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横綱審議委員会とは何を決める?2026年最新メンバーと大の里・豊昇龍への評価を徹底解説

御厨 美冬 御厨 美冬 • 更新: • 公開: • 読了約 24 分
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横綱審議委員会(横審)は、日本相撲協会に設置された諮問機関であり、横綱への昇進推薦や、現役横綱の成績・品格に関する審議を担う組織です。1950年の設立以来、横綱の品格と力量を見守る「角界のお目付け役」として重要な役割を果たしてきました。しかし、横審が横綱昇進を最終決定するわけではなく、激励や注意、引退勧告にも強制力はありません。

2026年は、大島理森委員長のもとで、横綱大の里と豊昇龍に対する評価が注目を集めました。9月の秋場所では大の里が12勝3敗で6場所ぶり6度目の優勝を達成。一方、右膝のけがで3場所連続休場となった豊昇龍については、横審が復帰への期待を示しました。9月28日の定例会合では、両横綱への評価と今後への注文が語られています。

【横綱審議委員会とは?】日本相撲協会との関係と役割・権限を解説

横綱審議委員会

横綱審議委員会は協会外の有識者で構成される諮問機関

横綱審議委員会は、一般に「横審」と呼ばれ、日本相撲協会の定款に基づいて設置されている諮問機関です。

日本相撲協会の公式サイトでは、横審について、協会外の有識者によって構成され、主に横綱の推薦を行う機関と説明しています。

最大の役割は、横綱にふさわしい力量と品格を備えた力士がいるかを審議し、協会に推薦することです。それだけではなく、横綱に関するさまざまな案件について協会からの諮問に答え、自ら進言する権限も持っています。

つまり、横審は単なる横綱昇進の審査組織ではありません。横綱という特別な地位にある力士の相撲内容や振る舞いを継続的に見守る役割も担っています。

横審が横綱昇進を最終決定するわけではない

よくある誤解が、横審の推薦によって横綱昇進がその場で決定するというものです。

実際の手続きでは、横審による答申・進言を受けた後、日本相撲協会の理事会が承認し、最終的に番付編成会議で横綱への推挙が決定されます。

この仕組みは日本相撲協会の定款第49条と第52条に規定されています。

それぞれの役割を整理すると、次のようになります。

  • 横綱審議委員会:横綱候補を審議し、推薦・答申・進言を行う。
  • 日本相撲協会理事会:横審の答申などを受けて昇進を承認する。
  • 番付編成会議:横綱への推挙を正式に決定する。

横審の推薦は横綱誕生に欠かせない重要な判断材料ですが、最終的な決定責任は日本相撲協会側にあります。

横審が審議する主な内容

横審の仕事は大きく分けて次の3つです。

  • 大関から横綱への昇進候補者の審議と推薦。
  • 現役横綱の成績、相撲内容、品格などに関する評価。
  • 成績不振や休場が続く横綱に対する激励、注意、引退勧告などの決議。

特に注目されるのは、横綱昇進の審議と、横綱としての責任を果たしているかを確認する定期的な評価です。大関以下の力士に対して通常の成績評価を行う組織ではなく、あくまで横綱に関する問題を中心に扱います。

【1950年設立の経緯】横審の歴史と定例会合の仕組み

設立のきっかけは1950年春場所の横綱不振

横綱審議委員会が設置されたのは1950年(昭和25年)5月です。

その背景には、当時の横綱の成績不振と、それに対する世論の反発がありました。

1950年春場所では、羽黒山、東富士、照国の3横綱が相次いで不振に陥りました。東富士と照国は序盤に敗れて休場し、羽黒山も5日目から休場。早い段階で横綱が土俵から姿を消す事態となり、相撲界に対する批判が高まりました。

当時、日本相撲協会は1月20日の役員会で、横綱であっても2場所連続で負け越した場合には大関に格下げするという方針を決めていました。

しかし、この横綱格下げ案には世論から強い反発が起こります。

横綱は単に勝ち星を重ねるだけの存在ではなく、力量が衰えた場合には引退するという独特の地位を持っています。成績不振を理由に大関へ戻すことは、横綱という地位の伝統にそぐわないと考えられたのです。

こうした議論を受け、協会は1950年1月29日の番付編成会議で横綱格下げ案を白紙に戻し、相撲愛好家や各界の有識者による横綱審議委員会を設置する方針を決定しました。同年5月に発足し、現在まで続く組織となっています。

