日本代表とブラジル代表の男子A代表による公式な対戦記録は、2026年10月現在、次のとおりだ。
1勝・2分・12敗
日本代表から見た通算成績・全15試合1
2
12
9
39
日本が初勝利を挙げるまでの長い道のり
両国が初めて対戦したのは1989年7月23日。ブラジルのリオデジャネイロで開催された国際親善試合だった。
結果は0-1。日本はブラジルのビスマルクに得点を許し、初戦を落とした。
その後もブラジルの優位は続く。
1990年代にはロベルト・カルロス、ジーニョ、ロナウドらを擁するブラジルに苦戦。2000年代に入ると、2001年のコンフェデレーションズカップで初めて引き分け、2005年にも2-2の引き分けを記録した。
2005年の試合は特に印象深い。中村俊輔と大黒将志のゴールによって、日本はブラジル相手に2点を奪い、引き分けに持ち込んだ。
しかし、勝利には届かなかった。
2012年から2017年にかけてもブラジルの攻撃力に苦しみ、ネイマールに4得点を許した2014年の試合など、大敗が続いた。
転機となったのが2025年10月14日だ。森保一監督の日本代表が、ついにブラジルから初勝利を挙げた。
ただし、2026年W杯では再び敗れたため、通算成績は1勝2分12敗となっている。
通算成績を見る際に注意したいこと
インターネット上では、日本がブラジルに2-0で勝利した試合を見かけることがある。
これは2012年のロンドン五輪世代など、U-23代表の試合と男子A代表の試合が混同されているケースがあるためだ。
今回の1勝2分12敗は、SAMURAI BLUEとブラジル男子A代表の対戦記録であり、年代別代表の結果は含まない。
この区別を押さえると、歴代成績の数字が食い違う理由も理解しやすい。
【全15試合】日本代表とブラジル代表の歴代試合結果・得点者一覧
1989年から2026年までの対戦を時系列で振り返る。
以下は男子A代表の全15試合をまとめた一覧だ。スコアは日本代表を左側に統一している。
歴代得点者から見えるブラジルの攻撃力
歴代の対戦で特に目立つのが、ブラジルのスター選手による得点だ。
代表的な選手を挙げると、次のとおり。
- ネイマール: 2012年、2013年、2014年、2017年、2022年の対戦で得点。2014年には1試合4ゴールを記録した。
- ロナウド: 2006年ドイツW杯で2得点。
- ロナウジーニョ: 2005年コンフェデレーションズカップで得点。
- カゼミーロ: 2026年W杯で同点ゴールを記録。
- ガブリエウ・マルチネッリ: 2025年と2026年の両対戦で得点。
一方、日本側では福田正博、中村俊輔、大黒将志、玉田圭司、槙野智章らが歴史に名を残してきた。
そして2025年には南野拓実、中村敬斗、上田綺世が同じ試合でゴールを決め、新たな歴史を作った。
特に注目したいのは、ネイマールの存在だ。日本にとって長年の脅威だった同選手の得点記録は、ブラジルの個人技と決定力が日本の守備を苦しめてきた歴史そのものでもある。
【2025年の歴史的勝利】日本がブラジルに3-2で逆転できた理由
2025年10月14日、東京スタジアム(味の素スタジアム)で開催されたキリンチャレンジカップ2025。
日本代表はブラジル代表に対し、前半終了時点で0-2とリードを許していた。
ブラジルが優勢に試合を進める展開だったが、後半に入ると日本の攻撃が一変する。
試合の流れを変えたのは、森保一監督の戦術変更と選手交代だった。
前半はブラジルの攻撃に苦戦
日本は3-4-2-1のフォーメーションを採用。
GK鈴木彩艶を最後尾に置き、渡辺剛、谷口彰悟、鈴木淳之介の3バックを配置した。
中盤では佐野海舟と鎌田大地が中央を支え、堂安律と中村敬斗が両サイドを担当。久保建英と南野拓実が上田綺世の後方で攻撃を組み立てる形だった。
しかし、ブラジルの縦への展開を完全には止められなかった。
26分にパウロ・エンリケ、32分にガブリエウ・マルチネッリがゴール。日本は前半だけで2失点を喫した。
後半のハイプレスが逆転劇の出発点
後半に入ると、日本は前線からのプレッシングを強めた。
ブラジルの最終ラインや中盤でのパス交換に圧力をかけ、ボールを奪って素早くゴールへ向かう形に切り替えた。
52分、敵陣で相手のパスミスを誘発。ボールを奪った南野拓実が豪快にシュートを決め、1点差に詰め寄る。
このゴールによって日本の選手たちに勢いが生まれた。
さらに54分には伊東純也を投入。右サイドからの攻撃が活性化する。
62分、伊東のクロスに中村敬斗がファーサイドから飛び込み、ボレーシュートを決めた。スコアは2-2。
