「きらいがある」は、「〜しがちだ」「〜という好ましくない傾向がある」という意味を持つ日本語の慣用表現です。日常的に使う「嫌い」と同じ読み方をするため、相手や物事を嫌っているという意味に受け取られがちですが、実際には異なる意味で使われます。小学館『デジタル大辞泉』でも、「きらいがある」の形では「好ましくない傾向」「懸念」を表す語義として説明されています。
この表現は、人物の性格や行動、組織の問題点、物事の進め方などを少し批判的に評価するときに適しています。一方、ビジネスの場では相手への指摘が強く響く場合もあります。正しい意味や文法、具体的な例文、類語との違い、敬語としての使い方、英語での表現まで整理します。
【意味を正しく理解】「きらいがある」はどんなときに使う言葉?

「きらいがある」は、ある人物や物事に、望ましくない性質や行動の傾向が認められることを表す慣用表現です。
簡単に言い換えると、次のようになります。
- 〜する傾向がある
- 〜しがちである
- 〜という性質が見られる
- 〜することが多い
- 〜という問題点がある
例えば、「彼は物事を深く考えすぎるきらいがある」という文章では、彼が物事を考えること自体を嫌っているわけではありません。
物事を必要以上に複雑に考えてしまう傾向がある、という意味になります。
辞書ではどのように説明されている?
小学館『デジタル大辞泉』では、「嫌い」という語に複数の意味が掲載されています。
そのうち、「きらいがある」という形で使われる場合の意味は、次の2つです。
- 好ましくない傾向
- 懸念
つまり、単なる習慣や行動の頻度を説明するだけでなく、話し手がその傾向を問題視したり、少し気にかけたりするニュアンスを含みます。
例えば、「彼は決断が遅いきらいがある」という場合、決断が遅いという行動を客観的に報告するだけではなく、その点を改善すべき特徴として捉えている印象があります。
このニュアンスが、単純な「傾向がある」との大きな違いです。
日常会話よりも文章や改まった場面に向いている
「きらいがある」は、比較的硬い表現です。
新聞記事、評論、ビジネス文書、報告書、専門的な解説などで使われることがあります。
普段の会話なら「彼はすぐに諦めがちだ」と言うところを、少し改まった文章では「彼はすぐに諦めてしまうきらいがある」と表現できます。
JLPTではN1レベルの文型として扱われており、日本語学習においても上級表現の一つです。
【文法と正しい使い方】接続方法・漢字表記・よくある誤用
「きらいがある」を正しく使うには、前に置く言葉の形を理解する必要があります。
基本となる接続方法は、動詞の辞書形、動詞のない形、名詞+「の」です。
1. 動詞の辞書形+きらいがある
最も基本的な使い方です。
動詞の辞書形に続けて、好ましくない行動の傾向を表します。
例文:
- 彼は人の話を最後まで聞かずに判断するきらいがある。
- 彼女は物事を大げさに説明するきらいがある。
- あの担当者は結論を急ぐきらいがある。
- 彼は自分の意見を優先するきらいがある。
いずれも、本人が意識しているかどうかにかかわらず、同じ行動を取る傾向があるという意味です。
2. 動詞のない形+きらいがある
否定形に続けることもできます。
「〜しない傾向がある」という意味になります。
例文:
- 彼は自分の失敗を認めないきらいがある。
- 彼女は周囲の意見を聞かないきらいがある。
- 最近の会議では、具体的な改善策を検討しないきらいがある。
- あの組織は問題が起きても迅速に対応しないきらいがある。
否定形を使うことで、行動しないことが習慣化している様子や、改善されにくい問題を指摘できます。
3. 名詞+の+きらいがある
名詞に「の」を付ける形もあります。
例文:
- 彼の発言には独断のきらいがある。
- この計画には楽観的すぎる見通しのきらいがある。
- 今回の説明には単純化のきらいがある。
- その判断には性急のきらいがある。
この形では、人物の性格だけでなく、発言、計画、判断、説明などの特徴も表現できます。
4. 「〜すぎるきらいがある」もよく使われる
「きらいがある」と特に相性がよいのが「〜すぎる」です。
何かを必要以上に行う傾向や、程度が過剰になっている状態を指摘できます。
例文:
- 彼は慎重になりすぎるきらいがある。
- 彼女は完璧を求めすぎるきらいがある。
- この企画は細部にこだわりすぎるきらいがある。
- 最近の議論は結論を急ぎすぎるきらいがある。
「すぎる」が入ることで、単なる性質ではなく、度を超えているという評価が加わります。
「きらいがある」の漢字は「嫌い」?