横審の定例会合は年6回が基本

横審は本場所の開催に合わせて活動します。

日本相撲協会の事業報告書では、主な活動は「定期委員会」「稽古総見」「本場所総見」の3種類に整理されています。

  • 定期委員会:各本場所の終了後に開催し、場所の総括や横綱の評価などを話し合う。
  • 稽古総見:東京場所の前に力士の稽古を視察し、調整状況や相撲内容を確認する。
  • 本場所総見:東京場所の期間中に実際の取組を観戦し、横綱の状態や相撲を確認する。

定期委員会は年6回の本場所に合わせて開催されるのが基本です。稽古総見と本場所総見は、主に東京で開催される一月・五月・九月場所に合わせて行われます。

2026年5月1日には、横審による稽古総見が国技館の本土俵で一般公開されました。こうした活動を通じて、横審は成績だけでは把握できない力士の状態も確認しています。

【委員長・大島理森氏】横綱審議委員会のメンバーと2026年の名簿

2026年の委員長は元衆議院議長の大島理森氏

2026年現在、横綱審議委員会の委員長を務めているのは、大島理森(おおしま・ただもり)氏です。

大島氏は元衆議院議長で、2025年1月30日に日本相撲協会が新委員長への就任を発表しました。

前委員長の山内昌之氏は2025年1月27日の初場所後の定例会合を最後に任期満了で退任。大島氏はその後を引き継ぎました。

大島氏は2026年も委員長として活動しており、5月25日、7月27日、9月28日の定例会合後には報道陣の取材に応じています。

特に2026年は、横綱の休場問題や大の里の復活優勝など、横綱の責任と今後の相撲界の方向性に関する発言が注目されました。

横綱審議委員会のメンバー一覧

横審の委員は、日本相撲協会の外部から選ばれる各界の有識者です。委員の定員は15人以内で、2025年1月の改選時には9人でした。

日本相撲協会の公式サイトは委員会の役割を掲載していますが、個々の委員を網羅した最新名簿は公開していません。そのため、以下は2025年1月30日の改選後に報道で確認できる9人の構成を整理したものです。2026年の公式な全員分の在任確認名簿ではありません。

氏名 主な肩書・経歴 委員会での位置づけ
大島理森 元衆議院議長 委員長。2025年1月就任
大島宇一郎 中日新聞社社長 委員
池坊保子 元文部科学副大臣 委員
紺野美沙子 俳優 委員
上原茂 大正製薬社長 委員
鹿島茂 フランス文学者 委員
室瀬和美 漆芸家・人間国宝 2025年1月新任
真砂靖 元財務事務次官 2025年1月新任
一力雅彦 河北新報社社長 2025年1月新任

2025年1月の改選では、山内昌之氏、都倉俊一氏、丹呉泰健氏が退任し、室瀬和美氏、真砂靖氏、一力雅彦氏が新たに加わりました。委員の総数は9人で維持されています。

また、2026年9月17日の本場所総見に関する報道では、大島委員長とともに紺野美沙子委員の姿も確認されています。

委員の任期と選任の仕組み

横審の委員は日本相撲協会から委嘱されます。報道されている規則上の基本的な任期は2年で、最大5期10年まで。委員長は2期4年までとされています。

委員には、政治、経済、文化、芸術、学術、メディアなど、さまざまな分野の人物が選ばれてきました。

これは、相撲界内部だけではなく、社会一般の視点から横綱のあり方を評価するためです。相撲の技術だけでなく、伝統文化や社会的な責任を含めて判断することが期待されています。

