東京でひまわり畑を探すなら、まず候補に入れたいのが清瀬市と国営昭和記念公園だ。両者は同じひまわりの名所でも、観賞スタイルが大きく異なる。
清瀬ひまわりフェスティバルの魅力は、約2万4,000平方メートルの農地に広がる約10万本のひまわり。畑一面を黄色に染める圧倒的な景色が特徴で、無料で入場できることも人気の理由だ。
一方、昭和記念公園は、園内の花畑で複数の品種を観賞できるのが魅力。2026年は「アポロン」と「ハイブリッドサンフラワー」が植栽され、品種によって見頃が異なった。
選び方の要点は、次のとおりだ。
- とにかく広大なひまわり畑を見たいなら清瀬。
- 品種の違いや長い期間の花観賞を楽しみたいなら昭和記念公園。
- 入場料を抑えたいなら清瀬。
- 花以外にも芝生広場や公園施設を楽しみたいなら昭和記念公園。
2026年11月1日現在、どちらも今年のひまわりの見頃は終了している。以下では2026年の実績を振り返りながら、2027年以降の訪問にも役立つ情報を整理する。
【清瀬ひまわりフェスティバル】約10万本が広がる東京屈指の絶景

2026年の開催日程と会場
清瀬ひまわりフェスティバルは、東京都清瀬市下清戸三丁目の農地で開催される夏の恒例イベントだ。
2026年は第16回を迎え、7月18日(土)から7月26日(日)までの9日間にわたって開催された。
会場となったのは、石井ファームや小寺ファームなどの農地。清瀬市公式発表によると、約2万4,000平方メートルの敷地に約10万本のひまわりが植えられている。
開催時間は曜日によって異なっていた。
| 項目 | 2026年の実績 |
|---|---|
| 開催期間 | 7月18日~7月26日 |
| 会場 | 東京都清瀬市下清戸三丁目の農地 |
| 主な農地所有者 | 石井ファーム、小寺ファームなど |
| 栽培面積 | 約24,000平方メートル |
| ひまわりの本数 | 約10万本 |
| 平日の開催時間 | 9:00~13:00 |
| 土日祝の開催時間 | 9:00~18:00 |
| 入場料 | 無料 |
| 入場予約 | 不要 |
なお、最終入場は閉場時間の30分前までだった。2027年の開催時間は変更される可能性があるため、次回の訪問時には清瀬市の公式案内を確認したい。
ひまわり畑が生まれた背景は農業にある
清瀬のひまわり畑には、一般的な観光農園とは異なる背景がある。
清瀬市の公式説明によると、ひまわりは農地所有者が緑肥、つまり土壌を肥沃にするための肥料として栽培しているものだ。
美しい花畑が広がることから、期間限定で一般公開されるようになった。
観光イベントのためだけに整備された花壇ではなく、地域の農業と結び付いた風景なのである。
石井ファームや小寺ファームをはじめとする地元農業者と、清瀬市農ある風景を守る会、清瀬市が協力してイベントを支えている。
会場ではひまわりの観賞だけでなく、地元農産物の販売や切り花の販売、写真コンテストなども実施された。
2026年の開花状況はどうだった?
