2026年10月31日現在、バレーボール男子日本代表は、石川祐希、西田有志、髙橋藍ら実績豊富な選手と、次世代を担う若手選手が共存するチームへと進化している。2026年度の代表登録メンバーは当初37人が発表され、現在の日本バレーボール協会の選手一覧には36人が掲載されている。監督はロラン・ティリ氏が務める。
2026年シーズンは、ネーションズリーグ4位、アジア男子バレーボール選手権優勝、愛知・名古屋アジア競技大会準優勝という結果を残した。加えて、2018年度まで使われていた「全日本男子バレーボールチーム」という正式な呼称が、2019年1月に「バレーボール男子日本代表」へ変更された経緯も知っておきたい。現在の選手一覧、セッター陣の顔ぶれ、注目選手の所属チーム、歴代の呼称まで整理する。
【2026年最新】バレーボール男子日本代表の現在とシーズン成績

2026年の男子日本代表を理解するうえで、まず押さえたいのがロラン・ティリ監督のチーム編成と国際大会の結果だ。
日本バレーボール協会(JVA)は2026年4月17日、2026年度男子日本代表の登録メンバーを発表した。初選出4人を含む37人が選ばれ、ロサンゼルス2028オリンピックの出場権獲得を見据えた強化が始まった。
登録メンバーは、そのまま全員が各大会に出場するという意味ではない。ネーションズリーグ、アジア選手権、アジア競技大会など、それぞれの大会に向けてメンバーが選抜される仕組みだ。
2026年の主要国際大会で残した結果
2026年シーズンの日本男子は、複数の国際大会で異なる顔を見せた。
- ネーションズリーグ2026:最終順位4位。8月2日の3位決定戦ではスロベニアに1-3で敗れた。
- アジア男子バレーボール選手権 福岡2026:9月13日の決勝でイランに3-0で勝利し、優勝を果たした。
- 第20回アジア競技大会:10月3日の決勝でイランに1-3で敗れ、銀メダルを獲得した。
特にアジア選手権での優勝は、アジアにおける日本の競争力を示す結果となった。一方、アジア競技大会では決勝まで勝ち上がったものの、イランにあと一歩及ばなかった。
JVAの大会報告によると、アジア競技大会では準決勝で中国をフルセットの末に破り、決勝に進出。若手選手を中心とした構成で、国際舞台における経験を積んだことも収穫だった。
この結果から見えてくるのは、2026年の日本代表が単に主力選手を固定するチームではなく、複数の選手に国際経験を積ませながら、2028年に向けて選手層を広げているという点だ。
【名称変更の真相】全日本男子バレーボールチームから日本代表へ
「全日本男子バレーボールチーム」と「バレーボール男子日本代表」は、別々のチームを指す言葉ではない。同じ日本の男子ナショナルチームについて、時代によって正式な呼称が変わったものだ。
2019年1月に正式名称が変更された
2018年度まで、日本バレーボール協会における男子代表の正式名称は「全日本男子バレーボールチーム」だった。
その後、2019年1月から「バレーボール男子日本代表」へ変更された。従来の「全日本」という呼称から「日本代表」へ移行した背景には、ほかのスポーツでも「全日本」という名称の使用が減り、各競技の代表チームを「日本代表」と呼ぶ流れが広がっていたことがある。
この変更はチームの競技上の所属や代表資格が変わったという話ではなく、ナショナルチームの名称・呼称を整理したものと理解すると分かりやすい。
日本バレーボール協会そのものの名称変更ではない
ここで間違えやすいのが、チーム名と協会名の違いだ。
競技団体の正式名称は公益財団法人日本バレーボール協会。同協会は2011年2月1日に公益財団法人として設立されており、2019年の変更は協会の法人名称ではなく、男子代表チームの呼称に関するものだ。
歴代の呼称を時系列で整理
- 2018年度まで:全日本男子バレーボールチーム
- 2019年1月以降:バレーボール男子日本代表
- 現在の一般的な呼び方:男子日本代表、男子バレー日本代表、バレーボール男子代表
現在でもスポーツファンの会話や過去の大会記録では「全日本男子」という表現が使われることがある。古い新聞記事や映像で異なる名称を見かけても、別の代表チームと混同する必要はない。
【2026年度最新版】男子日本代表の選手一覧をポジション別に紹介
2026年度の男子日本代表を詳しく知りたい人にとって、最も重要なのがポジション別の選手一覧だ。
JVAが4月17日に発表した登録メンバーは37人。その後、5月28日付で佐藤駿一郎選手の年度代表登録が抹消され、現在のJVA公式選手一覧には36人が掲載されている。
