日本相撲協会に所属する年寄・北陣聖大
日本相撲協会の公式年寄プロフィールによると、北陣親方の基本情報は次のとおりです。
- 年寄名:北陣聖大(きたじん・しょうた)
- 本名:遠藤聖大
- 生年月日:1990年10月19日
- 年齢:36歳(2026年10月31日現在)
- 出身地:石川県鳳珠郡穴水町
- 所属部屋:追手風部屋
- 現役時代の四股名:遠藤
- 最高位:小結
2026年現在も日本相撲協会に所属し、追手風部屋付き親方として活動しています。協会の職務分掌では、指導普及部・社会貢献部に名前が掲載されています。
現在の主な活動は後進の指導・テレビ解説・イベント出演
北陣親方の仕事は、部屋で若手力士を指導することだけではありません。
2026年3月27日付の藍野大学短期大学部の公式発表では、同親方が3月24日に大阪阿倍野キャンパスを表敬訪問したことが紹介されています。
同発表では、追手風部屋での後進指導に加えて、本場所の警備担当やテレビ解説などにも携わっていると説明されています。
また、学生や教職員に向けた講話も実施。相撲界で培った経験を教育現場で伝える機会にもなりました。
2026年の主な活動を時系列で整理
| 時期 | 活動 | 内容 |
|---|---|---|
| 2026年1月6日 | 初場所前の連合稽古 | 指導者として稽古を見守る |
| 2026年1月17日 | 親方トークショー | 相撲博物館でファンと交流 |
| 2026年3月24日 | 大阪の教育機関を訪問 | 学生・教職員向けに講話 |
| 2026年5月 | 稽古への参加 | 鉄砲など、膝の状態に合わせて運動 |
| 2026年9月17日 | 秋場所トークショー | 両膝の回復状況と指導への意欲を語る |
| 2026年10月18日 | ちゃんこフェス2026 | 六本木ヒルズアリーナでトークショー |
特に注目したいのは、2026年10月18日に東京都港区の六本木ヒルズアリーナで開催された「ホットスタッフのちゃんこフェス2026」です。
北陣親方はトークショーに出演し、引退後も追手風部屋の朝稽古に参加していることを明かしました。
加えて、休日でも自然と四股を踏んでしまうというエピソードも紹介されています。
現役を退いても、生活の中心に相撲があることがうかがえます。
同イベントでは、引退相撲についても言及。ファンへの感謝を込めて断髪式に臨む意向を示しました。報道によれば、2027年1月30日の引退相撲は、この時点ですでに全席完売となっていました。
【引退理由と経緯】元小結・遠藤はなぜ2025年11月に引退したのか
北陣親方の引退を理解するうえで欠かせないのが、長年にわたって苦しんできた両膝の故障です。
遠藤は現役時代、けがを抱えながらも土俵に立ち続ける力士として知られていました。特に膝の状態は、キャリア後半の大きな課題になっていました。
右膝・左膝を相次いで手術
2025年の夏場所、遠藤は東前頭11枚目で9勝6敗と勝ち越しました。
しかし、その後は両膝の状態が悪化し、手術を決断します。
- 2025年7月10日: 右膝を手術
- 2025年7月場所: 名古屋場所を全休
- 2025年9月: 左膝を手術
- 2025年9月場所: 秋場所も全休
- 2025年10月: 九州場所の番付で東幕下3枚目に降下
- 2025年11月1日: 現役引退と北陣襲名が正式承認
日本相撲協会の発表と当時の報道によると、遠藤は夏場所を最後に2場所連続で休場。長年守ってきた関取の座からも陥落することになりました。
引退会見で明かした決断までの心境
2025年11月9日、遠藤は福岡市内で引退会見を開きました。
当初は手術後のリハビリを経て、もう一度土俵に戻るつもりだったと説明しています。
しかし、回復に時間がかかることが分かり、徐々に引退へと気持ちが変化していきました。
スポニチや日刊スポーツなどの報道によると、本人は会見で次のように語っています。
「悔いは一切ないです。本当に、いっぱいいっぱい、やりきりました」
また、引退後については、強い力士を育てたいという指導者としての意欲も示しました。
ここで押さえておきたいのは、遠藤が相撲への情熱を失って引退したわけではないという点です。
現役復帰を目指して手術とリハビリに取り組んだものの、競技生活を続けるための身体的な条件と、これからの人生を考えた結果、親方として後進を育てる道を選んだのです。
【現役時代の成績】遠藤の最高位は小結!技能賞4回・金星7個の実績
北陣親方は、現役時代にどのような実績を残したのでしょうか。
日本相撲協会の公式力士プロフィールには、遠藤の戦歴と受賞歴が掲載されています。
遠藤の基本的な力士データ
| 項目 | 成績・内容 |
|---|---|
| 初土俵 | 2013年3月場所 |
| 新十両 | 2013年7月場所 |
| 新入幕 | 2013年9月場所 |
| 新三役 | 2018年5月場所 |
| 最高位 | 小結 |
| 生涯戦歴 | 527勝494敗88休 |
| 幕内戦歴 | 480勝482敗73休 |
| 技能賞 | 4回 |
| 殊勲賞 | 1回 |
| 敢闘賞 | 1回 |
| 金星 | 7個 |
| 十両優勝 | 1回 |
デビュー直後から注目を集めた遠藤
遠藤は日本大学出身で、アマチュア横綱に輝いた実績を持って角界入りしました。
2013年3月場所に幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏むと、わずか3場所で新入幕を果たします。
特に注目されたのは、2013年7月場所の新十両優勝です。
新入幕後も勢いは続き、端正な風貌と高い技術を持ち合わせた力士として人気を集めました。
遠藤の相撲を特徴づけた技術
日本相撲協会の公式プロフィールでは、得意技として次の3つが紹介されています。
- 突っ張り
- 左四つ
- 寄り
力任せに押し込むだけではなく、相手の動きを見ながら攻防を組み立てる技巧派の相撲が特徴でした。
また、金星は合計7個。横綱を相手にしても臆することなく戦い、技能賞を4回受賞した実績は、遠藤の技術の高さを示しています。
最高位は小結でしたが、三役経験と数々の金星、長期間にわたる幕内在位を考えると、記録だけでは測れない存在感を残した力士です。
【両膝の回復状況】北陣親方は再び相撲を取れるのか?