2026年の清瀬では、開催期間と実際の見頃にずれが生じた。
清瀬市が7月20日に公開した開花速報では、長梅雨による日照不足の影響で開花が遅れており、会場には咲き始めの花が少しずつ見られる状況だった。
7月21日の速報でも、中央通路西側や見晴らし台付近で花がちらほら開花している段階だった。
ところが、7月23日の公式速報では状況が変化する。
連日の晴れ間によって開花が進み、清瀬市は週末に見頃を迎える見通しを発信した。
7月28日の終了報告では、開催当初は開花が進まなかったものの、終盤には一斉に開花が進んだと説明している。
この経過から分かるのは、ひまわり畑の開催期間が、そのまま満開期間を意味するわけではないということだ。
2027年に訪問する際も、開催初日だけを基準にするのではなく、直前の開花速報を確認することが大切になる。
【国営昭和記念公園】アポロンとハイブリッドサンフラワーの違い
2026年のひまわりは2種類
国営昭和記念公園では、2026年に「みんなの原っぱ南花畑」の一部エリアでひまわりが栽培された。
公式の花だよりによると、植栽されていたのは次の2品種だ。
ハイブリッドサンフラワーは、大輪の花が一本の茎に咲くタイプ。一般的にイメージされる、存在感のある大きなひまわりを楽しみたい人に向いている。
アポロンは、小さな花がたくさん咲くタイプ。大輪のひまわりとは異なる、花数の多さや繊細な表情が魅力となる。
同じ公園内でも、品種によって花の姿だけでなく、見頃の時期も異なる点に注目したい。
2026年の品種別の見頃
昭和記念公園が公開した2026年の花だよりを時系列で整理すると、次のようになる。
- 7月29日撮影・7月30日発表:両品種とも見頃。ハイブリッドサンフラワーは8月5日ごろまで、アポロンは8月下旬ごろまで楽しめる予想だった。
- 8月6日発表:ハイブリッドサンフラワーは見頃過ぎ。8月9日ごろに終了する見通しとなった。一方、アポロンは見頃を維持していた。
- 8月20日発表:アポロンは見頃で、9月上旬ごろまで楽しめる予想。ハイブリッドサンフラワーは終了していた。
この実績は、品種によって訪問の適期が違うことをよく示している。
大輪のひまわりを狙うなら7月末から8月初旬、小さな花がたくさん咲くアポロンを狙うなら8月中旬以降が候補になる。
ただし、これは2026年の実績であり、翌年も同じ日程になるとは限らない。
2026年は前年より規模が小さかった
もう一つ押さえておきたいのが、植栽規模の変化だ。
2026年の公式花だよりでは、ひまわりが「秋のブーケガーデン」の一部となったため、前年より規模が小さくなったと説明されている。
つまり、昭和記念公園では毎年同じ場所に同じ規模のひまわり畑が出現するわけではない。
ひまわりだけを目当てに訪れる場合は、前年の写真や過去の開花情報だけで判断せず、その年の植栽エリアを確認する必要がある。
一方、季節ごとに花の種類が変わることは、公園全体の魅力でもある。ひまわりの見頃が過ぎても、ブーケガーデンやコキアなど、別の花や植物を楽しめる可能性がある。
【東京のひまわり畑を徹底比較】無料・見頃・規模・アクセス
ここまで紹介した2か所は、どちらも東京の夏を代表する観賞スポットだが、目的によっておすすめは変わる。
| 比較項目 | 清瀬ひまわりフェスティバル | 国営昭和記念公園 |
|---|---|---|
| 所在地 | 清瀬市下清戸 | 立川市・昭島市 |
| 主な魅力 | 約10万本の大規模な畑 | 品種別のひまわり |
| 2026年の品種 | ひまわり畑 | アポロン・ハイブリッドサンフラワー |
| 2026年の見頃 | 7月下旬、会期後半に開花が進行 | 7月末~9月上旬 |
| 入場料 | 無料 | 大人450円 |
| 電車アクセス | 清瀬駅からバス | 西立川駅から徒歩 |
| 駐車場 | 有料・完全予約制 | 有料・予約不可 |
| 写真撮影 | 広大な農地と見晴らし台 | 花畑と広い芝生空間 |
| おすすめ | 大規模な花畑を撮りたい人 | 公園散策も楽しみたい人 |
無料でひまわりを楽しみたいなら清瀬
清瀬の大きなメリットは入場料が無料であること。
家族や友人と訪れても、会場への入場費用を気にせず楽しめる。
ただし、車で訪れる場合は駐車料金が発生する。無料なのはあくまで会場への入場であり、交通費や駐車費用まで無料になるわけではない。
ゆっくり公園を散策したいなら昭和記念公園
昭和記念公園は、ひまわりだけでなく広大な園内を楽しめるのが特徴だ。
公式案内によると、みんなの原っぱは約11ヘクタール。南北約400メートル、東西約300メートルの広さがあり、花畑以外にも芝生広場や周辺施設がある。
ひまわりを見た後に公園内で過ごす時間も含めて計画したい人に適している。
ただし、花畑は入園料が必要な有料エリア内にある。無料の「みどりの文化ゾーン」と混同しないよう注意したい。
