2026年7月、阿部一二三選手は妹の阿部詩選手とともに、アメリカ・ロサンゼルスで合宿に取り組んだ。
この合宿は、2028年ロサンゼルスオリンピックを見据えた「米国3カ年キャンプ」の2年目に当たる。
単なる海外トレーニングではなく、現地の気候や時差、練習環境に身体を適応させることも重要な目的だった。
2026年の合宿では何をしていた?
日刊スポーツの2026年9月9日の密着報道によると、2026年の合宿は7月上旬に実施され、期間は10泊12日だった。
前年の初回合宿は8泊10日。時差への適応に時間がかかった経験を踏まえ、今回は2日間延長された。
注目したいのは、走り込みの内容だ。
阿部選手が取り組んだのは、全長210メートル、高低差30メートルの坂道を全力で駆け上がるトレーニングだった。
前年と同じ10本を走破しながら、合計の走行時間は60分から45分に短縮。本人もペースを上げたため、前年よりきつかったと振り返っている。
この変化は、筋肉の大きさだけでは測れない身体能力の進化を示す材料だ。
筋肉を増やすことを優先せず、現在の筋肉でより速く、より強く動ける身体を目指すという、これまでのトレーニング方針とも一致している。
GOLD'S GYM VENICEでもトレーニング
2026年7月8日には、阿部選手自身がInstagramで「Training Camp2026 in LA」と報告した。
ENCOUNTの報道によると、現地のGOLD'S GYM VENICEを訪れ、ジムでトレーニングする姿や、鍛え上げられた背中の写真も公開している。
さらに7月11日には、合宿終了を報告。本人は走り込み、トレーニング、柔道の稽古に取り組めた充実した期間だったと伝えた。
2026年ロサンゼルス合宿の注目ポイント
上半身の筋肉
腹筋や背筋が際立つ肉体を公開。柔道選手としてのフィジカルの充実ぶりが話題になった。
坂道の走り込み
高低差30メートルの坂を10本。走行時間を前年の60分から45分へ短縮した。
柔道の実戦練習
前年には実施できなかった現地での柔道トレーニングも取り入れ、実戦感覚を確認した。
2028年ロサンゼルス五輪に向けた肉体づくり
今回の合宿で見逃せないのは、阿部兄妹が3年間にわたる計画でアメリカの環境に適応しようとしていることだ。
日刊スポーツによれば、この取り組みは2025年から始まり、時差ぼけや気候への適応状況などを継続的に把握し、本番のコンディション調整に役立てる計画となっている。
2026年には柔道の稽古も組み込まれ、前年より実践的な内容に進化した。
阿部選手の筋肉づくりは、単に見栄えのよい身体を作る段階ではない。走力、瞬発力、柔道の技術、体重管理を組み合わせ、次のオリンピックで勝つための総合的な身体能力を磨く段階にある。
【プロの結論】阿部一二三の筋肉づくりから分かる本当の強さ

阿部一二三選手の肉体を分析すると、一般的な筋トレの常識とは異なる考え方が浮かび上がる。
それは、筋肉を増やすことと、筋肉を使いこなすことは別の能力だという点だ。
阿部選手は66kg級という厳しい体重制限のなかで、すでに高い筋肉量を備えている。だからこそ、筋肉をさらに大きくすることより、現在の筋肉を柔道の動きに結び付けることに重点を置いている。
その身体づくりには、次の4つの原則が見える。
1. 体幹を土台にする: 技に入ってからも崩れない身体を作る。
2. 競技動作に合わせる: 直線的な筋力だけでなく、回旋や重心移動を伴う力を磨く。
3. 筋肉量と体重を管理する: 66kg級で最大限の出力を発揮できる状態を保つ。
4. 栄養と回復を重視する: トレーニングの成果を試合で発揮するため、食事や補食も計画する。
一般の人が参考にできること、まねしない方がよいこと
阿部選手のトレーニングから学べるのは、重量や回数を増やすことだけが身体能力の向上ではないという考え方だ。
| 参考にできる考え方 | 安易にまねしない方がよいこと |
|---|---|
| 目的を明確にして運動する | 36kg・46kgの高重量トレーニング |
| 体幹と全身の連動を意識する | 週1回という頻度だけをまねる |
| 食事と運動をセットで考える | 66kg級の減量幅を再現する |
| 休養と回復も重視する | 自己判断による水分制限 |
| 継続的に身体の状態を確認する | ベンチプレスやスクワットを無条件に否定する |
特に、ベンチプレスやスクワットをしていないという情報は、一般のトレーニングにそのまま当てはめるべきではない。
阿部選手には、長年の柔道経験と専門トレーナーによる指導がある。競技や目的が違えば、必要な筋力やトレーニング方法も変わる。
本当に参考にすべきなのは、トレーニングの見た目ではなく、自分の目的に合わせて必要な能力を選び、計画的に鍛える姿勢だ。
【阿部一二三の筋肉】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:阿部一二三の腹筋はなぜあれほど鍛えられているのですか?