引退後の北陣親方について、ファンが特に気にしているのが両膝の回復状況です。
現役時代に手術をせず土俵に立ち続けてきた遠藤にとって、引退後のリハビリは身体を立て直すための大きな転換点になりました。
2026年1月は相撲を取ることへの意欲を表明
2026年1月6日、時津風一門の連合稽古を訪れた北陣親方は、相撲を取りたいという思いを報道陣に明かしました。
当時はまだ膝の状態が十分ではなく、四股を踏むことにも慎重な段階でした。
一方で、本人は単に若手の胸を出すだけでなく、自分自身もまわしを締めて相撲を取りたいという希望を語っています。
この時点では、早ければ2026年夏ごろに稽古土俵へ戻ることを目標としていました。
2026年5月から9月にかけて回復が進展
2026年5月19日の日刊スポーツの報道では、北陣親方が膝の回復に合わせて身体づくりを進めていることが紹介されました。
体重についても、現役時代とは違った身体の使い方を研究する目的で、160キロになってみたいという考えを明かしています。
そして9月17日、秋場所中のトークショーでは、さらに具体的な回復状況が伝えられました。
- 四股を踏める段階まで回復
- ぶつかり稽古で若手の胸を出せる状態
- 幕下の大森らと相撲を取ることを目標にしている
- 膝の調子を見ながら段階的に運動を進めている
本人は、若手から稽古を頼まれると、膝の状態が良くない日でも応じてしまうことがあると話しています。
「自分の中で段階は踏みつつやっています」
この言葉からも、焦って負荷を上げるのではなく、身体の状態に合わせて活動を広げている様子が分かります。
現役復帰とはプロの力士に戻ることではない
ここは誤解しやすいポイントです。
報道では「現役復帰への意欲」という表現が使われることがありますが、北陣親方が語っているのは、主に稽古土俵で相撲を取ることへの希望です。
すでに日本相撲協会から引退と年寄襲名が承認されているため、現役力士として本場所に再出場することと、親方として稽古に参加することは別の話です。
2026年10月31日現在、プロの力士として現役復帰するという正式発表はありません。
むしろ、元小結として培った技術を実際の相撲を通して若手に伝えたいという、指導者としての意欲に注目すべきでしょう。
【2027年1月30日】北陣親方の引退相撲・断髪式はいつ開催?
北陣親方の現役時代を締めくくる大きな節目が、2027年1月30日に開催される引退相撲です。
正式名称は「遠藤引退北陣襲名披露大相撲」。会場は東京・両国国技館です。
開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2027年1月30日(土) |
| 会場 | 両国国技館 |
| 開場 | 午前10時 |
| 取組開始 | 午前11時30分 |
| 終了予定 | 午後4時 |
| 主な行事 | 引退相撲・断髪式・年寄北陣襲名披露 |
開催日と時間は引退相撲の公式案内に掲載されています。
断髪式で最後のまげ姿に別れ
断髪式は、力士が現役時代の象徴である大銀杏やまげを切り落とし、競技生活に区切りをつける大切な儀式です。
遠藤の場合、2013年の入門以来、多くのファンに親しまれてきた姿との別れでもあります。
引退相撲の公式案内では、ファンへの感謝とともに、最後のまげ姿を見届けてほしいという趣旨が伝えられています。
また、2026年1月のトークイベントでは、断髪後にもう一度ちょんまげ姿にしようかと冗談交じりに語ったことも報じられました。
チケットはすでに完売と報道
2026年10月18日のスポニチ報道によると、引退相撲のチケットは全席完売となっています。
遠藤が現役時代に獲得してきたファンの支持の大きさが、引退相撲への関心にも表れています。
同親方は、これまで受けてきた声援に応える機会として断髪式に臨む意向を示しました。
【混同注意】北陣親方と元天鎧鵬は別人!名前が同じだった理由
「北陣親方」と検索すると、元遠藤だけでなく元天鎧鵬の情報も表示されることがあります。
これは、同じ年寄名跡「北陣」を異なる人物が時期を分けて襲名していたためです。
元天鎧鵬の北陣親方とは?