【電車・車でのアクセス】無料観賞と駐車場予約の注意点
清瀬ひまわりフェスティバルへのアクセス
公共交通機関を利用する場合、最も分かりやすいのは西武池袋線の清瀬駅を起点にする方法だ。
2026年は清瀬駅北口から無料シャトルバスが運行され、下清戸臨時バス停で降りて徒歩約3分で会場に到着できた。
運行間隔は開催時間中の15~20分程度だった。
路線バスを利用する場合は、清瀬駅北口の2番乗り場から志木駅南口方面などへ向かうバスに乗り、「グリーンタウン清戸」で下車。そこから徒歩約6分となる。
また、JR武蔵野線の新座駅や東武東上線の志木駅からも、会場方面への路線バスを利用できる。
徒歩の場合は清瀬駅北口から約2.6キロ、所要時間は約35分が目安だ。
2027年のシャトルバス運行については、次回の公式発表を確認したい。
清瀬の駐車場は事前予約が必要
車で訪れる人が特に注意したいのは、臨時駐車場の利用方法だ。
2026年はコミュニティプラザひまわりに臨時駐車場が設けられ、有料・完全予約制で運用された。
清瀬市の案内では約180台程度の駐車スペースが紹介されており、予約は来場日の13日前から前日までに行う方式だった。
運営会社のタイムズ24が2026年7月に公表した駐車場概要では、計191台、料金は平日1回1,000円、土日祝日1回1,500円とされている。
このように、会場への入場予約は不要でも、駐車場の予約は別途必要だった。
予約なしで現地に向かい、駐車できると考えるのは避けたい。
次回も同じ条件になるとは限らないため、駐車場の台数、料金、予約開始日を必ず確認しよう。
昭和記念公園へのアクセス
昭和記念公園は複数の入口があるため、目的地に合わせてゲートを選ぶことが大切だ。
ひまわりが植栽されたみんなの原っぱへ向かう場合、JR青梅線の西立川駅から西立川ゲートに入るルートが分かりやすい。
- 西立川ゲート:西立川駅から徒歩約2分
- みんなの原っぱ:西立川ゲートから徒歩約15分
- 立川ゲート:立川駅北口から徒歩約18分
- みんなの原っぱ:立川ゲートから徒歩約20分
入口から花畑まではさらに歩くため、歩きやすい靴を用意したい。
昭和記念公園の入園料と駐車料金
2026年時点の公式料金は次のとおり。
- 大人(高校生以上):450円
- 65歳以上:210円
- 中学生以下:無料
- 普通車駐車料金:900円
- 原付・自動二輪車:250円
普通車の駐車料金は年間パスポート提示で800円となる。
駐車場は立川口、西立川口、砂川口の3か所にあるが、予約はできない。当日の利用状況を確認してから向かうのがおすすめだ。
ひまわり畑を目的に訪れるなら、電車で西立川駅を利用する方法も検討したい。
【ひまわり畑の写真スポットと失敗しない準備】
清瀬では見晴らし台と中央通路に注目
清瀬ひまわりフェスティバルの写真撮影では、会場内の見晴らし台が注目ポイントとなる。
2026年の開花速報でも、中央通路西側や見晴らし台付近の様子が紹介された。
見晴らし台からは、畑の広がりを生かした写真を撮りやすい。花を一輪ずつ撮影するだけでなく、黄色い花が連なる風景を画面いっぱいに収めるのもおすすめだ。
撮影する際は、花畑の中へ無断で入らず、指定された通路や観賞場所を利用したい。
なお、会場とその周辺はドローンなどの小型無人航空機の使用が禁止されている区域だ。空撮を目的に訪れる場合は注意が必要となる。
昭和記念公園は花と空の広がりを生かす
昭和記念公園では、みんなの原っぱ南花畑の一部エリアが2026年の撮影スポットとなった。
大輪のハイブリッドサンフラワーは、花そのものの存在感を写したい人に向いている。
アポロンは小さな花が複数咲くため、花の密集感や全体の色彩を撮影する楽しみがある。
また、広い原っぱを背景にすることで、ひまわりだけでなく夏の空や公園の開放感も写真に残せる。
夏の暑さと足元への対策を忘れずに
ひまわり畑を訪れる際、花の見頃と同じくらい重要なのが暑さ対策だ。
清瀬市の公式案内でも、会場には日陰が少ないため、暑さ対策をして来場するよう呼びかけている。
特に清瀬の会場は農地であり、足元が汚れる場合がある。バリアフリーにも対応していないため、歩行に不安がある人は事前に注意事項を確認したい。
準備しておきたいものは次のとおり。
- 帽子や日傘などの暑さ対策用品
- 十分な飲み物
- 歩きやすく汚れてもよい靴
- 汗を拭くタオル
- スマートフォンやカメラの予備バッテリー
- 必要に応じて日焼け止め
また、清瀬の会場ではペットの入場ができない。家族で訪れる場合は、同行者全員が会場の利用条件を把握しておこう。
写真撮影に集中しすぎず、こまめに休憩を取ることも大切だ。
【東京のひまわり畑に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:東京で無料のひまわり畑を楽しめる場所はどこですか?