以下はJVAの2026年度登録情報を基準に整理した選手と所属チームだ。所属は公式掲載情報に基づく。
セッター(S)
攻撃を組み立て、アタッカーにトスを供給する司令塔。2026年度の登録選手は5人だ。
- 深津英臣(ウルフドッグス名古屋)
- 関田誠大(サントリーサンバーズ大阪)
- 河東祐大(ジェイテクトSTINGS愛知)
- 永露元稀(広島サンダーズ)
- 下川諒(サントリーサンバーズ大阪)
オポジット(OP)
主にセッターの対角に位置し、攻撃力を発揮するポジション。高い得点能力と強力なスパイクが求められる。
- 西田有志(大阪ブルテオン)
- 宮浦健人(ウルフドッグス名古屋)
- 西山大翔(大阪ブルテオン)
- 高橋慶帆(ジェイテクトSTINGS愛知)
アウトサイドヒッター(OH)
攻撃だけでなく、サーブレシーブや守備にも参加するポジション。日本代表の攻守の安定を支える存在だ。
- 大塚達宣(パワーバレー・ミラノ/イタリア)
- 新井雄大(広島サンダーズ)
- 富田将馬(大阪ブルテオン)
- 髙橋藍(ボクダンカ・LUV・ルブリン/ポーランド)
- 石川祐希(ジラート・バンク・アンカラ/トルコ)
- 甲斐優斗(大阪ブルテオン)
- デ・アルマス アライン(サントリーサンバーズ大阪)
- 後藤陸翔(東京グレートベアーズ)
- 工藤有史(VC長野トライデンツ)
- 川野琢磨(早稲田大学)
- 一ノ瀬漣(鎮西高校)
ミドルブロッカー(MB)
ネット際でブロックを担当し、クイック攻撃でも得点を狙うポジション。高さだけでなく、相手の攻撃を読む判断力も重要になる。
- 小野寺太志(サントリーサンバーズ大阪)
- 山内晶大(大阪ブルテオン)
- 髙橋健太郎(ジェイテクトSTINGS愛知)
- 村山豪(東京グレートベアーズ)
- 西本圭吾(広島サンダーズ)
- エバデダン ラリー(大阪ブルテオン)
- 麻野堅斗(早稲田大学)
- 三輪大将(広島サンダーズ)
- 西川馨太郎(大阪ブルテオン)
- 伊藤吏玖(東京グレートベアーズ)
リベロ(L)
守備専門のポジションで、サーブレシーブやスパイクレシーブを担当する。攻撃の起点を作るうえで欠かせない存在だ。
- 小川智大(ボクダンカ・LUV・ルブリン/ポーランド)
- 備一真(サントリーサンバーズ大阪)
- 山本智大(大阪ブルテオン)
- 武田大周(東レアローズ静岡)
- 高橋和幸(ジェイテクトSTINGS愛知)
複数ポジションに登録される選手
山田大貴は、オポジットとアウトサイドヒッターの両方で登録されている。ポジションをまたいだ起用に対応できる選手は、チーム編成の柔軟性を高める存在だ。
なお、上記の人数はポジション別に整理したもので、山田大貴を重複計上していない。合計36人となる。
【注目選手7人】西田有志・髙橋藍・関田誠大らの所属と役割
2026年の男子日本代表を語るうえで欠かせないのが、得点力、ゲームメーク、守備力をそれぞれ担う中心選手たちだ。
JVAの登録情報やJ SPORTSの選手紹介をもとに、注目選手の所属チームとポジションを整理した。
| 選手名 | ポジション | 2026年度掲載所属 | 代表で注目したい役割 |
|---|---|---|---|
| 西田有志 | オポジット | 大阪ブルテオン | 攻撃の得点源、サーブ |
| 石川祐希 | アウトサイドヒッター | ジラート・バンク・アンカラ | 攻守両面での安定感 |
| 髙橋藍 | アウトサイドヒッター | ボクダンカ・LUV・ルブリン | 攻撃とサーブレシーブ |
| 関田誠大 | セッター | サントリーサンバーズ大阪 | 攻撃の組み立て |
| 深津英臣 | セッター | ウルフドッグス名古屋 | ゲームメークと経験 |
| 小川智大 | リベロ | ボクダンカ・LUV・ルブリン | 守備とレシーブ |
| 宮浦健人 | オポジット | ウルフドッグス名古屋 | 攻撃の選択肢を広げる |
西田有志|攻撃を引っ張るオポジット
西田有志は2000年1月30日生まれ。身長186cmのオポジットで、2026年度の所属チームは大阪ブルテオンだ。
強烈なスパイクに加え、サーブも注目ポイント。2026年のネーションズリーグでも日本代表メンバーに名を連ねた。
オポジットは攻撃の中心を担うポジションであり、西田の得点力は日本の攻撃パターンを考えるうえで重要な要素となる。
髙橋藍|所属チームはポーランドのルブリン
髙橋藍は2001年9月2日生まれ。身長188cmのアウトサイドヒッターで、2026年度のJVA掲載所属はポーランドのボクダンカ・LUV・ルブリンだ。
