の入団表明や「次は北海道に住みます。背番号は1です」という発言が紹介されています。
なぜ新庄の発言が面白かったのか?
注目すべきなのは、別所哲也と新庄剛志が、まったく異なる立場から同じ言葉に結び付いたことです。
別所哲也の場合は、CMの出演者として「ハムの人」と呼ばれるようになりました。
一方、新庄剛志の場合は、プロ野球チームの日本ハムに入団するタイミングで、その言葉を自分の目標として使いました。
しかも、丸大食品と日本ハムは別の企業です。
企業名や商品名をめぐるこうした偶然の重なりが、話題性をさらに高めました。
そのため、「ハムの人」という言葉は、別所哲也を指す愛称であると同時に、新庄剛志のユーモラスなエピソードを思い出させる言葉にもなっています。
【2026年現在】別所哲也は何をしている?ハムの人の現在を調査
CM出演から約20年が経過した2026年現在、別所哲也は俳優、ラジオパーソナリティー、映画祭の主宰者として活動を続けています。
「ハムの人」という印象だけで別所哲也の現在を捉えると、実際の活動の幅を見落としてしまいます。
J-WAVEの朝の顔として活動
2026年現在、別所哲也はJ-WAVEの番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」に出演しています。
J-WAVEの公式ナビゲータープロフィールによると、出演時間は月曜日から木曜日の午前6時から9時です。
かつて丸大食品のCMで知られた別所は、現在ではラジオを通じて朝の時間帯にリスナーと接しています。
2025年の報知新聞社のインタビューでも、別所本人が「最近はJ-WAVEの人」と呼ばれるようになったことを語っています。
長年にわたって同じ分野で活動を積み重ねることで、新しい認知が生まれていることが分かります。
国際短編映画祭の主宰者としても活躍
別所哲也のもう一つの重要な活動が、映画祭です。
1999年から、日本発の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」を主宰しています。
この映画祭は、短編映画を通じて国内外の映像文化やクリエイターを結び付ける取り組みです。
J-WAVEの公式プロフィールでも、別所の映画祭への取り組みや文化庁長官表彰の受賞などが紹介されています。
俳優としての代表的なキャリア
別所哲也は1990年、日米合作映画『クライシス2050』でハリウッドデビューしました。
その後は映画、テレビドラマ、舞台、ラジオと幅広いジャンルで活動しています。
舞台では『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』などの作品に出演してきました。
CMで親しまれた一方、俳優としてのキャリアも長く、国際的な映画文化の発信にも携わっています。
「ハムの人」という愛称は現在も使われている?
答えは、現在も使われています。
ただし、日常的に別所哲也を呼ぶ際に必ず「ハムの人」と言うわけではありません。
現在は、次のような文脈で使われています。
- 昔の丸大食品CMを懐かしむとき。
- 別所哲也の出演歴やプロフィールを紹介するとき。
- お中元やお歳暮のハムギフトを連想するとき。
- 新庄剛志の日本ハム入団時の発言を振り返るとき。
2025年のインタビューで別所本人がこの愛称を振り返っていることからも、過去のCMが現在まで続く知名度の一部になっていることが分かります。
【誤解を解消】ハムの人の意味と別所哲也をめぐる疑問
「ハムの人」は短い言葉ですが、複数の意味を持っています。
インターネットで検索すると、別所哲也、松岡修造、新庄剛志が同時に表示されることもあり、情報が混同されがちです。
ここでは、特に間違えやすいポイントを整理します。
誤解1:ハムの人は松岡修造のこと?
違います。
代表的な「ハムの人」は別所哲也です。
松岡修造は2006年に丸大食品のギフト広告の新キャラクターとして起用され、2019年にも同社のウインナーCMに出演しました。
しかし、別所哲也が築いた「ハムの人」という愛称と、松岡修造の広告出演歴は区別する必要があります。
誤解2:新庄剛志は丸大食品のCMに出演した?
新庄剛志の「ハムの人」に関する有名なエピソードは、日本ハムファイターズへの入団に関する発言です。
丸大食品のCM出演者だったという意味ではありません。
同じ「ハム」という言葉が登場しますが、別所哲也は丸大食品のCM、新庄剛志は日本ハムファイターズという別々の経緯です。
誤解3:別所哲也は現在も丸大食品のCMに出演している?
