2026年6月13日、Jリーグオールスターが17年ぶりに「JリーグオールスターDAZNカップ」として復活した。舞台は東京のMUFGスタジアム(国立競技場)。J1・J2・J3の全60クラブから選ばれた選手たちが、6チームによる1DAYトーナメントで優勝を争った。大会を制したのは、J2・J3 EAST-A。決勝ではモンテディオ山形の土居聖真が開始3分に決勝ゴールを決め、J2・J3 WEST-Bを1-0で下した。
今回の大会は、従来の東西対抗戦とは異なる短時間決着の特別ルールを採用。ファン・サポーター投票には総計12,745,319票が集まり、鹿島アントラーズの早川友基やモンテディオ山形の土居聖真らが注目を集めた。ここでは、全7試合のJリーグオールスター試合結果、出場選手の選考方法、投票結果、歴代大会との違いを整理する。
【2026年最新】JリーグオールスターDAZNカップとは?開催日・会場を解説
2026年大会の正式名称は「JリーグオールスターDAZNカップ」。Jリーグが実施するJリーグオールスターPROJECTの一環として、2026年の特別シーズンを盛り上げる大会として企画された。
開催日は2026年6月13日(土)。会場は東京都新宿区霞ヶ丘町にあるMUFGスタジアム(国立競技場)で、大会タイトルパートナーはDAZN。試合はDAZNで配信された。
Jリーグ公式の大会概要では、J1・J2・J3の全60クラブから選手を選出し、6つの地域グループによるオールスターチームを編成すると説明されている。各クラブの代表的な選手を一堂に集め、カテゴリーを越えた競演を実現する企画だった。
開催概要一覧
- 大会名称:JリーグオールスターDAZNカップ
- 開催日:2026年6月13日(土)
- 会場:MUFGスタジアム(国立競技場)
- 大会パートナー:DAZN
- 出場対象:J1・J2・J3全60クラブ所属選手
- 参加チーム:6チーム
- 大会方式:1DAYトーナメント
- 試合数:全7試合
- 通常試合時間:30分(前後半なし)
- 3位・5位決定戦:20分(前後半なし)
- 配信:DAZN
今回の特徴は、単なるJ1のスター選手によるイベントではなかったことだ。J2・J3の選手も同じ大会に参加し、上位カテゴリーの選手と直接対戦する機会が設けられた。
また、FIFAワールドカップ2026の代表招集選手や負傷選手などは参加対象外となる仕組みだった。大会の開催時期と国際大会の日程が重なることも、出場メンバーを決めるうえで考慮された要素である。
【全7試合を完全整理】Jリーグオールスター試合結果と優勝チーム
2026年6月13日に行われた大会は、6チームによる全7試合のトーナメント。J1 EASTとJ1 WESTは準決勝から登場し、J2・J3の4チームが先に1回戦を戦う構成だった。
この方式では、J1の選抜チームとJ2・J3の選抜チームが優勝を懸けて対戦するだけでなく、下位カテゴリーのチーム同士にも順位を争う機会が用意されている。
全7試合の結果一覧
| 試合 | 対戦カード・結果 | 主な得点者・試合内容 |
|---|---|---|
| 第1試合 | J2・J3 EAST-A 2-0 EAST-B | 山田寛人、ディサロ燦シルヴァーノが得点 |
| 第2試合 | J2・J3 WEST-B 1-0 WEST-A | 吉尾虹樹が決勝ゴール |
| 第3試合・5位決定戦 | J2・J3 EAST-B 2-0 WEST-A | 三平和司、藤川虎太朗が得点 |
| 第4試合・準決勝 | J2・J3 EAST-A 0-0 J1 EAST | PK戦でEAST-Aが2-1で勝利 |
| 第5試合・準決勝 | J2・J3 WEST-B 1-0 J1 WEST | 榊原彗悟が7分に決勝ゴール |
| 第6試合・3位決定戦 | J1 WEST 2-2 J1 EAST | PK戦でJ1 EASTが4-3で勝利 |
| 第7試合・決勝 | J2・J3 EAST-A 1-0 J2・J3 WEST-B | 土居聖真が3分に決勝ゴール |
(出典:Jリーグ公式大会サマリー・各試合結果)
J2・J3 EAST-AがJ1 EASTをPK戦で撃破
準決勝の注目カードは、J2・J3 EAST-AとJ1 EASTの対戦だった。
J1 EASTには西川周作、渡邊凌磨、脇坂泰斗、細谷真大ら実力者が名を連ねた。一方のEAST-Aも土居聖真や山田寛人などを擁し、カテゴリーの差を感じさせない試合を展開した。
30分間で得点は生まれず、勝敗はPK戦へ。結果は2-1でJ2・J3 EAST-Aが勝利し、決勝進出を決めた。
J1の選抜チームを相手に、J2・J3の選手たちが短期決戦を制したことは、今大会を象徴する出来事の一つだった。