【横綱推薦の内規】品格と力量・大関で2場所連続優勝の意味

横綱昇進の基本条件は2場所連続優勝

横審が横綱候補を審議するときには、「横綱推薦の内規」が重要な判断材料になります。

基本となる考え方は、次の2点です。

  • 横綱に推薦する力士は、品格・力量が抜群であること。
  • 大関で2場所連続優勝した力士を横綱に推薦することを原則とする。

この基準で重要なのは、単純に2場所連続で優勝すれば自動的に横綱になれるわけではないという点です。

大関としての安定した強さを示すことに加え、横綱にふさわしい相撲内容や品格を備えているかが審議されます。

2場所連続優勝に準ずる成績でも推薦の可能性がある

内規には例外的な推薦についても定められています。

大関で2場所連続優勝という原則に準ずる好成績を挙げた力士を推薦する場合、委員の3分の2以上の決議が必要とされています。

そのため、2場所連続優勝だけが横綱昇進の唯一の道というわけではありません。

優勝回数だけではなく、直近の成績、優勝決定戦の内容、相撲の安定感、将来性などが総合的に評価されます。

「品格」と「力量」は何を意味するのか

横綱推薦の内規にある「品格・力量が抜群」という表現は、横綱昇進を理解するうえで欠かせません。

力量は、土俵上の強さを意味します。勝敗、優勝実績、相撲の内容、安定感などが評価の中心になります。

一方の品格は、勝ち星だけでは測れない要素です。横綱としての自覚、相撲への向き合い方、土俵上の態度、社会的な責任などが問われます。

ただし、品格の審議については、協会の確認に基づいて判断するという規定があります。横審が独自に力士の日常生活を調査し、すべてを判断する仕組みではありません。

この点は、横審の権限と責任の範囲を理解するうえで重要です。

2025年の豊昇龍昇進にも見られた柔軟な判断

横審の推薦基準が注目された事例の一つが、2025年1月の豊昇龍の横綱昇進です。

豊昇龍は初場所で12勝3敗の優勝を果たし、優勝決定戦では巴戦を勝ち抜きました。直近3場所の合計は33勝で、2場所連続優勝という原則そのものには当てはまらない状況でした。

それでも横審は、決定戦を含めた戦いの内容や精神力などを評価し、満場一致で横綱推薦を決定しました。

この事例からも、横綱推薦の内規は単純な数字のチェックリストではなく、成績と内容を組み合わせて判断する制度だと分かります。

【激励・注意・引退勧告】横審が横綱に出す決議の条件と過去事例

決議には「激励」「注意」「引退勧告」の3段階がある

横審には、横綱の成績不振や長期休場などが問題となった場合、状況を調査したうえで決議を行う仕組みがあります。

主な決議は次の3種類です。

  • 激励:横綱としての奮起を促し、再起や成績向上を期待するもの。
  • 注意:横綱としての責任や振る舞いについて、より強い改善を求めるもの。
  • 引退勧告:横綱としての地位にふさわしくない状況が続く場合などに、引退を促すもの。

内規では、出席委員の3分の2以上の決議によって措置を行うとされています。

対象となる主な状況は、休場が多い場合、横綱としての体面を汚した場合、横綱として著しく不成績であり、その地位に堪えないと認められる場合です。

引退勧告に強制力はない

ここで押さえておきたいのが、横審の決議には強制力がないという点です。

引退勧告が出されたからといって、横綱がその日に引退しなければならないわけではありません。

横審はあくまで日本相撲協会に対して意見を伝える組織であり、力士本人の引退を直接決定する権限は持っていません。

実際の進退は、本人や師匠、協会の判断などが関係します。

過去に決議された代表的な事例

横審はこれまで、複数の横綱に対して決議を行ってきました。

  • 1999年・若乃花:成績不振を背景に休場を促す決議が行われた。
  • 2002年・貴乃花:長期休場を受け、出場を強く要望する決議が行われた。
  • 2010年・朝青龍:暴行問題を受けて引退勧告が決議された。
  • 2018年・稀勢の里:休場が続く状況を受けて激励が決議された。
  • 2020年・白鵬と鶴竜:休場の多さを理由に注意が決議された。

特に2010年の朝青龍への引退勧告は、横審の決議が大きく報道された代表的な事例です。

また、2018年の稀勢の里への激励は、けがによる長期休場と復帰への期待が交錯する中で行われました。

これらの事例を見ると、横審は単に勝敗の数字だけで判断するのではなく、休場の理由や再起の可能性、横綱としての行動などを考慮していることが分かります。

【2026年秋場所後の最新動向】大の里の優勝と豊昇龍の休場を横審はどう評価した?

9月17日の本場所総見で大の里に奮起を期待

2026年の横審の動きを見るうえで重要なのが、秋場所中の9月17日に行われた本場所総見です。

この時点で大の里は、先場所の9勝6敗など不振が続いていました。秋場所でも連敗を経験していましたが、5日目には4勝目を挙げています。

これを受け、大島理森委員長は大の里について、次のように期待を示しました。

「自分は横綱だという確信を持ち、千秋楽まで進んでほしい」

大の里に対する評価は、単なる勝ち星への注文ではありません。横綱として自信を取り戻し、優勝争いの中心に立つ存在になってほしいという期待が込められていました。

一方、右膝のけがで休場が続いていた豊昇龍については、次の場所での進退を先回りして判断するのではなく、まずけがを治し、万全の状態で九州場所に向かってほしいという考えを示しています。

9月27日、大の里が12勝3敗で6度目の優勝

秋場所の結果は、大の里にとって大きな転機となりました。

2026年9月27日に千秋楽を迎えた秋場所では、大の里が大関安青錦との相星決戦を制し、12勝3敗で優勝しました。

これは昨年の秋場所以来、6場所ぶりとなる優勝で、通算6度目の賜杯獲得です。

大の里は左肩のけがや自身初の休場などを経験し、長い間優勝から遠ざかっていました。その状況を乗り越えて結果を出したことは、横綱としての責任を果たしたという評価につながりました。

