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【会社概要】山名總鉄酸素株式会社の所在地・代表者・基本情報

榊原 真央 榊原 真央 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
目次

山名總鉄酸素株式会社は、兵庫県明石市に本社を置く、金属加工と産業ガス販売を事業の柱とする企業です。

経済産業省の法人情報データベース「Gビズインフォ」でも法人の存在と所在地が確認できます。法人番号は8140001035643。代表取締役は山名隆嗣氏です。

基本情報一覧

項目 内容
会社名 山名總鉄酸素株式会社
本社所在地 兵庫県明石市大観町13番10号
代表者 代表取締役 山名隆嗣
創業 1924年(大正13年)3月
法人設立 1949年(昭和24年)9月
資本金 1,000万円
法人番号 8140001035643
主な事業 産業ガス事業・鉄工事業
主な製品分野 油圧機器部品、バルブブロック、ガスタービン部品
工場拠点 明石市・神戸市西区

ここで押さえておきたいのが、創業年と法人設立年の違いです。

1924年に事業を始めた一方、現在の株式会社として設立されたのは1949年です。したがって、創業100年と法人設立77年は、それぞれ異なる基準で数えた数字になります。

2026年は創業から102年目に当たります。

また、会社の名称にある「總鉄酸素」は、鉄工事業と酸素をはじめとする産業ガス事業の歴史を反映したものです。現在の事業構成を理解するうえでも、社名の由来となった二つの事業は重要な意味を持っています。

【事業内容】精密金属加工・溶接から産業ガス販売までを展開

山名總鉄酸素株式会社

山名總鉄酸素株式会社の事業は、大きく分けて鉄工事業と産業ガス事業の二本柱です。

なかでも製造分野では、一般的な金属加工にとどまらず、産業用機械や発電設備に使われる精密部品を手がけています。

1.油圧機器部品・建設機械部品の加工

建設機械や油圧ショベルなどに使用される油圧機器部品は、同社の主要な製造分野です。

公式の事業紹介によると、油圧製品の鋳物部品を中心に、次のような工程を手がけています。

- 材料の調達
- NC旋盤などによる旋盤加工
- マシニングセンターによる穴開け・油通路加工
- バリや切粉の除去、洗浄
- 寸法検査と完成品検査

特に注目したいのは、加工精度です。

油圧機器は内部に作動油を流して機械を動かすため、部品の寸法や接合部分の精度が製品性能に影響します。

同社は公式情報で、旋盤加工においてミクロン単位の精度を意識した加工を紹介しています。

2.バルブブロックの加工・組立・性能試験

もう一つの重要分野が、油圧バルブの基盤となるバルブブロックです。

バルブブロックは、油圧回路の流れを制御するための部品です。複数の油路や弁を組み合わせることで、建設機械などの動作を支えます。

山名總鉄酸素株式会社は、カワサキバルブブランドの製品について、次の工程を一貫して手がけていると公式サイトで説明しています。

1. マシニングセンターによるケーシング加工
2. 寸法検査
3. 洗浄
4. バルブ部品の組立
5. 作動油を使用した性能試験
6. 塗装と出荷検査

重要なのは、部品を加工して納品するだけではなく、組み立て後の動作確認まで対応している点です。

多品種少量生産にも対応しており、製品ごとに異なる仕様や要求精度に応じた製造体制を構築しています。

3.ガスタービン部品の精密加工・溶接

ガスタービン関連部品も、同社を特徴づける事業の一つです。

ガスタービンは、発電設備などで使用される機械です。高温や振動にさらされるため、部品には厳しい品質管理と加工技術が大切です。

同社が手がける製品・工程には、次のようなものがあります。

- ガスタービンエンジン部品
- 吸気・排気ダクト
- 燃焼器のケーシング
- エンジン周辺の配管
- 特殊材を含む金属部品の機械加工
- 部品や本体の溶接、仕上げ加工

こうした製品は、加工精度だけでなく、溶接部分の品質も重要です。

神戸市の産業振興関連事業「神戸発・優れた技術」の企業紹介では、同社の技術としてTIG溶接と精密機械加工の一貫生産が紹介されています。

ステンレスやニッケル基合金などを対象に、2~4mm程度の薄板を歪みを抑えながら溶接する技術も特徴です。JIS、NK、AWSの資格認定を受けた作業者による溶接にも対応しています。