J2・J3 WEST-BもJ1 WESTを撃破
もう一方の準決勝では、J2・J3 WEST-BがJ1 WESTに挑戦した。
試合を動かしたのは7分。大分トリニータの榊原彗悟がゴールを決め、その1点を守り切ったWEST-Bが1-0で勝利した。
この結果、決勝はJ1同士でもJ1対J2・J3でもなく、J2・J3 EAST-AとJ2・J3 WEST-Bというカテゴリーを同じくする選抜チーム同士の対戦となった。
決勝は土居聖真の開始3分弾で決着
決勝戦は19時35分にキックオフ。J2・J3 EAST-AとJ2・J3 WEST-Bが優勝を懸けて対戦した。
試合開始からわずか3分、モンテディオ山形の土居聖真がゴールを決め、EAST-Aが先制する。この得点が最後まで決定的なものとなり、EAST-Aが1-0で勝利した。
2026年のJリーグオールスターDAZNカップ優勝チームはJ2・J3 EAST-A。土居聖真は決勝ゴールを決めただけでなく、5月12日に公表されたJ2・J3のファン・サポーター投票でも最多得票を獲得していた。
投票で支持を集めた選手が、最終的に大会の優勝を決めるゴールを記録したという点でも、印象的な大会となった。
【出場選手一覧と投票結果】全60クラブから誰が選ばれた?
今回のJリーグオールスターでは、J1・J2・J3全60クラブを対象にファン・サポーター投票が実施された。投票期間は2026年2月6日から5月11日まで。対象は選手だけでなく監督も含まれていた。
Jリーグが5月12日に発表した最終結果によると、総得票数は12,745,319票。ファン・サポーター投票によって全60クラブから94名の選手が選出された。
ファン・サポーター投票の最多得票者
- J1選手最多:早川友基(鹿島アントラーズ)217,016票
- J2・J3選手最多:土居聖真(モンテディオ山形)50,195票
- J1監督最多:鬼木達(鹿島アントラーズ)234,917票
- J2・J3監督最多:槙野智章(藤枝MYFC)52,467票
特に注目されたのが、J1の早川友基とJ2・J3の土居聖真の得票数だ。両者はそれぞれのカテゴリーで最多得票を記録し、ファンから高い支持を集めた。
ただし、12,745,319という数字は投票数であり、投票に参加した人の実人数を示すものではない。1回の投票で最大6名の選手に投票できる仕組みだったため、投票数と投票者数を混同しないことが大切だ。
出場選手の選考方法は3段階
出場選手は、ファン・サポーター投票だけで決まるわけではない。Jリーグは次の3段階でメンバーを構成した。
第1段階:ファン・サポーター投票
ポジション別の得票上位者を中心に選出。フィールドプレーヤー全体の最多得票者1名に加え、GK1名、DF3名、MF4名、FW2名を選ぶ方式だった。また、最初の選出枠で代表選手が選ばれなかったクラブについては、クラブ内最多得票者を追加する仕組みも設けられた。1クラブからの選出は最大3名とされた。
第2段階:地域リーグラウンドのベストイレブン
明治安田Jリーグ百年構想リーグの各地域グループからベストイレブンを選出。J1は2グループ、J2・J3は4グループに分かれ、それぞれ11名ずつが対象となった。
第3段階:Jリーグ推薦選手
ファン・サポーター投票の結果、表彰選考委員会の評価、ポジションのバランスなどを考慮して、Jリーグが推薦選手を追加した。
監督については、ファン・サポーター投票の1位が監督、2位がコーチを務める仕組みだった。
注目された主な出場選手
- J1 EAST:西川周作、植田直通、小泉佳穂、古賀太陽、渡邊凌磨、佐藤龍之介、脇坂泰斗、細谷真大
- J1 WEST:荒木隼人、中谷進之介、香川真司など
- J2・J3 EAST-A:土居聖真、山田寛人、ディサロ燦シルヴァーノ、岩渕弘人、田中パウロ淳一など
- J2・J3 EAST-B:三浦知良、三平和司、泉柊椰など
- J2・J3 WEST-A:山田奈央、藤原奏哉、岡本將成など
- J2・J3 WEST-B:榊原彗悟、西澤健太、土信田悠生など
なお、これは大会で注目された選手を中心にした紹介であり、各チームの全登録メンバーを列挙したものではない。正式な出場選手・監督の発表は6月2日に行われ、その後の負傷などに伴う変更も6月9日に公表された。
例えば、J1の早川友基はファン投票で最多得票を獲得していたが、FIFAワールドカップ2026の代表選出に伴い大会の選出対象外となった。投票結果がそのまま全員の実際の出場につながるわけではない点も、今回の選考制度を理解するうえで重要だ。
【歴代Jリーグオールスター大会】1993年から2026年までの変遷
Jリーグオールスターは、1993年のJリーグ開幕期から続く特別なイベントだ。かつては東西のクラブを分けた対抗戦として親しまれ、多くのスター選手がサポーターの投票やリーグ推薦によって選ばれてきた。