9月28日の定例会合で大島委員長が大の里を称賛

秋場所翌日の9月28日、横審は東京・両国国技館で定例会合を開きました。

会見した大島委員長は、大の里について、横綱としての努力と復活優勝を高く評価しました。

「横綱の優勝というのは、相撲界全体に対する重みと責任があると感じた」

そのうえで、さらなる精進によって品格と強さを備えた横綱を目指してほしいと期待しました。

注目されたのは、優勝の結果を称賛するだけでなく、さらに高い水準の相撲を求めた点です。

大島委員長は、優勝力士が12勝3敗で制する状況が6場所続いていることにも言及し、大の里には全勝優勝を目指すような存在になってほしいという期待を伝えました。

つまり、今回の横審の評価は、復活を認めたうえで、次の段階として横綱の頂点にふさわしい強さを求めるものだったと整理できます。

豊昇龍は3場所連続休場、横審は引退勧告を出さず

もう一つの大きな注目点が、横綱豊昇龍の状況です。

豊昇龍は右膝のけがにより、2026年秋場所を初日から休場しました。これによって3場所連続休場となり、横綱としての出場機会が大きく減少しています。

名古屋場所では途中休場し、その後も治療と回復が課題となっていました。師匠の立浪親方からは、次に出場する場所で進退を懸ける可能性も示唆されていました。

しかし、9月28日の横審の定例会合では、豊昇龍に対する「激励」「注意」「引退勧告」などの決議は協議されませんでした。

大島委員長は、まずけがを治し、稽古を積んでから土俵に戻ってほしいという姿勢を示しています。

また、委員長はけがの具体的な状況を把握しているわけではないとしたうえで、横綱として優勝を目指せる姿で戻ってきてほしいと期待を語りました。

ここで重要なのは、3場所連続休場という事実だけで、横審が自動的に引退勧告を出すわけではないということです。

けがの内容、再起の可能性、本人の努力などを総合的に考慮する余地があり、2026年9月の段階では、豊昇龍の復帰を見守る判断が示されました。

2026年の横審の主な動きを時系列で整理

  • 2026年5月25日:夏場所で横綱2人を含む役力士の休場が相次いだことを受け、協会に原因分析や制度面の検討を要望。
  • 2026年7月27日:名古屋場所後の定例会合で、豊昇龍と大の里に横綱としての自覚と責任を求める。
  • 2026年9月17日:秋場所の本場所総見で、大の里には自信を持った相撲を、豊昇龍にはけがの回復を期待。
  • 2026年9月27日:大の里が秋場所を12勝3敗で制し、6場所ぶり6度目の優勝。
  • 2026年9月28日:定例会合で大の里の復活優勝を称賛。豊昇龍には復帰を期待し、懲戒的な決議は行わず。

2026年の動向から読み取れるのは、横審が横綱の結果に厳しい注文を付けながらも、けがを抱えた力士には回復と再起の機会を重視する姿勢を示していることです。

【横審の評判と批判】品格の判断や昇進推薦の責任は適切なのか

「品格」という基準が曖昧になりやすい

横審に対する代表的な批判の一つが、品格という判断基準の曖昧さです。

力量については、勝敗や優勝回数など比較的客観的な数字があります。しかし、品格には明確な数値基準がありません。

土俵上の態度、勝負後の振る舞い、横綱としての責任感など、評価する人の価値観が反映されやすい領域です。

2025年1月の豊昇龍の昇進審議でも、満場一致で推薦された一方、一部委員から横綱としての品格や伝統文化への理解を求める意見が出ました。

こうした発言は、横綱に対する期待を示すものですが、特定の出身国や属性と品格を一括りにするような評価には、慎重さも求められます。

横綱に厳しい注文を出す一方、推薦した側の責任も問われる

もう一つの論点は、横審自身の推薦責任です。

横審は横綱昇進を推薦する立場であり、昇進後には横綱としての自覚や結果を厳しく求めます。

しかし、推薦した力士が期待された成績を残せなかった場合、横審自身の判断は適切だったのかという疑問が生じることがあります。

2025年7月の定例会合で両横綱に厳しい評価が示された際には、報道されたインターネット上の反応にも、推薦した側にも責任の一端があるのではないかという批判が見られました。

