2026年シーズンの有原は、復帰前の期待に対して厳しい数字を残した。
NPB公式の2026年度最終投手成績によると、レギュラーシーズンの成績は次の通りだ。
有原航平・2026年シーズン
登板数17

勝敗7勝9敗
防御率4.44
投球回103回1/3
67
24
11
出典:日本野球機構(NPB)2026年度北海道日本ハムファイターズ個人投手成績。
2026年の成績は期待を下回ったのか
数字を前年と比較すると、復帰1年目の課題がはっきりする。
2025年のソフトバンク時代は26試合に登板して14勝9敗、防御率3.03だった。それに対して2026年は17試合、7勝9敗、防御率4.44にとどまった。
特に注目したいのは投球回数だ。
2026年の入団会見で、有原は最低でも180イニングを目標に掲げていた。しかし実際には103回1/3。目標には大きく届かなかった。
一方、17試合のうち2試合で完投し、2試合で完封を記録している。奪三振67、与四球24という数字からも、先発として試合を組み立てる能力が完全に失われたわけではない。
重要なのは、2026年の数字を単純に過去の実績と比較するだけでは、シーズンの全体像をつかめないことだ。
2026年はどこに課題があったのか
有原の2026年の投球を評価する際、注目したいのは被安打数と被本塁打数だ。
103回1/3を投げて114安打を許し、被本塁打は11本。防御率4.44という結果につながった。
一方で与四球は24。四球を大量に出して自滅するタイプの成績ではない。
この数字からは、制球力そのものよりも、打者に捉えられた際の被安打や長打をどう抑えるかが課題として浮かび上がる。
また、奪三振率は9イニング換算で5.84。2025年の6.22と比較すると低下している。
先発として長く投げるためには、三振を奪う能力だけでなく、打たせて取る投球や球数の管理も必要になる。
クライマックスシリーズでは新庄監督が初戦を託した
レギュラーシーズンの数字だけを見ると、2026年の有原は苦しいシーズンだった。
しかし、新庄剛志監督は10月10日に開幕した西武とのクライマックスシリーズ・ファーストステージで、有原を第1戦の先発に指名した。
10月9日の会見で新庄監督は、シーズン序盤から本来の投球ができていなかったものの、ファームで調整した後に本来の姿が戻ってきたと説明。大事な試合を任せる理由として、球場との相性や大舞台での経験も挙げた。
実際、第1戦では5イニングを投げ、5安打、2失点、5奪三振。勝敗はつかなかったものの、防御率3.60という内容だった。
レギュラーシーズンの不振だけで先発投手としての信頼が失われたわけではない。
新庄監督が重要な試合で起用したことは、有原の経験値を評価していたことの表れと受け取れる。
【新庄剛志との関係と現在の評価】有原航平に期待される役割とは
日本ハム復帰後の有原を語るうえで、新庄剛志監督との関係も見逃せない。
有原は入団会見で、新庄監督について、対戦相手として見ていた頃から何を仕掛けてくるか分からず、やりにくい印象があったと語っている。
一方で、監督が自分をどう分析していたのかを知りたいとも話していた。
投手と監督という関係だけでなく、相手チームの指揮官として観察してきた新庄の視点を、自身の成長につなげたいという姿勢が見える。
新庄監督が有原に求めるもの
有原に求められる役割は、単に勝ち星を積み重ねることだけではない。
- 先発ローテーションの柱として安定して登板すること
- 6回、7回と長いイニングを投げること
- 若手投手に経験を伝えること
- 大事な試合で先発を任せられる存在になること
有原自身も入団会見で、最低180イニングという目標を掲げていた。
これは、球団が期待する先発投手像と本人の目標が一致していたことを示している。
ただし、2026年の実績は17登板、103回1/3。今後は登板数と投球回数をどこまで伸ばせるかが大きな評価基準になる。
海外FA権はいつ取得した?2025年の退団との関係
ここは混同されやすいポイントだ。
有原は2025年オフにソフトバンクを退団した時点では、海外FA権を取得していなかった。
しかし、2026年4月14日、出場選手登録日数が通算9年に達し、海外FA権の資格取得条件を満たした。
つまり、2025年の自由契約と2026年の海外FA権取得は別の出来事である。
2025年の退団は契約満了時の自由契約条項に基づくもの。2026年の海外FA権は、日本球界での登録日数の積み重ねによって取得したものだ。