漢字では「嫌いがある」と表記できます。
小学館『デジタル大辞泉』にも「嫌い」の語義として掲載されているため、漢字表記そのものが誤りというわけではありません。
ただし、一般的な「嫌いだ」という意味との混同を避けるには、ひらがなで「きらいがある」と書く方法が分かりやすいでしょう。
特にビジネス文書や説明記事では、ひらがな表記にすると読み手が意味を取り違えにくくなります。
間違いやすい表現と誤用例
| 表現 | 正誤 | 理由 |
|---|---|---|
| 彼は考えすぎるきらいがある | 正しい | 動詞の辞書形に接続している |
| 彼女は意見を言わないきらいがある | 正しい | 動詞のない形に接続している |
| 彼の発言には独断のきらいがある | 正しい | 名詞+のの形になっている |
| 私は猫がきらいがある | 不自然 | 嫌悪を表すなら「猫が嫌いだ」とする |
| 雨が降るきらいがある | 不自然 | 単なる自然現象の発生を表すには適さない |
| 彼は考えるきらいがある | 文脈次第 | 好ましくない傾向として何を評価するのかが曖昧 |
特に注意したいのは、通常の「嫌い」と混同することです。
「私は甘いものが嫌いだ」は、甘いものに対する嫌悪感を表します。
一方、「彼は甘いものを食べすぎるきらいがある」は、甘いものを過剰に食べる傾向があるという意味です。
【違いを比較】「きらいがある」と「嫌い」「傾向がある」「しがち」の使い分け
似た意味を持つ表現でも、ニュアンスや使える場面には違いがあります。
特に混同されやすいのが、「嫌い」「傾向がある」「しがち」です。
| 表現 | 主な意味 | ニュアンス | 使用例 |
|---|---|---|---|
| きらいがある | 好ましくない傾向がある | やや批判的・硬い | 彼は結論を急ぐきらいがある |
| 嫌いだ | 好まない、嫌悪する | 好き嫌いの感情 | 彼は野菜が嫌いだ |
| 傾向がある | ある特徴や方向性が見られる | 中立的・客観的 | 利用者は早朝に集中する傾向がある |
| しがち | そうすることが多い | 比較的日常的 | 彼は忘れがちだ |
| おそれがある | 好ましくない事態が起こる可能性がある | 将来の危険・懸念 | システムに障害が発生するおそれがある |
| 節がある | そう思わせる特徴がある | 観察や推測に基づく評価 | 彼の説明には誇張の節がある |
「きらいがある」と「嫌い」の違い
最も大切なのは、感情を表すか、性質や傾向を表すかという違いです。
「嫌い」は、対象に対する否定的な感情を表します。
一方、「きらいがある」は、繰り返し見られる行動や性質について述べる表現です。
例文で比較すると、次のようになります。
- 彼は人付き合いが嫌いだ。
- 彼は人付き合いを避けるきらいがある。
前者は、人付き合いを好まないという感情を表しています。
後者は、人との交流を避ける行動パターンがあるという意味です。必ずしも本人が人付き合いを嫌っているとは限りません。
「きらいがある」と「傾向がある」の違い
この2つは意味が近いものの、評価の有無が異なります。
「傾向がある」は、良いことにも悪いことにも使える中立的な表現です。
例えば、「利用者はスマートフォンから申し込む傾向がある」という文章には、批判的な意味はありません。
一方、「きらいがある」は、基本的に好ましくない特徴を指摘する場合に使います。
- 彼は細かい部分にこだわる傾向がある。
- 彼は細かい部分にこだわりすぎるきらいがある。
後者には、こだわりが過剰であるという評価が含まれます。
「きらいがある」と「しがち」の違い
「しがち」は、ある行動が繰り返し起こることを表します。
「忘れがち」「遅れがち」「遠慮しがち」など、日常会話でもよく使われます。
「きらいがある」は、それよりも硬く、行動や性質を評価するニュアンスが強い表現です。
例えば、
- 彼は細かいことを気にしがちだ。
- 彼は細かいことを気にしすぎるきらいがある。
どちらも似た内容ですが、後者の方が文章的で、少し批判的な響きがあります。
【例文で理解】日常生活・仕事・文章で使える自然な表現
「きらいがある」は、単に意味を知っているだけでは自然に使いこなせません。