Jリーグの公式用語集によると、1993年から2007年までは原則として本拠地を東西に分けた対抗戦を実施。その後、2008年と2009年にはJOMOカップとしてJリーグ選抜と韓国Kリーグ選抜の対戦方式に変更された。
歴代大会の主な流れ
- 1993~2007年:Jリーグオールスターサッカー。原則としてJ-EASTとJ-WESTの東西対抗戦。
- 2008年:JOMOカップとしてJリーグ選抜とKリーグ選抜の対戦方式へ移行。
- 2009年:JOMOカップとして開催された最後の大会。
- 2012~2013年:東日本大震災の復興支援を目的としたJリーグスペシャルマッチを開催。
- 2026年:JリーグオールスターDAZNカップとして17年ぶりに復活。
ここで押さえておきたいのが、17年ぶりという表現の意味だ。最後のJOMOカップが開催された2009年から2026年までの期間を指している。2012年と2013年には復興支援を目的としたJリーグスペシャルマッチが行われているため、その間にスター選手が集まる試合が一切なかったという意味ではない。
2026年大会で注目された三浦知良の参加
歴代大会とのつながりを感じさせた選手の一人が三浦知良だ。
Jリーグ公式の投票結果発表によると、三浦知良はJリーグオールスターサッカーに過去9回出場しており、歴代最多タイの記録を持つ。過去の出場年は1993年、1997年、1998年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2007年。オールスターでの通算得点も5得点で、歴代2位タイだった。
2026年大会では福島ユナイテッドFC所属の選手としてJ2・J3 EAST-Bに名を連ねた。かつてのオールスターを知る世代と、新しい大会を初めて見る世代が同じ舞台を共有する象徴的な存在となった。
また、J1 EASTの西川周作も2005年、2006年にオールスターへ出場した経験を持つ。過去の大会を知る選手が再び選出されたことは、2026年大会に歴史的な連続性を与えている。
【旧大会との違い】なぜ2026年は6チーム・30分制になった?
2026年大会を過去のオールスターと比較すると、最も大きな違いは試合形式にある。
従来の東西対抗戦は、Jリーグを東日本と西日本に分け、選抜選手同士が一試合で対決する形式だった。これに対して2026年は、J1 EAST、J1 WEST、J2・J3 EAST-A、J2・J3 EAST-B、J2・J3 WEST-A、J2・J3 WEST-Bという6チームを編成し、1日で優勝を決めるトーナメント方式を採用した。
新旧大会の比較
- 旧大会:東西対抗を基本とした選抜チーム同士の対戦。
- 2008・2009年:JリーグとKリーグの選抜対決。
- 2026年:J1・J2・J3の地域グループ別に6チームを編成。
- 試合時間:通常30分、3位・5位決定戦は20分。
- 優勝決定方法:1DAYトーナメントで決勝まで勝ち進んだチームが優勝。
30分制がもたらす試合展開の違い
通常のJリーグ公式戦は90分間を基本とするが、DAZNカップは30分間で勝負を決める特別ルールだった。3位・5位決定戦はさらに短い20分制で行われた。
この短時間ルールでは、試合開始直後の攻防や先制点の価値が大きくなる。長い試合であれば後半に修正できる戦術も、30分では修正の時間が限られる。
実際、決勝では土居聖真が開始3分にゴールを記録。その1点が試合の勝敗を決めた。準決勝ではJ2・J3 EAST-AがJ1 EASTをPK戦で破り、WEST-BもJ1 WESTを下している。短時間決着という条件が、カテゴリーの違いを越えた勝負の面白さを引き出した。
J1だけでなくJ2・J3にも主役の機会を用意
もう一つの重要な違いは、J2・J3の選手に優勝を目指す機会が明確に設けられたことだ。
従来のオールスターではJ1のスター選手に注目が集まりやすかった。しかし2026年大会は、J2・J3の選手も独立した選抜チームを形成し、J1の選抜チームと直接対戦する構造になっていた。
実際に決勝へ進んだのはJ2・J3の2チーム。優勝もJ2・J3 EAST-Aが獲得した。カテゴリーの上下関係だけでは試合結果を予測できないことを示した大会だった。
【プロの結論】2026年のJリーグオールスターが残した3つの意味
今回の大会を評価するうえで重要なのは、単に17年ぶりにイベントが復活したという事実だけではない。選手の選考、試合形式、カテゴリー間の競争という3つの観点から見ると、Jリーグが目指した新しいオールスターの方向性が見えてくる。
1. ファン投票と競技実績を組み合わせた選考