A1:幼少期からの体幹トレーニングや柔道の打ち込み、専門的な身体づくりが背景にある。恩師も、技に入ってから姿勢が崩れない体幹の強さを評価している。
Q2:阿部一二三は本当に週1回しか筋トレをしないのですか?
A2:2025年の本人の説明では、試合前でも筋トレは週1回程度。ただし、これは筋トレの頻度であり、柔道の稽古や走り込みなどを含めた運動全体が週1回という意味ではない。
Q3:阿部一二三はベンチプレスやスクワットをしないのですか?
A3:本人は柔道を始めてからベンチプレスやスクワットをしたことがないと説明している。体重を増やさず、柔道に必要な動作に特化した身体づくりを重視しているためだ。
Q4:阿部一二三の筋肉量は66kgなのですか?
A4:2025年の本人の発言として、筋量だけで66kgあるという説明が報じられている。ただし、一般公開された体組成検査の確定数値ではないため、客観的な測定値として断定することはできない。
Q5:阿部一二三はどのように66kg級まで減量するのですか?
A5:本人の説明では約2か月かけて段階的に減量する。トレーナーによれば、通常体重は74〜75kg程度。味の素の栄養サポートも受け、筋肉を維持しながら計量後の回復まで計画している。
Q6:2026年のロサンゼルス合宿では何をしていましたか?
A6:2026年7月に10泊12日の合宿を実施。坂道の走り込み、ジムでのトレーニング、柔道の稽古などに取り組み、2028年ロサンゼルス五輪に向けた準備を進めた。
まとめ:阿部一二三の筋肉は柔道で勝つために進化している
阿部一二三選手の筋肉がすごい理由は、単純な筋肉量や見た目の迫力だけではない。
幼少期に父・浩二さんから教わった消防士トレを原点に、恩師による体幹を生かした柔道指導、トレーナーとの専門的な筋力強化、階段トレーニング、そして栄養管理へと身体づくりを進化させてきた。
2025年に公開された週1回の特殊な筋トレも、その考え方を象徴するものだった。
さらに2026年のロサンゼルス合宿では、坂道トレーニングの走行時間を前年より15分短縮し、柔道の稽古も取り入れるなど、新たな進化を見せている。
2028年ロサンゼルスオリンピックでの男子66kg級3連覇を目指す阿部選手にとって、筋肉は完成したものではなく、勝つために磨き続ける武器なのだ。
今後も注目したいのは、筋肉の大きさだけではなく、実際の試合で見せるスピード、組み手の強さ、技の切れ味、そして最後まで崩れない体幹である。
阿部一二三選手の本当のすごさは、鍛え上げた筋肉を柔道の勝利につなげる、その使いこなしにある。
主な参考資料:日本オリンピック委員会、全日本柔道連盟、パーク24、スポニチ、THE ANSWER、eFight、日刊スポーツ、デイリースポーツ、ENCOUNT、味の素「ビクトリープロジェクト」。2026年11月4日時点の公開情報を基に構成。