そして71分、伊東純也のコーナーキックに上田綺世が頭で合わせ、ついに逆転に成功する。
2025年10月14日の得点経過
前半終了
日本 0-2 ブラジル
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試合終了3-2
逆転勝利を生んだ3つのポイント
1. 前線からのプレッシング
前半はブラジルにボールを保持される時間が長かったが、後半は積極的に相手へ圧力をかけた。相手のミスを誘い、南野のゴールにつなげたことが大きい。
2. 伊東純也の投入
伊東の投入後、右サイドからのクロスとセットプレーが大きな武器になった。2つのゴールに直接関わった点からも、交代策の効果が明確に表れている。
3. 攻撃と守備の切り替え
3点目を奪った後、日本はブラジルの反撃に対して粘り強く対応した。GK鈴木彩艶のセーブもあり、最後までリードを守り切った。
この試合の観客数は44,920人。ホームの東京スタジアムで、日本代表は14度目の対戦にして初めてブラジルを破った。
JFAとJリーグの試合報告でも、後半のハイプレスと伊東純也の投入が逆転劇の大きな要因として記録されている。
【2026年W杯】ブラジルに1-2で敗戦!日本代表に残された課題
2026年6月29日(現地時間)、アメリカのヒューストン・スタジアムで行われたFIFAワールドカップ2026のラウンド32。
日本は2025年に勝利したブラジルと、今度はW杯の決勝トーナメントで対戦した。
結果はブラジル2-1日本。
日本時間では6月30日の試合となる。
親善試合での勝利をW杯でも再現できるかが注目されたが、ブラジルの選手層と試合中の修正力が最後に上回った。
佐野海舟が先制ゴールを記録
日本は前半、コンパクトな守備ブロックを構築し、ボールを奪った際には素早いカウンターを狙った。
29分、その狙いが実を結ぶ。
佐野海舟が中盤で相手の横パスをインターセプト。そのまま中央を持ち上がり、ペナルティーエリア手前から低いシュートを放った。
ボールはゴール左隅に決まり、日本が1-0と先制した。
ブラジル相手にW杯の決勝トーナメントで先制したことは、日本代表にとって大きな成果だった。
後半にブラジルが修正、カゼミーロが同点弾
しかし、後半になるとブラジルの攻撃が変化する。
中盤の選手が日本の守備ラインと中盤の間に入り、サイドの選手が幅を取ることで、日本の守備陣を横方向に広げ始めた。
加えて、クロスボールを積極的に使う攻撃へと移行した。
56分、ブラジルのセンターバックからのクロスにカゼミーロが反応。ファーサイドでヘディングを決め、1-1の同点に追いついた。
日本はその後も粘り強く守ったが、ブラジルの攻撃を完全には止められなかった。
90+5分、マルチネッリが決勝ゴール
試合終了が近づき、延長戦も見え始めた90+5分。
日本が自陣ペナルティーエリア付近でボールを失うと、ブルーノ・ギマランイスからパスを受けたガブリエウ・マルチネッリがゴールを決めた。
この得点でブラジルが2-1と逆転。
日本は追いつく時間を残せず、ラウンド32で大会を去った。
2025年と2026年のブラジル戦を比較
2試合を比較すると、日本代表の成長と課題がより明確になる。
| 比較項目 | 2025年親善試合 | 2026年W杯 |
|---|---|---|
| 結果 | 日本3-2ブラジル | 日本1-2ブラジル |
| 前半 | 0-2 | 1-0 |
| 後半 | 日本が3得点 | ブラジルが2得点 |
| 日本の戦術 | ハイプレスと速攻 | コンパクトな守備とカウンター |
| 決定的な選手 | 伊東純也、上田綺世 | 佐野海舟、鈴木彩艶 |
| 最終結果 | 日本の歴史的勝利 | ブラジルの逆転勝利 |
2025年には後半の積極的なプレスでブラジルのミスを誘い、攻撃の主導権を奪った。
一方、2026年W杯ではブラジルが後半に攻撃の幅を広げ、日本を自陣に押し込んだ。
JFAの公式レポートによると、日本は後半にセカンドボールを回収できず、長時間の守備を強いられた。さらに攻撃に出るためのエネルギーも不足していた。
森保監督自身も、世界トップレベルの相手に対して押し込まれる時間帯が残っていることを課題として挙げている。
つまり、2025年の勝利は偶然ではなかったが、2026年の敗戦もまた日本の現在地を示す重要な試合だった。
守備を整える能力は高まっている。しかし、90分間を通じて自分たちの攻撃を継続できるかどうかが、世界の強豪と互角に渡り合うための次の課題となる。
【次回対戦】2026年11月14日に日本とブラジルが再び激突!