別所哲也の丸大食品CM出演期間は1996年から2005年です。
2006年には松岡修造がギフト広告の新キャラクターとして起用されました。
したがって、2026年現在の別所哲也の活動と、過去の丸大食品CM出演は分けて考える必要があります。
【プロの結論】「ハムの人」が長く記憶される理由
広告業界の視点から見ると、「ハムの人」は非常に分かりやすいブランド記憶の成功例です。
その理由は大きく3つあります。
1つ目は、出演者と商品が強く結び付いていること。
別所哲也の顔を見ると丸大ハムを連想し、丸大ハムのCMを思い出すと別所哲也が浮かぶ。この双方向の記憶が形成されました。
2つ目は、短く覚えやすい言葉が使われていること。
「ハムの人」という呼び方は、商品と人物の関係を一言で説明できます。複雑な説明を必要としないため、世代を超えて伝わりやすい特徴があります。
3つ目は、季節性のある広告だったこと。
お中元やお歳暮という決まった時期に繰り返し目にすることで、CMと生活習慣が結び付いていきました。
単に出演期間が長かっただけではなく、視聴者の日常に入り込む広告だったことが、愛称の定着につながったと考えられます。
【FAQ】ハムの人に関するよくある質問
Q1:ハムの人は誰のことですか?
A1:一般的には俳優の別所哲也を指します。1996年から2005年まで丸大食品の丸大ハムCMに出演し、「あっハムの人だ」という演出で愛称が定着しました。
Q2:ハムの人のCMは何年に放送されましたか?
A2:別所哲也の出演期間は1996年から2005年です。特に1998年のCMは懐かしい広告として知られ、2026年9月のテレビ番組でも取り上げられました。
Q3:丸大食品のCMに松岡修造も出演していたのですか?
A3:はい。2006年に丸大食品のギフト広告の新キャラクターとして起用されました。2019年には「燻製屋熟成あらびきポークウインナー」のCMにも出演しています。
Q4:新庄剛志もハムの人と呼ばれていたのはなぜですか?
A4:2003年の日本ハムファイターズ入団に関連して、「目標は『ハムの人』です」と発言したことがきっかけです。丸大食品のCM出演とは別のエピソードです。
Q5:別所哲也は2026年現在何をしていますか?
A5:俳優として活動するほか、J-WAVE「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」のナビゲーターや、ショートショート フィルムフェスティバル & アジアの主宰者として活動しています。
Q6:ハムの人という言葉は丸大食品の正式な商品名ですか?
A6:商品名ではなく、丸大食品のハムギフトCMから広まったキャッチコピー的な呼び名です。現在では別所哲也の愛称としても広く認識されています。
まとめ:「ハムの人」は別所哲也!CMから生まれた平成の記憶
「ハムの人」の由来は、1996年から2005年まで続いた別所哲也の丸大食品・丸大ハムCMにあります。
1998年の懐かしいCMでは、別所哲也が「あっハムの人だ」と呼ばれるコミカルな演出が印象を残しました。
その後、2006年には松岡修造が丸大食品のギフト広告の新キャラクターに起用され、2019年にも同社の商品CMに出演しています。
加えて、新庄剛志が日本ハムファイターズへの入団時に「ハムの人」を目標として掲げたことで、この言葉には野球界のエピソードも加わりました。
2026年現在の別所哲也は、J-WAVEのラジオパーソナリティーや国際短編映画祭の主宰者として活躍しています。
「ハムの人」といえば別所哲也。
この認識が今も残っているのは、約10年間のCM出演と、視聴者の記憶に残るユニークな広告表現があったからです。
単なる懐かしのCMではなく、ひとつの広告キャラクターが俳優の愛称として定着し、さらに別の著名人のエピソードにまで広がった、平成のテレビ広告を象徴する事例といえます。
主な参考資料:丸大食品公式ニュースリリース、株式会社パシフィックボイス公式プロフィール、J-WAVE公式プロフィール、日本食糧新聞、報知新聞社、日刊スポーツ、放送ライブラリー、フジテレビ系「ナゾトレMAXXX」2026年9月24日放送内容。