どのような対象に、どの程度の評価を込めるのかがポイントです。
人の性格や行動について述べる例文
- 彼は自分の考えに固執するきらいがある。
- 彼女は人に頼ることを避けるきらいがある。
- あの人は物事を悲観的に考えるきらいがある。
- 彼は他人の意見を軽視するきらいがある。
- 彼女は少し物事を深刻に捉えすぎるきらいがある。
いずれも、人物の特徴を少し批判的に説明する文章です。
ビジネスや組織の問題を指摘する例文
- 当部署は確認作業を後回しにするきらいがある。
- 当社の会議は議論が長引くきらいがある。
- このプロジェクトは短期的な成果を重視しすぎるきらいがある。
- 現在の運用体制には、情報共有が不足するきらいがある。
- この報告書には、成功事例を過大評価するきらいがある。
組織の課題を指摘するときにも使えます。
ただし、誰かを名指しする場合は、相手への批判として受け取られやすいため注意が必要です。
文章や評論で使う例文
- この作品は演出が過剰になるきらいがある。
- その議論には、問題の本質を単純化するきらいがある。
- 一部の報道は刺激的な表現を優先するきらいがある。
- この分析は短期的なデータに依存するきらいがある。
- 現在の議論は対立構造を強調しすぎるきらいがある。
評論や分析では、対象の特徴を簡潔に評価できるため、比較的使いやすい表現です。
「きらいがある」はいい意味でも使える?
基本的には、好ましくない傾向を指す表現です。
そのため、純粋に褒める意味で使うのには適していません。
ただし、肯定的に受け取れる性質を、過剰なほど持っているという意味で使うことはあります。
例えば、
- 彼女は人に対して優しすぎるきらいがある。
- 彼は慎重になりすぎるきらいがある。
- 彼女は責任感が強すぎるきらいがある。
これらは、一見すると褒め言葉にも見えます。
しかし、実際には「優しすぎて自分を犠牲にする」「慎重すぎて決断が遅れる」「責任感が強すぎて仕事を抱え込む」といった懸念を含んでいます。
つまり、長所として評価できる特徴であっても、その程度が過剰であることを問題視しているのです。
純粋に褒めたい場合は、「責任感が強い」「慎重である」「思いやりがある」といった直接的な表現を選びましょう。
【類語・言い換え】「きらいがある」を別の言葉で表現する方法
文章の目的や相手との関係によっては、「きらいがある」以外の表現を選んだ方が自然です。
代表的な類語と使い分けを紹介します。
1. 「傾向がある」
最も使いやすい言い換えです。
批判的なニュアンスを抑え、客観的に特徴を説明したい場合に適しています。
例:
「この部署は確認作業を省略するきらいがある」
↓
「この部署には確認作業を省略する傾向がある」
後者の方が、組織の現状を客観的に説明する印象になります。
2. 「〜しがちだ」
日常的で分かりやすい表現です。
例:
「彼は結論を急ぐきらいがある」
↓
「彼は結論を急ぎがちだ」
会話や親しい相手とのやり取りでは、こちらの方が自然です。
3. 「〜することが多い」
評価をできるだけ排除し、事実や頻度を説明したいときに適しています。
例:
「彼女は説明が長くなるきらいがある」
↓
「彼女の説明は長くなることが多い」
後者は、批判というよりも観察結果を伝える文章です。
4. 「〜に陥りやすい」
好ましくない状態になりやすいことを表します。
例:
「この議論は感情的になるきらいがある」
↓
「この議論は感情的な対立に陥りやすい」
問題が発生する過程や状態を説明したい場合に適しています。
5. 「〜する傾向が見受けられる」
ビジネス文書や報告書で使いやすい表現です。
例:
「担当者は確認を後回しにするきらいがある」
↓
「担当者には確認を後回しにする傾向が見受けられます」
直接的な批判を避けながら、改善すべき点を伝えられます。
6. 「〜という側面がある」
物事を一面的に評価せず、複数の特徴の一つとして説明するときに使います。
例:
「この制度には運用が複雑になるきらいがある」
↓
「この制度には運用が複雑になるという側面があります」
批判の強さを抑えたいときにも便利です。
【ビジネス・敬語】上司や取引先に使っても失礼ではない?