4.産業ガス販売・高圧ガス事業

製造事業と並ぶもう一つの柱が、産業ガスの販売です。

同社の歴史をたどると、1924年9月には、創業から半年後に圧縮酸素ガスの販売を始めています。

その後、1953年には酸素・アセチレン・水素の高圧ガス販売許可を取得。1960年代にも取り扱うガスの種類に関する許可を拡大してきました。

この経緯から分かるのは、産業ガス事業が後年に追加された付随的なサービスではなく、創業当初から続く事業だということです。

なお、現在の販売品目すべてを網羅した最新一覧は、公開情報だけでは確認できません。具体的なガスの種類や供給条件については、産業ガス事業部への問い合わせが必要です。

【沿革】1924年創業から川崎重工業との協力関係、100周年まで

山名總鉄酸素株式会社の沿革には、時代ごとに事業を変化させながら技術を積み重ねてきた歴史があります。

創業当初は鉄工所としてスタートし、船舶用エンジンの製造や産業ガス販売を経て、現在の精密機械加工・溶接事業へと発展してきました。

会社の歴史と主要な転換点

時期 出来事・事業の変化 1924年3月 山名鉄工所として創業。ミシンの製造・販売を開始。 1924年9月 圧縮酸素ガスの販売を開始。 1927年 山名発動機工作所に改称。船用内燃機関の製造販売へ転換。 1945年7月 明石空襲により社屋と工場が全焼。 1949年9月 株式会社山名発動機工作所を設立。 1968年7月 川崎重工業株式会社向けの油圧機械部品の製造を開始。 1972年6月 山名總鉄酸素株式会社に社名変更。 2008年2月 見津が丘工場が竣工。 2010~2011年 環境マネジメントシステムKEMS認証、鉄工事業のISO9001:2008認証を取得。 2020年3月 ウエルディングセンター(第三工場)を開設。 2024年 創業100周年を迎える。 2025年 高等学校の文化祭で企業展示を実施。勤続従業員の表彰も実施。

川崎重工業との関係は?子会社なのか、協力会社なのか


との関係

長年にわたる協力会社・技術パートナーとしての取引関係が確認できます。

両社の関係を考えるうえで重要なのが、1968年(昭和43年)7月です。

山名總鉄酸素株式会社の公式沿革には、この時期に川崎重工業株式会社の油圧機械部品の製造を開始したと記されています。

つまり、両社の関係は単なる最近の取引ではありません。半世紀以上にわたって製造技術を提供してきた歴史があります。

現在も川崎重工業の協力会社として、次のような分野の製品を手がけています。

- コージェネレーション用発電ガスタービンエンジン部品
- 建設機械向け産業用油圧機器部品
- 産業用ロボット部品
- 舶用機器部品

採用ページでも「川崎重工の技術パートナー企業」と紹介されています。

ここで誤解したくないのは、協力会社とグループ会社は同じ意味ではないということです。

公開されている会社情報から確認できるのは、長期的な製造協力・技術パートナーとしての関係です。川崎重工業の子会社であると判断できる情報は確認できません。

この区別は、企業研究や就職活動で会社の立ち位置を理解する際にも重要です。

【評判・評価】山名總鉄酸素株式会社の技術力と働く環境を検証

企業の評判を判断する際には、口コミの数だけでなく、取引実績、技術評価、品質管理、従業員の定着状況など、複数の情報を確認する必要があります。

山名總鉄酸素株式会社については、製造技術と改善活動に関する公的な評価が確認できます。

文部科学大臣表彰につながった製造工程の改善

2023年6月、公益財団法人こうべ産業・就労支援財団は、同社の従業員が令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰で創意工夫功労者賞を受賞したことを紹介しました。