12,745,319票という投票数は、ファン・サポーターが大会のメンバー選考に強く関与したことを示している。
一方、最終的な出場者は投票だけで決定されなかった。地域リーグラウンドのベストイレブンやJリーグ推薦を組み合わせることで、人気だけでなく競技面の評価やポジションバランスも考慮された。
この仕組みには、人気選手を集めるエンターテインメント性と、実際の競技力を反映させるスポーツイベントとしての性格を両立させる狙いがある。
2. J2・J3の知名度向上につながる大会
J2・J3 EAST-Aが優勝し、WEST-BもJ1 WESTを撃破したことは、下位カテゴリーの選手にとって大きなアピール機会になった。
普段はカテゴリーの違いによって対戦する機会が少ない選手同士が、同じ舞台でプレーすることには大きな意味がある。J2・J3のクラブや選手を普段追いかけていないサポーターにとっても、新たな選手を知るきっかけになる。
土居聖真が投票でも支持され、決勝でも得点したことは、こうした大会の魅力を象徴する結果だった。
3. DAZNを通じた観戦体験の拡大
DAZNが大会タイトルパートナーとなり、全試合を配信したことも大きな特徴だ。
国立競技場に足を運べないサポーターも、6チームの試合を通じて各カテゴリーの選手をまとめて観戦できる。短時間制の試合を7試合連続で実施する構成は、通常のリーグ戦とは違ったテンポの観戦体験につながる。
今後、同様のイベントを評価する際には、単純なスター選手の知名度だけでなく、カテゴリー間の競争、選考の透明性、試合形式の分かりやすさ、現地と配信の両方で楽しめる構成になっているかが判断基準になる。
Jリーグオールスターに関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のJリーグオールスターはいつ開催された?
A1:2026年6月13日(土)に開催された。会場はMUFGスタジアム(国立競技場)で、大会名称はJリーグオールスターDAZNカップ。
Q2:Jリーグオールスター2026の優勝チームは?
A2:J2・J3 EAST-Aが優勝した。決勝ではJ2・J3 WEST-Bと対戦し、モンテディオ山形の土居聖真が3分に決勝ゴールを決めて1-0で勝利した。
Q3:Jリーグオールスターは何試合行われた?
A3:全7試合。6チームによる1DAYトーナメントで、1回戦、順位決定戦、準決勝、3位決定戦、決勝が実施された。
Q4:2026年のJリーグオールスターは何分制だった?
A4:通常の試合は30分(前後半なし)。3位決定戦と5位決定戦は20分(前後半なし)だった。
Q5:ファン・サポーター投票で最も多く票を獲得した選手は?
A5:J1では鹿島アントラーズの早川友基が217,016票、J2・J3ではモンテディオ山形の土居聖真が50,195票を獲得した。総投票数は12,745,319票だった。
Q6:Jリーグオールスターはなぜ17年ぶりの復活と呼ばれる?
A6:Jリーグオールスターの前身となるJOMOカップが2009年に開催され、2026年のDAZNカップまで17年が経過したため。2012年と2013年には復興支援を目的としたJリーグスペシャルマッチも開催されている。
Q7:Jリーグオールスターの出場選手はどのように決まった?
A7:ファン・サポーター投票、明治安田Jリーグ百年構想リーグの地域リーグラウンドベストイレブン、Jリーグ推薦の3段階で選出された。対象はJ1・J2・J3の全60クラブだった。
まとめ:Jリーグオールスター2026はJ2・J3 EAST-Aの優勝で幕を閉じた
2026年6月13日に開催されたJリーグオールスターDAZNカップは、17年ぶりの復活にふさわしい新しい大会形式となった。全60クラブから選ばれた選手が6チームに分かれ、国立競技場で全7試合を戦った。
ファン・サポーター投票には1,274万票を超える票が集まり、早川友基や土居聖真などが注目を集めた。試合ではJ2・J3の選抜チームがJ1の選抜チームを破る展開もあり、決勝はJ2・J3 EAST-Aが土居聖真のゴールによって1-0で勝利。大会初代のDAZNカップ王者となった。
歴代大会の東西対抗戦から、6チームによる短時間トーナメントへ。2026年のJリーグオールスターは、ファン投票による参加型の魅力と、カテゴリーを越えた競技性を組み合わせた新しい試みだった。
今後のJリーグオールスターを楽しむ際は、優勝チームやスター選手だけでなく、選手選考の仕組み、地域グループの特色、J1・J2・J3の垣根を越えた対戦にも注目したい。2026年大会でJ2・J3 EAST-Aが示した結果は、オールスターという舞台が新たなスターを発見する場にもなり得ることを印象づけた。