「きらいがある」は、ビジネスシーンでも使用できる表現です。
特に、業務上の問題点を指摘する報告書、社内資料、会議の議事録、分析文書などでは、簡潔に課題を表現できます。
ただし、言葉自体に否定的な評価が含まれているため、使用する相手には配慮が必要です。
ビジネスで使える例文
- 現行の業務フローには、確認工程が不足するきらいがあります。
- 当部署では、個人の経験に依存するきらいがあります。
- 今回の計画は、短期的な成果を重視しすぎるきらいがあります。
- 本施策には、費用対効果の検証が不十分になるきらいがあります。
こうした表現は、組織や業務の特徴を分析するときに使えます。
上司や取引先には言い換えがおすすめ
例えば、上司に対して次のように伝えたとします。
「部長は結論を急ぐきらいがあります」
文法的には成立していますが、相手の行動を批判しているように受け取られる可能性があります。
この場合は、次のように言い換えると柔らかくなります。
- 「判断を迅速に進められる傾向があると感じております」
- 「もう少し検討時間を確保できると、より確実な判断につながると考えております」
- 「慎重な確認を加える余地があるかと存じます」
相手の人格を評価するのではなく、業務の改善点に焦点を当てることがポイントです。
「きらいがございます」は敬語として正しい?
「きらいがある」は、それ自体が敬語ではありません。
「ございます」を付ければ必ず丁寧になるわけでもありません。
「〜きらいがございます」という形は文法的に解釈できますが、改まったビジネス文書では硬く、不自然に感じられることがあります。
また、相手の欠点を指摘する意味合いも残ります。
そのため、次の表現が実用的です。
| 伝えたい内容 | おすすめの表現 |
|---|---|
| 傾向を客観的に指摘する | 〜という傾向が見受けられます |
| 問題点を柔らかく伝える | 〜という課題があるように感じられます |
| 改善の必要性を伝える | 〜について改善の余地がございます |
| 可能性を示す | 〜となる可能性がございます |
| 相手の行動を直接批判しない | 〜になりやすい面がございます |
特に取引先や目上の人に対しては、「きらいがある」を無理に敬語にするより、文章全体を丁寧な言い換えにする方が適切です。
英語ではどう表現する?
「きらいがある」は、英語では文脈によって複数の表現に置き換えられます。
代表的な表現は次のとおりです。
| 英語表現 | 意味・ニュアンス |
|---|---|
| have a tendency to | 〜する傾向がある |
| tend to | 〜しがちである |
| be prone to | 〜しやすい、〜になりやすい |
| have a propensity to | 〜する性質・傾向がある |
| be inclined to | 〜する傾向がある、〜しやすい |
例文で確認しましょう。
例文1
彼は結論を急ぐきらいがある。
He tends to rush to conclusions.
例文2
彼女は物事を悲観的に考えるきらいがある。
She has a tendency to think pessimistically.
例文3
彼は他人の意見を聞かないきらいがある。
He tends not to listen to other people's opinions.