A1:代表的なのは清瀬ひまわりフェスティバルだ。2026年は入場無料で、約10万本規模のひまわり畑が一般公開された。ただし、車で訪れる場合の臨時駐車場は有料だった。
Q2:清瀬ひまわりフェスティバルの2026年の見頃はいつでしたか?
A2:開催期間は7月18日~26日だった。長梅雨による日照不足で序盤は開花が遅れたが、7月23日の公式速報では週末に見頃を迎える予想が発表され、終了時には開花が大きく進んだ。2027年は直前の開花速報を確認するのがおすすめだ。
Q3:昭和記念公園のアポロンとハイブリッドサンフラワーは何が違いますか?
A3:ハイブリッドサンフラワーは大輪の花が一本咲くタイプで、アポロンは小さな花がたくさん咲くタイプだ。2026年はハイブリッドサンフラワーが8月上旬に見頃を終えた一方、アポロンは9月上旬ごろまで楽しめる見通しだった。
Q4:2026年11月現在、東京のひまわり畑は見られますか?
A4:今回紹介した清瀬ひまわりフェスティバルは7月26日に終了し、昭和記念公園の2026年のひまわりも9月上旬までに見頃を終えている。清瀬の会場は私有農地のため、開催期間外の立ち入りはできない。次の夏の開催情報を待とう。
まとめ:2027年の東京のひまわり畑は開花状況で選ぶ
2026年の東京のひまわり畑を振り返ると、清瀬ひまわりフェスティバルと国営昭和記念公園には、それぞれ異なる魅力があった。
清瀬は約10万本という圧倒的な規模と入場無料が魅力。農地ならではの開放的な景色を楽しめる。一方、昭和記念公園はアポロンとハイブリッドサンフラワーという品種の違いを楽しめ、ひまわり以外の園内散策も充実している。
次の夏に訪れるなら、以下の判断基準を覚えておきたい。
- 規模と無料観賞を優先:清瀬ひまわりフェスティバル。
- 品種と見頃の違いを楽しむ:国営昭和記念公園。
- 電車での移動を重視:それぞれの最寄り駅と会場までの徒歩時間を比較する。
- 車で訪れたい:清瀬は事前予約、昭和記念公園は当日の駐車場状況を確認する。
2027年の開催日程や植栽内容は、2026年11月1日時点では次回の正式発表を待つ段階だ。
清瀬市の「ひまわり日記」と昭和記念公園の「花だより」は、実際の生育状況を把握するための有力な情報源となる。
ひまわり畑は、同じ場所でも天候や開花の進み方によって景色が変わる。開催日だけで予定を決めず、直前の開花状況を確認して訪れることが、夏の絶景を楽しむための一番のポイントだ。
記事の主な根拠資料
- 清瀬市公式「清瀬ひまわりフェスティバル」・開催概要・農地の規模・アクセス・注意事項。
- 清瀬市公式「開花速報(7月21日・7月23日)」および終了報告。
- タイムズ24「清瀬ひまわりフェスティバル」の駐車場運営発表。
- 国営昭和記念公園公式「花だより(7月30日・8月6日・8月20日)」。
- 国営昭和記念公園公式「各種料金」「アクセス」「みんなの原っぱ」。