この問題は、横審が昇進推薦を行う際に、短期的な優勝実績だけでなく、長期的に横綱の責任を果たせるかをどこまで見極められるかという課題につながります。

委員名簿や審議過程の透明性にも課題

横審の委員名簿が日本相撲協会の公式サイトで網羅的に公開されていないことも、情報公開の観点から課題です。

委員の経歴や就任時期、任期、審議の進め方が分かりやすく公開されれば、読者や相撲ファンが推薦判断を検証しやすくなります。

また、横綱推薦の内規についても、協会公式サイトに全文が掲載されているわけではありません。

横審の判断は横綱本人だけでなく、相撲界全体の評価や将来にも影響します。そのため、審議の基準や推薦理由について、できる限り分かりやすい説明が大切です。

横審の評価を理解するときの3つの判断基準

横審の発言や報道を見る際には、次の3点を区別すると内容を理解しやすくなります。

  • 正式な決議なのか:委員長の会見での発言と、委員会としての正式な決議は同じではない。
  • 推薦と最終決定を区別しているか:横審の推薦と日本相撲協会の最終決定は別の手続きである。
  • 成績と品格を分けて評価しているか:優勝回数だけでなく、横綱としての振る舞いや責任も審議対象となる。

特に、横審委員長の厳しいコメントが報道された場合、それが激励・注意・引退勧告の正式決議なのか、単なる期待や注文なのかを確認することが大切です。

【横綱審議委員会に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:横綱審議委員会は何を決める機関ですか?
A1:横綱候補の推薦や現役横綱への激励・注意・引退勧告などを審議する日本相撲協会の諮問機関です。ただし、横綱昇進の最終決定は協会の理事会の承認を経て番付編成会議で行われます。

Q2:2026年の横綱審議委員会の委員長は誰ですか?
A2:元衆議院議長の大島理森氏です。2025年1月30日に委員長へ就任し、2026年9月28日の定例会合後も委員長として会見しています。

Q3:横綱審議委員会のメンバーは何人ですか?
A3:定員は15人以内です。2025年1月の改選時には9人でした。日本相撲協会は公式サイトで個々の委員の最新名簿を網羅的には公表していません。

Q4:横綱昇進には2場所連続優勝が絶対に必要ですか?
A4:絶対条件ではありません。大関で2場所連続優勝することが原則ですが、それに準ずる好成績を挙げた力士についても、所定の決議によって推薦される可能性があります。品格と力量も審議されます。

Q5:横審の引退勧告には強制力がありますか?
A5:ありません。横審の引退勧告は横綱に引退を促すものであり、本人に引退を強制する法的・制度的な権限ではありません。

Q6:2026年秋場所後、大の里と豊昇龍はどう評価されましたか?
A6:大の里は12勝3敗で6場所ぶり6度目の優勝を果たし、大島委員長から努力と結果を称賛されました。豊昇龍は右膝のけがで3場所連続休場となりましたが、横審は9月28日の会合で激励や引退勧告などの決議を協議せず、回復と復帰への期待を示しました。

まとめ:【プロの結論】横審は横綱の品格と力量を見守る重要な存在

横綱審議委員会は、1950年に設立された日本相撲協会の諮問機関です。横綱候補の推薦だけでなく、現役横綱の成績や品格を評価し、必要に応じて激励・注意・引退勧告を行う役割を担っています。

2026年の委員長は元衆議院議長の大島理森氏です。2026年秋場所後の定例会合では、大の里の復活優勝を称賛する一方、豊昇龍にはけがを治して優勝を目指せる状態で戻ってほしいという期待を示しました。

今回の動向から分かるのは、横審が単純な勝ち星だけで横綱を評価しているわけではないということです。横綱推薦の内規にある「品格・力量」という2つの基準は、横綱という地位が持つ伝統と責任を反映しています。

一方、品格の判断基準や委員名簿の公開、昇進推薦後の責任など、透明性を高める余地も残されています。

今後の横審を見るうえで重要なのは、委員長の発言をすべて正式決議と受け取らないこと、推薦と最終決定を混同しないこと、そして成績・けが・品格を分けて評価することです。

横審の本質は、横綱を単に勝敗で評価するのではなく、相撲界を代表する存在としてふさわしいかを見守ることにあります。大の里のさらなる飛躍と豊昇龍の復帰、そして横綱制度の将来を考えるうえでも、2026年以降の横審の判断は引き続き注目されます。

主な確認資料: 日本相撲協会公式サイト、共同通信、日刊スポーツ、スポーツニッポン、2026年9月の秋場所後の会見報道。

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御厨 美冬

スポーツ担当として7年以上の取材経験。sports領域の公式発表・配信元の告知を一次情報として確認し、確認できない情報は記事に含めない方針です。

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