海外クラブでのプレー経験を持ち、攻撃とサーブレシーブの両方で注目される選手である。
髙橋藍の所属を調べる際は、過去のサントリーサンバーズ大阪所属時代の情報と、2026年度の掲載情報を区別したい。
石川祐希|海外でプレーする日本代表の中心選手
石川祐希は1995年12月11日生まれ。身長192cmのアウトサイドヒッターで、JVAの2026年度掲載所属はトルコのジラート・バンク・アンカラとなっている。
攻撃だけでなく、レシーブやブロックなど幅広いプレーに関わる選手だ。海外リーグで培った経験を日本代表に持ち込む存在として、試合ごとのパフォーマンスに注目したい。
関田誠大|日本代表のゲームメーカー
関田誠大は1993年11月20日生まれ。身長175cmのセッターで、所属はサントリーサンバーズ大阪だ。
セッターは、相手のブロック配置や自チームの攻撃状況を見ながら、どのアタッカーにトスを上げるか判断するポジション。関田の配球は、日本代表の攻撃の組み立てを理解するうえで要点になる。
深津英臣|経験豊富なセッター
深津英臣は1990年6月1日生まれ。身長181cmで、2026年度の所属はウルフドッグス名古屋だ。
J SPORTSの男子日本代表選手一覧でも、セッターとして掲載されている。関田誠大や永露元稀らとともに、代表のセッター陣を構成する選手の一人だ。
セッターは試合の流れを左右するため、経験を持つ深津がどのような場面で起用されるかも観戦のポイントとなる。
小川智大|守備を支えるリベロ
小川智大は1996年7月4日生まれ。身長176cmのリベロで、JVAの2026年度掲載所属はボクダンカ・LUV・ルブリンだ。
リベロは、相手の強烈なスパイクを拾い、セッターにつなぐ守備の専門職。得点シーンだけを見ていると目立ちにくいものの、ラリーを継続させるためには欠かせないポジションだ。
宮浦健人|攻撃の厚みを生み出す選手
宮浦健人は1999年2月22日生まれ。身長190cmのオポジットで、2026年度の所属はウルフドッグス名古屋となっている。
西田有志と同じオポジットを務めるため、代表の攻撃陣を考えるうえで比較されることも多い。複数のオポジットがいることは、試合展開や対戦相手に応じた戦術の選択肢を広げる。
【セッター陣を解説】関田誠大・深津英臣・永露元稀らの違い
男子日本代表の選手一覧で、特に確認しておきたいのがセッター陣だ。
J SPORTSの男子日本代表選手一覧では、セッターとして深津英臣、関田誠大、永露元稀、下川諒、河東祐大の5人が掲載されている。JVAの2026年度登録選手一覧でも、この5人がセッターとして登録されている。
2026年のセッター5人
- 深津英臣:ウルフドッグス名古屋。1990年生まれ、身長181cm。
- 関田誠大:サントリーサンバーズ大阪。1993年生まれ、身長175cm。
- 永露元稀:広島サンダーズ。1996年生まれ、身長192cm。
- 下川諒:サントリーサンバーズ大阪。2000年生まれ、身長178cm。
- 河東祐大:ジェイテクトSTINGS愛知。1998年生まれ、身長175cm。
セッターはなぜ重要なのか
バレーボールでは、レシーブで拾ったボールをセッターがトスにして、アタッカーへつなぐのが基本的な攻撃の流れだ。
同じ選手がスパイクを打つ場合でも、トスの高さ、速さ、位置によって攻撃の成功率は変わる。相手ブロッカーの位置を見極め、中央から攻めるのか、サイドへ展開するのかを判断する必要がある。
そのため、セッターを比較する際は身長や所属チームだけで判断するのではなく、試合中の配球、攻撃のテンポ、アタッカーとの連係を見ることが大切だ。
2026年度は5人が登録されているものの、すべての大会で同じセッターが起用されるわけではない。大会メンバーと実際の試合出場選手を分けて確認することで、代表の編成意図も理解しやすくなる。
【歴代の全日本男子】オリンピックの実績と2028年への展望
男子日本代表の歴史を振り返ると、かつての「全日本男子」は世界トップクラスの実績を残したチームだった。
1964年から1972年にかけて世界の頂点へ
日本バレーボール協会の公式オリンピック記録によると、男子日本代表は1964年の東京オリンピックで銅メダル、1968年のメキシコオリンピックで銀メダルを獲得している。
そして、1972年のミュンヘンオリンピックでは、松平康隆監督率いる男子チームが金メダルを獲得した。
この時代は、日本の男子バレーボールが世界的な強豪として評価された時期であり、歴代の全日本男子を語るうえで外せない実績となっている。