受賞対象となったのは、ガスタービン部品の製造工程改善です。

当時は、加工内容に応じて3つの工場を使い分けていたため、部品が工場間を移動することが多く、運搬費用や納期が課題になっていました。

そこで、金属加工を担当していた従業員が溶接技術を習得し、同じ工場内で溶接工程まで対応できるように改善しました。

その結果、通常3か月程度かかっていた工程を1~1.5か月程度に短縮。運搬コストの削減にもつながったと報告されています。

この事例は、同社の強みを理解するうえで非常に重要です。

単に高性能な工作機械を導入するだけではなく、従業員自身が複数の技術を身につけ、製造工程全体を見直すことによって生産性を高めているからです。

2025年にも確認できる社内の取り組み

公式ブログには、2025年10月15日に神戸市商工団体優良従業員合同表彰式で、同社の従業員3名が表彰されたことが掲載されています。

内訳は、勤続10年以上が1名、20年以上が2名です。

また、2025年11月25日には彩星工科高等学校の文化祭で企業展示を行ったことも報告されています。

こうした活動からは、技能継承や地域の工業教育との接点を大切にする姿勢がうかがえます。

社員口コミ・ネット上の評判はどうか

一方、転職会議などの社員口コミサイトでは、同社について十分な投稿口コミが蓄積されているとはいえません。

そのため、ネット上の評価点だけで職場環境や待遇を判断するのは難しい状況です。

企業情報や採用ページから確認できる特徴は次のとおりです。

- 人材育成と計画的な教育を重視している。
- 数人単位のグループで職場改善や5S活動を実施している。
- 技能検定や資格取得を推進している。
- 中途入社の社員も多く、経験者と未経験者の双方を採用対象としている。

ただし、これらは企業側が公開している情報です。実際の職場の雰囲気や残業の実態、上司との関係などは、応募前の職場見学や面接で確認することが大切です。

【工場所在地】明石市の本社と神戸市西区の製造拠点

山名總鉄酸素株式会社は、明石市と神戸市西区に合計3つの拠点を構えています。

単一の工場ですべての工程を担当するのではなく、各拠点の設備や技術を生かした生産体制を整えています。

1.本社工場

本社所在地

住所:兵庫県明石市大観町13番10号

本社工場は、会社の本拠地です。

機械加工部門の求人では、油圧部品やガスタービンエンジン部品の加工業務が募集されています。

最寄り駅については、求人情報で山陽電車の西新町駅から徒歩約10分、JR神戸線・山陽電車の明石駅から徒歩約15分と案内されています。

2.見津が丘工場

住所:兵庫県神戸市西区見津が丘1丁目2番地の8

2008年2月に竣工した工場です。

本社工場とともに、油圧機器部品やガスタービン関連部品などの製造を支える拠点となっています。

2010年には神戸環境マネジメントシステム(KEMS)の認証を取得しています。

3.第三工場・ウエルディングセンター

住所:兵庫県神戸市西区上新地3丁目4番地の3

2020年3月に開設された溶接専用の生産拠点です。

ガスタービンエンジン部品などの溶接作業を担っており、同社の溶接技術を支える重要な施設です。

2026年の採用ページにも、この第三工場を勤務地とするガスタービンエンジン部品の溶接職が掲載されています。

拠点別の問い合わせ先

拠点 電話番号
本社・本社工場 078-912-3939
見津が丘工場 078-994-2339
第三工場 078-967-5539

本社では鉄工事業、産業ガス事業、採用に関する問い合わせを受け付けています。

【採用情報・求人】2026年の募集職種と仕事内容、応募前の確認事項

山名總鉄酸素株式会社への就職・転職を考えている人にとって、気になるのが採用条件です。

2026年に公開されている公式採用ページでは、機械加工職と溶接職の求人が掲載されています。

2026年に掲載されている主な求人



正社員・機械加工職
マシニング・NC旋盤の機械加工

求人更新日:2026年7月10日
- 勤務地:明石市大観町・本社工場など
- 仕事内容:油圧部品、ガスタービン部品の機械加工
- 使用設備:NC旋盤、マシニングセンター
- 経験者優遇、未経験者も応募対象
- 年間休日113日


正社員・溶接職
ガスタービンエンジン部品の溶接作業

求人更新日:2026年6月3日
- 勤務地:神戸市西区上新地・第三工場
- 仕事内容:ガスタービンエンジン部品の溶接
- 2020年開設のウエルディングセンター勤務
- 土日休みの週休2日制
- 経験者やブランクのある人も応募対象


機械加工職の給与・勤務条件

2026年7月掲載の求人媒体では、機械加工職について以下の条件が示されています。

項目 掲載条件
雇用形態 正社員
月給 25万~32万5,000円
勤務時間 8:30~17:15
休憩 55分
残業 月20時間程度
休日 土曜・日曜(会社カレンダーによる)
年間休日 113日
賞与 年2回
定年 一律65歳

上記は求人掲載時点の条件であり、実際の給与は経験や能力、採用時の条件によって異なります。

また、祝日が基本的に出勤となる求人条件もあるため、年間休日数だけでなく、会社カレンダーを確認しておきたいところです。

未経験者でも応募できる?

