最初に、両試合の基本情報を整理します。日本バレーボール協会(JVA)の公式試合レポートによると、女子はフィリピン大会、男子はフランス大会で、それぞれ予選ラウンド第2週にセルビアと対戦しました。
出典:日本バレーボール協会の2026年VNL公式試合レポート。ランキングは各試合開始前の数値。
注目したいのは、女子が5セットを戦い抜いたのに対し、男子は4セットで勝負を決めた点です。女子は第4セットの接戦を取り切ることが勝利の条件となり、男子は第1・第2セットの連取によって試合の主導権を握りました。
【女子日本代表】6月17日のセルビア戦は3-2!第4セットの32-30が勝負を変えた
女子の日本対セルビアは、2026年6月17日にフィリピンのパシグシティで開催されました。
試合前のFIVB世界ランキングは日本が4位、セルビアが9位。ランキングでは日本が上回っていましたが、試合内容は簡単なものではありませんでした。
日本は第1セットと第3セットを落とし、セットカウント1-2と追い込まれます。しかし、第4セットのデュースを制すると、最終セットではセルビアを圧倒しました。
第1セット:20-25でセルビアが先取
序盤は競り合ったものの、中盤からセルビアがリードを広げます。
日本も12-15の場面で佐藤淑乃選手の粘り強いプレーからブロックポイントを奪い、13-15まで追い上げました。
一方、このセットでは荒木彩花選手にアクシデントが発生。日本は15-18の場面でタイムアウトを要求し、流れを変えるため秋本美空選手と北窓絢音選手を投入しました。
途中出場の2選手は攻守で存在感を見せましたが、セルビアのリードを覆すには至らず、20-25で第1セットを落とします。
第2セット:26-24で日本が反撃
第2セットでは北窓選手をスタートから起用。
終盤まで接戦が続く中、北窓選手のサービスエースが日本に流れを引き寄せます。
さらに石川真佑選手が連続得点を決め、最後は26-24。日本が接戦を制し、セットカウントを1-1に戻しました。
第3セット:18-25で再びセルビアがリード
第3セットは8-8まで互角の展開でした。
しかし、セルビアの高さを生かしたブロックに日本の攻撃が苦しみます。山田二千華選手のサーブをきっかけに一時は同点に追いついたものの、終盤にセルビアが再び引き離しました。
結果は18-25。日本は再び後がない状況に追い込まれます。
第4セット:32-30の大逆転でフルセットへ
この試合最大の山場が第4セットです。
序盤はセルビアに主導権を握られましたが、和田由紀子選手と佐藤淑乃選手が得点を重ね、日本が徐々に追い上げます。
日本は先にセットポイントを握ったものの、セルビアに逆転され、24-25とマッチポイントを握られる展開になりました。
ここでセルビアのサーブミスにより日本が同点に追いつきます。
その後は石川真佑選手と和田選手がスパイクで得点。互いに譲らない攻防が続きましたが、最終的に日本が32-30でセットを奪いました。
このセットを落としていれば日本の敗戦が決まっていただけに、勝敗を分ける非常に大きな局面でした。
第5セット:佐藤淑乃の連続サービスエースで決着
最終セットは第4セットを取った日本が勢いを維持します。
10-5とリードを広げると、島村春世選手のクイックや佐藤選手の連続サービスエースが決まり、13-5に。
最後は石川真佑選手のスパイクで15-7。日本がセットカウント3-2で勝利しました。
JVAの公式レポートでも、第4セットの逆転劇と最終セットの連続得点が勝利の大きなポイントとして紹介されています。
女子の注目選手は石川真佑・佐藤淑乃・和田由紀子
特に目立ったのが石川真佑選手と和田由紀子選手です。
GMA Newsの試合報道によると、石川選手は24得点、レセプション10本、ディグ13本を記録。和田選手も20得点を挙げました。
また、佐藤淑乃選手は第1セットの守備で粘りを見せ、第4セットの重要な局面でも得点。最終セットでは連続サービスエースを決めています。
荒木彩花選手については、第1セットでアクシデントがあったことがJVAの報告に記されています。その後の詳しい状態については、この試合レポートだけでは判断できません。
【男子日本代表】6月24日のセルビア戦は3-1!石川祐希と西田有志が攻撃を牽引
男子の日本対セルビアは、6月24日にフランスのオルレアンで行われました。
試合前の世界ランキングは日本が5位、セルビアが9位。日本はこの試合に勝利し、VNLの通算成績を5勝0敗に伸ばしています。