日本代表とブラジル代表は、2026年11月にも対戦する予定だ。
JFAが公表している大会日程によると、両国はシンガポールで開催される国際大会「MIZUHO BLUE CHALLENGE THE KALLANG FOOTBALL SERIES SINGAPORE」で顔を合わせる。
日本代表 vs ブラジル代表
日本
VS
ブラジル
19:15キックオフ
シンガポール・ナショナルスタジアム
MIZUHO BLUE CHALLENGE THE KALLANG FOOTBALL SERIES SINGAPORE
次のブラジル戦で注目したい3つのポイント
1. 2025年のハイプレスを再現できるか
2025年の逆転勝利を支えたのは、前線から積極的にプレッシャーをかける戦術だった。
ブラジルのビルドアップを制限し、中盤でボールを奪えるかが重要になる。
2. 2026年W杯で露呈したクロス対応
W杯ではブラジルのサイド攻撃とクロスによって守備ブロックを崩された。
特にファーサイドのマーク、中央への侵入を許さないポジショニング、セカンドボールの回収が注目点だ。
3. 選手交代による攻撃の活性化
2025年には伊東純也の投入が試合を変えた。
2026年W杯では、ブラジルの交代策によって試合の流れが変わった。
途中出場の選手がどれだけ試合の強度を維持できるかも、次戦の重要な評価材料になる。
なお、2025年の対戦会場だった味の素スタジアムではなく、次回の会場はシンガポール・ナショナルスタジアムだ。会場を取り違えないようにしたい。
【サッカー日本代表とブラジル代表の対戦】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本代表はブラジル代表に勝ったことがある?
A1:ある。2025年10月14日のキリンチャレンジカップ2025で、日本が3-2の逆転勝利を収めた。14度目の対戦で実現した歴史的な初勝利だ。
Q2:日本対ブラジルの通算対戦成績は?
A2:2026年10月現在、日本の1勝2分12敗。全15試合で、日本の総得点は9、ブラジルは39得点を記録している。
Q3:2026年W杯の日本対ブラジルの結果は?
A3:2026年6月29日(現地時間)のラウンド32で、ブラジルが2-1で勝利した。日本は佐野海舟が29分に先制したが、カゼミーロとガブリエウ・マルチネッリの得点で逆転された。
Q4:日本代表とブラジル代表の次の試合はいつ?
A4:2026年11月14日(土)にシンガポール・ナショナルスタジアムで開催予定。キックオフは日本時間19時15分とJFAが発表している。
Q5:2025年のブラジル戦はどこのスタジアムで開催された?
A5:東京都調布市の東京スタジアム(味の素スタジアム)。2025年10月14日のキリンチャレンジカップ2025で、日本が3-2で勝利した。
まとめ:【プロの結論】ブラジル戦の歴史的勝利を次の成長につなげられるか
2026年10月現在、日本代表とブラジル代表の対戦成績は1勝2分12敗。数字だけを見れば、依然としてブラジルが圧倒的に優位だ。
しかし、2025年10月14日の3-2の逆転勝利は、日本サッカーの歴史に残る出来事だった。
南野拓実、中村敬斗、上田綺世が後半にゴールを重ね、伊東純也の投入によって攻撃の流れを変えた。世界屈指の強豪に対して、自分たちの戦術で勝利をつかめることを証明した試合だった。
一方、2026年W杯では1-2で敗れた。佐野海舟の先制ゴールによって勝機をつかみながら、後半のブラジルの修正に対応し切れなかった。
ここから読み取れるのは、日本はブラジルに勝てる力を身につけつつあるが、世界最高峰の相手に90分間戦い続ける力には、まだ改善の余地があるということだ。
次の対戦は2026年11月14日。親善試合での勝利、W杯での敗戦を経て、両国がどのようなサッカーを見せるのか。
注目すべきなのは単なる勝敗だけではない。日本がブラジルの攻撃をどこまで制限し、自分たちの攻撃をどれだけ長く継続できるかだ。
この再戦は、森保ジャパンがW杯で得た課題を克服できたかを測る、大きな試金石となる。