例文4
この組織は短期的な成果を重視しすぎるきらいがある。
This organization tends to place too much emphasis on short-term results.
英語でも、日本語と同様に、単なる習慣なのか、好ましくない傾向なのかによって表現を選びます。
特に「be prone to」は、望ましくない事態が起こりやすいという意味で使われることが多く、文脈によって「きらいがある」に近いニュアンスを表せます。
【プロの結論】「きらいがある」を自然に使いこなす3つの判断基準
「きらいがある」を正確に使うには、意味だけでなく、文章の目的と相手に与える印象を考える必要があります。
押さえておきたい判断基準は3つです。
判断基準1:好ましくない傾向を指摘しているか
「きらいがある」は、基本的に好ましくない性質や行動を説明する表現です。
単純に良い習慣や客観的な統計傾向を説明したいなら、「傾向がある」の方が適しています。
判断基準2:文章の硬さが適切か
新聞記事、評論、報告書などでは自然に使えます。
一方、友人との会話やカジュアルなメッセージでは「〜しがち」「〜することが多い」の方が伝わりやすくなります。
判断基準3:相手を批判しているように聞こえないか
上司や取引先に直接使用すると、相手の欠点を指摘する印象になる場合があります。
その場合は「〜という傾向が見受けられます」「〜という課題があります」などに言い換えるのが適切です。
言葉の正確さだけでなく、相手との関係や伝達目的に合わせて表現を選ぶことが、自然な日本語につながります。
【きらいがある】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「きらいがある」は悪い意味でしか使えませんか?
A1:基本的には、好ましくない傾向や懸念を表す言葉です。「優しすぎるきらいがある」のように、一見すると長所に見える特徴にも使えますが、過剰であるという批判的なニュアンスが残ります。純粋に褒めたい場合には別の表現が適しています。
Q2:「嫌いがある」と漢字で書いても間違いではありませんか?
A2:間違いではありません。辞書にも「嫌い」の語義として掲載されています。ただし、一般的な「嫌いだ」との混同を防ぐため、「きらいがある」とひらがなで書く方法がおすすめです。
Q3:「きらいがある」と「傾向がある」は同じ意味ですか?
A3:似ていますが、ニュアンスが異なります。「傾向がある」は中立的な表現で、良い傾向にも悪い傾向にも使えます。「きらいがある」は、基本的に好ましくない傾向を指摘する表現です。
Q4:「きらいがある」は敬語として使えますか?
A4:「きらいがある」自体は敬語ではありません。ビジネス文書で使用できますが、相手の欠点を指摘する印象になる場合があります。「〜という傾向が見受けられます」などに言い換えると、より柔らかく伝えられます。
Q5:「きらいがある」は自分自身についても使えますか?
A5:文法上は使えます。ただし、自分の好ましくない性質を認める自己批判的な表現になります。日常会話では「私は考えすぎることが多い」のように言い換える方が自然です。
Q6:「きらいがある」の英語訳は何ですか?
A6:「have a tendency to」「tend to」「be prone to」などが代表的です。例えば「彼は決断を急ぐきらいがある」は「He tends to rush to decisions.」と表現できます。
まとめ:「きらいがある」は否定的な傾向を表す慣用表現
「きらいがある」は、「〜しがちだ」「〜という好ましくない傾向がある」という意味を持つ慣用表現です。
通常の「嫌い」とは異なり、対象への嫌悪感ではなく、人物の性格や行動、組織の特徴などに見られる傾向を評価する際に使います。
覚えておきたい要点は次のとおりです。
- 基本的な意味は「好ましくない傾向がある」。
- 文法は「動詞の辞書形・ない形+きらいがある」「名詞+の+きらいがある」。
- 「傾向がある」よりも批判的で、硬い表現。
- 漢字は「嫌い」だが、ひらがな表記も一般的。
- ビジネスでは相手への配慮を優先し、必要に応じて言い換える。
- 英語では「tend to」「have a tendency to」などが使える。
意味を理解したうえで、文章の目的や相手に合わせて使い分ければ、評論やビジネス文書でも役立つ表現です。