女子の試合とは異なり、男子は序盤から日本が主導権を握りました。第3セットこそセルビアに奪われましたが、第4セットで立て直し、3-1で勝利しました。
第1セット:25-17で日本が先行
日本の最初の得点は、西田有志選手のバックアタックでした。
さらに小野寺太志選手のサーブから連続ブレイクを奪い、5-2とリードします。
安定したサーブレシーブから多彩な攻撃を組み立て、小野寺選手のクイックや石川祐希選手のバックアタックが決まりました。
西田選手の軟打も得点につながり、16-9とリードを拡大。
途中出場の富田将馬選手もサービスエースを決め、最後まで主導権を渡さず25-17で第1セットを取りました。
第2セット:25-15で連取、試合の流れを掌握
第2セットでは石川祐希選手がハイセットのボールを決めてスタート。
石川選手のサーブから連続得点を奪い、小野寺選手のブロックや好レシーブも飛び出します。
日本は18-8と大きくリードしました。
最後も小野寺選手のクイックが決まり、25-15。日本が2セットを連取します。
この時点で日本は試合を優位に進めていました。
第3セット:セルビアのブロックに苦しみ22-25
しかし、第3セットではセルビアが反撃します。
石川選手のスパイクで日本が先行するものの、セルビアのブロックにつかまり、序盤は3-6とリードを許しました。
日本は粘り強いディフェンスで対抗し、宮浦健人選手と永露元稀選手を投入する2枚替えも実施。
エバデダン・ラリー選手のブロックで1点差まで追い上げましたが、セルビアのブロックを突破できず、22-25でセットを落とします。
第4セット:髙橋藍の活躍で25-16、勝利を決める
勝負を決めた第4セットでは、日本が再び攻撃のリズムを取り戻します。
石川選手のサービスエースと髙橋藍選手のブロックで6-3と先行。
セルビアに反撃される場面もありましたが、髙橋選手が強烈なバックアタックとサービスエースを決め、14-7とリードを拡大しました。
さらに髙橋選手のブロックで19-12とし、セルビアにタイムアウトを取らせます。
最後は宮浦健人選手が得点を決め、25-16。
日本がセットカウント3-1で勝利し、開幕からの連勝を5に伸ばしました。
JVAの試合報告には、この試合での西田選手の先制点、小野寺選手のブロック、石川選手のサーブ、髙橋選手の攻撃など、勝利につながったプレーが詳しく記録されています。
石川祐希・西田有志の得点と髙橋藍の存在感
個人の得点にも注目してみましょう。
VoleInfoが掲載するFIVBの公式試合データでは、男子日本代表の得点上位は次のとおりです。
- 髙橋藍選手:22得点
- 石川祐希選手:12得点
- 西田有志選手:10得点
髙橋選手は攻撃だけでなく、ブロックでも6得点を記録しました。石川選手は攻撃11得点、西田選手は攻撃10得点を挙げています。
石川選手と西田選手が序盤から攻撃を組み立て、髙橋選手が試合後半の重要な局面で存在感を発揮したことが、男子代表の勝利を支えました。
【注目選手とチームの関係】男女それぞれの勝利を支えたキーパーソン
今回の2試合を理解するうえでは、単純な得点ランキングだけでなく、各選手がどの局面で役割を果たしたかを見ることが大切です。
以下に、両試合の主要選手とプレーの関係をまとめました。
出典:JVA公式試合レポート、GMA News、VoleInfo掲載の試合データ。
この比較から見えてくるのは、女子は複数の選手が重要な局面で得点を重ねた一方、男子は攻撃の軸となる選手が明確に機能したことです。
女子では石川真佑選手、佐藤淑乃選手、和田由紀子選手が異なる局面で貢献しました。男子では石川祐希選手、西田有志選手に加えて髙橋藍選手が得点源となり、小野寺太志選手のプレーも試合の流れを作りました。
【日本対セルビアの勝因と試合ハイライト】男女の勝利を分けたポイント
同じセルビア相手の勝利でも、女子と男子では勝因が異なります。
女子の勝因は苦しい局面での修正力
女子の試合で最も重要だったのは、第4セットの立て直しです。
セルビアの高さのあるブロックに苦しみながらも、日本は選手交代や攻撃の組み立てを通じて得点を重ねました。
特に、第4セットの24-25というマッチポイントを握られた状況から、試合を32-30まで持ち込んだことは大きな意味があります。
興味深いのは、試合全体の得点が日本111点、セルビア111点と完全に並んでいたことです。
VoleInfoが掲載する公式チームデータでは、ブロック得点は日本4点、セルビア15点。一方、アタック得点は日本73点、セルビア65点、サーブ得点は日本7点、セルビア4点でした。