この順番を理解しておけば、「海外FA権を使ってソフトバンクを退団した」という誤った認識を避けられる。
2026年に達成した通算記録にも注目
不調だったシーズンにも、キャリア上の重要な記録が生まれている。
日本ハムの公式選手名鑑によると、有原は2026年にNPB通算100勝と通算1000奪三振を達成した。
これは長年にわたり先発投手として活躍してきた証拠だ。
2026年の防御率だけで選手としての価値を判断するのではなく、これまでの積み重ねと、シーズン中の修正能力も評価する必要がある。
【プロの結論】日本ハム有原の現在の評判と今後の注目ポイント
有原航平の2026年を総合的に見ると、実績に対して結果が伴わなかった復帰1年目だった。
4年総額20億円という大型契約、2年連続最多勝という実績、古巣への復帰という話題性を考えれば、ファンや球団が期待した水準は高かったはずだ。
その意味で、防御率4.44、7勝9敗という数字は厳しい評価を受けても不思議ではない。
ただし、評価を一方向に決めつけるのも適切ではない。
有原航平を評価する3つの判断基準
1. 先発投手としての耐久力
最も重要なのは、年間を通じてローテーションを守り、投球回を増やせるかどうか。本人が掲げた180イニングという目標は、今後の評価基準としても分かりやすい。
2. 防御率と被本塁打の改善
2026年は11本の本塁打を許した。失点につながる場面を減らし、過去の防御率3点台前半の水準に近づけられるかがポイントになる。
3. 大舞台での経験値
クライマックスシリーズの初戦を任されたことからも、経験豊富な投手としての信頼は残っている。シーズン成績だけでは測れない部分だ。
有原は新人王、最多勝3回、NPB通算100勝という実績を持つ投手である。
2026年の不振をもって、過去の実績まで否定する必要はない。一方で、過去の実績だけを理由に現在の課題を見過ごすこともできない。
今後は、経験を生かしながら投球内容をどこまで改善できるかが問われる。
【日本ハム有原航平】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:有原航平はなぜ日本ハムに6年ぶりに復帰したのですか?
A1:日本ハムから優勝に向けて必要な戦力だと強く求められたことが大きな理由です。有原自身も、今のタイミングで日本ハムに入ることが自分の成長につながると考えたと説明しています。
Q2:有原航平の2026年の年俸はいくらですか?
A2:報道による推定では、年俸5億円プラス出来高払いです。契約期間は4年間で、総額20億円プラス出来高とされています。
Q3:有原航平の2026年の背番号は何番ですか?
A3:背番号74です。新たな気持ちで再スタートしたいという本人の意向で選ばれました。
Q4:有原航平の2026年の成績は?
A4:レギュラーシーズンは17登板、7勝9敗、防御率4.44、103回1/3、67奪三振でした。完投2回、完封2回も記録しています。
Q5:有原航平はソフトバンクを戦力外になったのですか?
A5:戦力外ではありません。3年契約の満了に伴い、契約に定められた自由契約条項に基づいて退団しました。ソフトバンク側は残留交渉を継続する姿勢を示していました。
Q6:有原航平は海外FA権を取得していますか?
A6:はい。2026年4月14日に出場選手登録日数が通算9年に達し、海外FA権の資格取得条件を満たしました。
まとめ:有原航平の復帰は新たな挑戦の始まり
有原航平の日本ハム復帰は、単なる古巣への出戻りではない。レンジャーズでのメジャー挑戦、ソフトバンクでの復活、そして再び日本ハムで優勝を目指すという、キャリアの転換点となる選択だった。
2026年は17登板、7勝9敗、防御率4.44と、期待された成績には届かなかった。一方で、通算100勝と1000奪三振を達成し、クライマックスシリーズでも初戦を任されるなど、経験豊富な先発投手としての存在感を示した。
背番号74を背負った有原にとって、2026年は新しいチームでの適応と課題の発見が重なったシーズンだった。今後の焦点は、投球回数の増加、防御率の改善、そして先発ローテーションの中心として安定した働きを取り戻せるかどうかにある。
4年契約という長期的な期待を背負う有原航平。日本ハムの優勝を実現するために、経験と実力を再び結果へと結びつけられるかが注目される。