歴史をつなぐ代表チームの変化
1972年の金メダル獲得後、日本男子は国際大会で厳しい時期も経験した。世界各国が競技強化を進めるなか、身体能力や高さだけでなく、戦術、サーブ、ブロック、守備の総合力が求められるようになった。
2019年の名称変更は、こうした長い競技史の途中で行われたものだ。名称が変わっても、1960年代や1970年代の代表から受け継いできた日本のナショナルチームとしての歴史は続いている。
2026年の成果はロサンゼルス五輪への強化につながる
2026年度の代表編成では、ロラン・ティリ監督が初選出4人を含む37人を選出した。JVAは、ロサンゼルス2028オリンピックの出場権獲得を見据えたチーム強化を明らかにしている。
注目すべきなのは、石川祐希や西田有志、髙橋藍といった経験豊富な選手だけでなく、甲斐優斗、西山大翔、麻野堅斗、一ノ瀬漣ら若い選手にも代表活動の機会が与えられていることだ。
アジア競技大会では、若手中心のメンバーが決勝まで進出した。イランに敗れて準優勝となったものの、国際大会での実戦経験は今後の強化に生かされる材料となる。
最新の選手情報を見極める3つの判断基準
男子日本代表について検索すると、複数の選手一覧が表示される。情報が食い違っているように見える原因の多くは、掲載しているメンバーの範囲が違うことにある。
- 年度登録メンバー:JVAが発表する、その年度の代表登録選手。代表候補の全体像を知りたい場合に適している。
- 大会別メンバー:ネーションズリーグやアジア選手権など、特定の大会に出場する選手を確認できる。
- 選手名鑑・選手一覧:J SPORTSなどが掲載する選手プロフィール。所属やポジションを確認するのに便利だ。
特に注意したいのは、年度登録メンバーに名前があるからといって、次の試合にも必ず出場するわけではないという点だ。実際の出場選手を知りたい場合は、対象大会の公式メンバー表と試合結果を確認するのが確実である。
【バレーボール男子代表】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のバレーボール男子日本代表には誰がいますか?
A1:JVAの2026年度登録選手一覧には36人が掲載されています。西田有志、石川祐希、髙橋藍、関田誠大、深津英臣、宮浦健人、小川智大などが主な選手です。セッター、オポジット、アウトサイドヒッター、ミドルブロッカー、リベロの各ポジションから選手が登録されています。
Q2:男子日本代表の正式名称はいつ変更されましたか?
A2:2018年度までは「全日本男子バレーボールチーム」という名称でしたが、2019年1月から「バレーボール男子日本代表」に変更されました。日本バレーボール協会そのものの法人名称が変更されたわけではありません。
Q3:髙橋藍の所属チームと西田有志の所属チームはどこですか?
A3:2026年度のJVA掲載情報では、髙橋藍はポーランドのボクダンカ・LUV・ルブリン、西田有志は大阪ブルテオンに所属しています。クラブ移籍によって所属情報が変わる場合があるため、最新の選手プロフィールも確認しましょう。
まとめ:2026年の男子日本代表は新旧の戦力が融合する強化段階へ
2026年のバレーボール男子日本代表は、石川祐希、西田有志、髙橋藍ら実績のある選手と、甲斐優斗、西山大翔、一ノ瀬漣ら次世代の選手が共存するチームだ。
2026年シーズンはネーションズリーグ4位、アジア選手権優勝、アジア競技大会準優勝という成績を残した。大会ごとにメンバー構成や起用される選手が異なることも、現在の代表チームを理解するうえで要点となる。
また、2019年1月の名称変更によって「全日本男子バレーボールチーム」から「バレーボール男子日本代表」へ正式な呼称が変わったが、歴代チームの競技実績や伝統が途切れたわけではない。
【プロの結論】代表を知るなら選手名だけでなく編成と役割を見る
男子日本代表をより深く理解するためには、人気選手の名前や所属チームだけでなく、ポジションの組み合わせと大会ごとの選手起用にも目を向けたい。
西田有志と宮浦健人のオポジット陣、関田誠大や深津英臣らのセッター陣、髙橋藍や石川祐希らアウトサイドヒッター、そして小川智大らリベロの役割を知ることで、試合の見方は大きく変わる。
2028年ロサンゼルスオリンピックを見据えた代表強化は続く。2026年の成果と若手選手の成長を踏まえ、次年度の代表登録、所属クラブの変更、大会別メンバーの発表を追うことが、これからの男子日本代表を楽しむための最も確かな方法だ。