つまり、日本がすべての技術項目でセルビアを上回ったわけではありません。
セルビアのブロックに苦しみながらも、攻撃とサーブで得点を重ね、最後のセットで相手を引き離したことが勝利につながりました。
男子の勝因はサーブレシーブと攻撃の多様性
男子では、序盤の安定感が勝利の土台になりました。
JVAの報告でも、第1セットから安定したサーブレシーブを起点に、多彩な攻撃を展開したことが紹介されています。
特に注目すべきは、攻撃の選択肢が一つに偏らなかった点です。
- 西田有志選手のバックアタックと軟打
- 石川祐希選手のバックアタックとサーブ
- 小野寺太志選手のクイックとブロック
- 髙橋藍選手のバックアタックとサービスエース
- 宮浦健人選手の終盤の得点
VoleInfoのチームデータでも、日本はアタック49点、ブロック8点、サーブ4点で、セルビアの41点、7点、3点を上回っています。
さらに相手のミスによる得点も、日本が36点、セルビアが22点でした。総得点も日本97点、セルビア73点と差がついています。
男子の勝利は、特定のエースだけに頼らず、サーブレシーブから複数の攻撃パターンを作れたことが大きかったと考えられます。
男女の試合ハイライトを比較すると何が違う?
女子のハイライト32-30
第4セットの最終スコア
マッチポイントを握られた状況から逆転。佐藤淑乃選手のサービスエースなどで最終セットも主導権を握った。
男子のハイライト
22-25
日本が落とした第3セット
セルビアの反撃で1セットを失ったものの、第4セットで再び攻撃の精度を上げて勝利を決めた。
両試合に共通しているのは、相手にセットを奪われた後もチームとして立て直せたことです。
女子は接戦の終盤で勝負強さを発揮し、男子はセットを落とした後に攻撃のリズムを取り戻しました。試合展開の違いこそありますが、修正力が両代表に共通する強みとして表れています。
【日本対セルビア2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の日本対セルビアの女子の試合結果は?
女子日本代表が2026年6月17日にセルビアをセットカウント3-2で破りました。セットスコアは20-25、26-24、18-25、32-30、15-7です。
Q2:2026年の日本対セルビアの男子の試合結果は?
男子日本代表が6月24日に3-1で勝利しました。セットスコアは25-17、25-15、22-25、25-16です。
Q3:女子のセルビア戦で最も得点した選手は誰?
GMA Newsの報道では、石川真佑選手が24得点でチーム最多。和田由紀子選手も20得点を記録しました。
Q4:男子のセルビア戦で最も得点した選手は誰?
VoleInfo掲載のFIVB公式試合データでは、髙橋藍選手が22得点で日本チーム最多でした。石川祐希選手は12得点、西田有志選手は10得点です。
Q5:女子のセルビア戦で最も重要だったセットは?
第4セットです。日本は24-25でマッチポイントを握られましたが、そこから粘り32-30でセットを獲得。最終第5セットの勝利につなげました。
まとめ:日本対セルビア2026は男女とも日本が勝利!次の国際大会にも期待
2026年のVNLで実現した日本対セルビアは、女子が3-2、男子が3-1で日本代表の勝利となりました。
女子は6月17日の試合で、石川真佑選手、佐藤淑乃選手、和田由紀子選手らが重要な局面で得点。特に第4セットの32-30という接戦を制したことが、勝利の決め手になりました。
男子は6月24日に西田有志選手、石川祐希選手、小野寺太志選手らが序盤から攻撃を組み立て、髙橋藍選手の22得点も光りました。
今回の2試合から見えてくるのは、勝利の形は男女で異なっていても、相手の強みを受け止めながら試合中に修正する能力が重要だということです。
女子はセルビアの高さに対抗しながら終盤の得点力を発揮し、男子は安定したレシーブと多彩な攻撃で試合を優位に進めました。
女子の粘り強さと男子の攻撃力。2026年のセルビア戦は、日本バレーボール代表の異なる強みがはっきりと表れた2試合でした。
今後の国際大会でも、石川真佑選手、佐藤淑乃選手、石川祐希選手、西田有志選手らの活躍と、チーム全体の連係に注目したいところです。
主な情報源:日本バレーボール協会(JVA)2026年6月18日・24日公式試合レポート、Volleyball World、GMA News、VoleInfo掲載の試合データ。