公式採用ページでは、計画的な教育プログラムを通じた人材育成を掲げています。

新入社員に対しては、段階的な教育や達成度のフォローを行い、職場では少人数のグループによる勉強会や5S活動を実施していると説明しています。

採用ページに掲載された社員インタビューでも、未経験者の挑戦を歓迎する姿勢や、先輩社員による指導体制が紹介されています。

山名總鉄酸素株式会社への就職が向いている人

仕事内容や公開されている採用条件から考えると、次のような人は応募を検討しやすいでしょう。

向いている人

- NC旋盤やマシニングセンターの操作経験を生かしたい人
- TIG溶接などの専門技術を身につけたい人
- ガスタービンや油圧機器など産業用製品に関心がある人
- 現場で経験を積みながら技能を高めたい人
- 少人数のチームで協力してものづくりに取り組みたい人

応募前に慎重に確認したい人

- デスクワーク中心の仕事を希望する人
- 夜勤の有無や休日体系に強い希望がある人
- 勤務地の異動や配属先の条件を重視する人
- 残業時間や休日出勤をできるだけ避けたい人

特に重要なのは、配属される工場によって仕事内容が異なることです。

機械加工職と溶接職では必要な技能や作業環境も違います。応募時には、勤務地、担当設備、教育期間、資格取得支援、残業実績を具体的に確認すると、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。

【山名總鉄酸素株式会社に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:山名總鉄酸素株式会社は何をしている会社ですか?

A1:兵庫県明石市を拠点に、精密金属加工・溶接と産業ガス販売を行う企業です。油圧機器部品、バルブブロック、ガスタービンエンジン部品などを製造しています。

Q2:山名總鉄酸素株式会社はいつ創業しましたか?

A2:1924年(大正13年)3月です。2024年に創業100周年を迎えました。株式会社としての設立は1949年9月です。

Q3:川崎重工業とはどのような関係ですか?

A3:1968年7月から川崎重工業向けの油圧機械部品の製造を開始しています。現在も長年の協力会社・技術パートナーとして関係が続いています。

Q4:工場はどこにありますか?

A4:兵庫県明石市大観町の本社工場と、神戸市西区の見津が丘工場、第三工場(ウエルディングセンター)の3拠点です。

Q5:山名總鉄酸素株式会社の求人はありますか?

A5:2026年の公式採用ページには、NC旋盤・マシニングセンターを使う機械加工職と、ガスタービン部品の溶接職が掲載されています。募集状況や条件は応募前に最新情報を確認してください。

Q6:未経験でも採用されますか?

A6:採用情報では未経験者やブランクのある人も応募対象とする職種が紹介されています。計画的な教育やOJTも実施しているとされています。ただし、職種ごとに必要な経験や優遇条件は異なります。

Q7:社員からの評判は良いのでしょうか?

A7:社員口コミの公開情報は限られています。一方、技術改善に関する文部科学大臣表彰や従業員の勤続表彰などは確認できます。職場環境については、求人条件や職場見学、面接での確認が適切です。

まとめ:山名總鉄酸素株式会社は100年の歴史と精密加工技術を持つ製造企業

山名總鉄酸素株式会社は、1924年に明石市で創業した、産業ガス販売と金属加工を二本柱とする製造企業です。

その歩みを振り返ると、船舶用エンジンの製造から始まり、1968年には川崎重工業向けの油圧機械部品の製造を開始。現在は油圧機器、バルブブロック、ガスタービン関連部品など、高い加工精度が求められる製品分野へと事業を広げています。

特に注目したいのは、機械加工と溶接を組み合わせた一貫生産体制です。2023年にはガスタービン部品の製造工程改善が文部科学大臣表彰につながり、現場の技術力と改善活動が評価されました。

2026年の採用情報からも、機械加工や溶接技術を担う人材の募集が確認できます。

【プロの結論】

山名總鉄酸素株式会社を理解するうえで重要なのは、単なる地場の金属加工会社として捉えないことです。

同社の本質的な強みは、次の3点にあります。

1. 長期的な取引関係: 川崎重工業との半世紀以上にわたる製造協力の歴史。
2. 複合的な製造技術: 精密機械加工、TIG溶接、組立、性能試験まで対応できる技術基盤。
3. 現場主導の改善力: 従業員の技能習得や製造工程の見直しによって生産性を高める取り組み。

創業100周年を通過点として、次世代の水素ガスタービンや航空機エンジン部品への参入も目指す同社。これまで培ってきた技術を新しい製造分野へどうつなげていくのかが、今後の注目点です。

企業研究の対象としても、兵庫県の製造業への就職・転職先としても、事業の歴史だけでなく、現在の技術領域や採用条件まで確認する価値のある企業です。

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榊原 真央

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