元天鎧鵬は熊本県出身の元幕内力士です。
本名は南貴由輝。最高位は西前頭8枚目で、2019年春場所を最後に現役を引退しました。
その後は日本相撲協会に残り、秀ノ山、音羽山、佐ノ山などの年寄名を経て、2023年7月から北陣を襲名していました。
しかし、2025年10月26日付で日本相撲協会を退職しています。
元天鎧鵬と元遠藤の違い
| 比較項目 | 元天鎧鵬 | 元遠藤 |
|---|---|---|
| 本名 | 南貴由輝 | 遠藤聖大 |
| 現役時代の四股名 | 天鎧鵬 | 遠藤 |
| 最高位 | 前頭8枚目 | 小結 |
| 所属部屋 | 尾上部屋 | 追手風部屋 |
| 現役引退 | 2019年3月 | 2025年11月 |
| 北陣襲名 | 2023年7月 | 2025年11月 |
| 協会での現在 | 2025年10月26日付で退職 | 年寄として活動中 |
つまり、両者は同じ人物ではありません。
2025年10月26日に元天鎧鵬が退職し、その後、11月1日に元遠藤の北陣襲名が日本相撲協会の理事会で承認されました。
名前が同じなのは、年寄名跡を引き継いだためです。
検索結果に元天鎧鵬のプロフィールや退職ニュースが表示されても、それを現在の北陣親方の経歴と混同しないようにしましょう。
【北陣親方の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:北陣親方は元遠藤ですか?
A1:はい。現在の北陣親方は、最高位小結の元遠藤です。本名は遠藤聖大で、2025年11月1日に現役引退と年寄北陣の襲名が承認されました。
Q2:北陣親方は現在何歳ですか?
A2:1990年10月19日生まれで、2026年10月31日現在36歳です。
Q3:北陣親方はなぜ引退したのですか?
A3:長年苦しんできた両膝の故障が大きな理由です。2025年7月に右膝、9月に左膝を手術しました。当初は復帰を目指していましたが、回復に時間がかかることから引退を決断しました。
Q4:北陣親方の両膝は現在治っていますか?
A4:2026年9月の報道では、四股やぶつかり稽古で胸を出せるまでに回復しています。ただし、膝の調子には波があり、段階的に活動を進めています。
Q5:北陣親方は現役復帰しますか?
A5:現役力士として本場所に復帰するという正式発表はありません。一方、本人は稽古土俵で相撲を取り、若手を指導することに意欲を示しています。
Q6:北陣親方の引退相撲はいつですか?
A6:2027年1月30日(土)に両国国技館で開催予定です。正式名称は「遠藤引退北陣襲名披露大相撲」です。2026年10月18日の報道では、チケットは全席完売とされています。
Q7:北陣親方と元天鎧鵬は同一人物ですか?
A7:別人です。元天鎧鵬の北陣親方は2025年10月26日付で協会を退職し、その後、元遠藤が北陣を襲名しました。
まとめ:北陣親方は指導者として新たな相撲人生を歩んでいる
2026年10月現在の北陣親方は、元小結・遠藤としての経験を生かし、追手風部屋で後進を育てながら、日本相撲協会の仕事やテレビ解説、ファン向けイベントなどにも活動の幅を広げています。
特に注目したいのは、両膝の手術を経て、再び稽古土俵で身体を動かせるようになってきたことです。
現役復帰という言葉だけが先行しがちですが、本人が目指しているのは、親方として自ら相撲を取りながら若手に技術を伝えることです。
そして、2027年1月30日の引退相撲は、長年応援してきたファンにとっても特別な一日になります。
今後の注目要点は次の3つです。
1. 両膝の回復が進み、若手力士との稽古でどこまで相撲を取れるようになるか。
2. 追手風部屋で、技能賞4回の経験をどのように後進の育成に生かすか。
3. 2027年1月30日の断髪式で、約12年半の現役生活にどのような区切りをつけるか。
遠藤として土俵を沸かせた力士は、北陣親方として次の道を歩んでいます。現役時代の華やかな実績だけでなく、これからどのような力士を育てていくのかにも注目したいところです。
主な参照資料:日本相撲協会公式プロフィール・協会発表、日刊スポーツ、スポニチ、デイリースポーツ、共同通信、藍野大学短期大学部公式発表、遠藤引退相撲公式案内。情報基準日:2026年10月31日。