2026年度のラフィアン募集で、新規入会を考える人が最初に確認すべきなのが会員紹介制度だ。今回の募集では、既会員からの紹介がある人に限って新規入会を受け付けている。一般の競馬ファンが自由に入会申請できる仕組みではない。
公式のお知らせでは、入会書類を請求する際に紹介者の会員コードと氏名を入力するよう案内されている。紹介者を確保できない場合、今回の募集で新規入会することはできない。
2026年度の募集スケジュール
5月15日:募集予定馬を発表
2025年産の1歳馬35頭を発表。
7月2日~7月13日:前期募集
新規入会者は書類申込のみ。既会員も先着順ではなく、満口超過馬は実績・抽選などで決定。
7月14日~7月21日:受付休止
前期募集の抽選・結果通知期間。
7月22日~12月10日:後期募集
前期終了時点で残口がある馬を先着順で受け付け。
2026年11月2日現在は後期募集の期間中だ。受付終了は12月10日(木)15時。前期募集とは異なり、残口のある馬を先着順で受け付ける方式となっている。
新規入会の手続きは4段階
既会員の紹介を受ける
紹介者の会員コードと氏名を確認する。
入会書類を請求する
公式サイトの入会書類請求から手続きを進める。
必要書類を準備する
入会申込書、出資馬申込書、返信用封筒、会員規約などの指定書類を確認し、本人確認書類も準備する。
書類を郵送して申し込む
新規入会希望者は書類による申し込みとなる。既会員向けのWEB出資申込フォームとは異なるため注意したい。
新規入会者は、入会書類の請求段階で紹介者情報を入力する必要がある。書類の準備だけでなく、紹介者との連絡も事前に済ませておくと手続きが進めやすい。
出資実績枠と抽選枠はどう違う?
前期募集で申し込みが集中し、満口を超えた馬については、100口を次のように配分する。
2026年度・満口超過時の配分
実績枠70口

過去の出資実績ポイントが高い会員から配分。1人5口が上限。
既会員の抽選枠25口
実績枠に該当しなかった既会員の中で抽選。1人1口。
新規会員枠3口
新規申込者の中で抽選。1人1口。
クラブ保有分2口
クラブが保有する口数。
合計100口
実績枠の要点は、2026年6月までの競走馬出資金、月会費、ビッグレッドファームツアー参加費の合計を基準に算出される。1,000円につき1ポイントという計算方法だ。
加えて、引退した牝馬の産駒に対する母馬優先出資券を持っている会員は、実績枠内で優先される。対象馬には募集馬一覧で◆または★の印が付いており、書面発行と電子発行で利用方法が異なる。
ここで重要なのは、実績枠70口は新規入会者が過去の出資実績を積めば必ず取れる枠ではないということだ。新規会員向けには別に3口の抽選枠が用意されている。これは満口超過時の配分であり、全馬に新規枠が3口設けられるという意味でもない。
後期募集では、前期終了時に残口がある馬を先着順で受け付ける。11月から検討する新規会員にとっては、紹介者の確保と書類の準備に加え、希望馬が現在も募集対象として残っているかを確認することが重要だ。
【賞金分配と引退精算】一口馬主で受け取れるお金の仕組み
一口馬主の魅力は、出資した馬がレースで活躍した際に賞金などの収入を口数に応じて受け取れることだ。ただし、競走で獲得した賞金がそのまま会員の口座に入るわけではない。
ラフィアンでは、会員と愛馬会法人、愛馬会法人とクラブ法人がそれぞれ匿名組合契約を結ぶ。会員は競走馬の法的な共同所有者になるのではなく、競走用馬ファンドへの出資者として分配を受ける立場だ。
収入の分配は3種類
1.月次分配
出資馬がレースで獲得した賞金や、対象となる見舞金などが分配対象となる。原則として、レースに出走した月の翌月20日に会員指定口座へ振り込まれる。
ただし、賞金からは調教師、騎手、厩務員への進上金、源泉徴収所得税、消費税などが控除される。さらにクラブ法人の営業手数料として、賞金の2%、重賞競走の場合は4%が差し引かれる。
2.年次分配
計算期間は12月1日から翌年11月30日まで。月次分配の際に源泉徴収されたクラブ法人源泉所得税について、計算期間終了後の翌年3月に年次分配が行われる。
3.引退精算分配
出資馬が引退した際には、抹消給付金、売却代金、保険金、保険料の解約返戻金、初回預り金、消費税精算金などがあれば、規約に基づいて精算される。
つまり、現役中の賞金だけでなく、引退時にも複数の項目が精算対象となる。ただし、必ず売却代金や保険金が発生するわけではない。
賞金が出資額を上回るとは限らない
例えば、1口20万円の馬に出資し、デビュー後に賞金を獲得したとしても、受け取れる金額は賞金総額の100分の1ではなく、各種控除や分配計算を経た金額となる。
加えて、出走回数が多い馬でも、賞金の少ない条件で走り続ければ、毎月の維持費を上回る収入を得られるとは限らない。故障や競走能力の問題で出走できなくなれば、収入が減少する一方で維持費の負担が続く可能性もある。
税金についても注意が必要だ。匿名組合の利益分配には20.42%の源泉所得税が関係するが、分配金全額に一律で課税されるわけではない。出資返戻金と利益分配額を区分して計算するため、実際の課税関係は個々の状況によって異なる。確定申告や税務上の扱いは、公式資料や税理士などの専門家に確認したい。
【評判・口コミを検証】ラフィアンのメリットとデメリット
ラフィアンの評判を考えるとき、単純に「勝てるクラブか」「儲かるクラブか」だけで評価するのは適切ではない。出資馬の成績には個体差があり、同じクラブの会員でも選んだ馬によって体験は大きく異なるからだ。
評価の材料として注目できるのは、ビッグレッドファームグループとの関係、育成情報の公開、募集価格の幅、会員制度、そして継続的に発生する費用である。
ラフィアンのメリット
- ビッグレッドファームグループとの育成体制
募集馬はグループの牧場で育成され、公式サイトでは育成状況や馬体重、近況コメントなどが公開される。出資後も愛馬の成長を追いやすい。
- ゴールドシップ産駒など血統の選択肢がある
2026年度はゴールドシップ産駒が12頭。牡馬・牝馬の双方から検討できる。
- 100口募集で出資額を分けられる
1頭を100口に分けるため、単独で競走馬を所有する場合と比較して少ない資金から参加できる。
- 愛馬の名付け親になる機会がある
クラブの公式FAQによると、競走馬名は会員から募集される。出資馬の名前を考える楽しみもある。
- 口取り記念撮影に参加できる
優勝時には出資会員を対象に、通常競走で10名、重賞競走では20名まで口取り記念撮影に参加できる制度がある。
特に、競走馬の育成過程を見守る楽しさを重視する人にとって、定期的な近況情報や牧場での育成環境は魅力となる。2021年のオークスを制したユーバーレーベンも、ラフィアンを代表する実績馬の一頭だ。
デメリット・注意点
- 新規入会には紹介者が必要
2026年度は既会員の紹介が入会条件となっており、誰でも自由に申し込めるわけではない。
- 維持費が長期的に発生する
出資金を支払って終わりではない。競走馬が現役でいる間は、毎月の維持費負担が続く。
- 競走成績によって収益が大きく変わる
募集価格が高くても活躍が保証されるわけではない。出資元本も保証されない。
- 満口馬には希望どおり出資できない可能性がある
実績枠や抽選枠で配分されるため、人気馬は申し込んでも出資が成立しない場合がある。
- 出資後の解約・譲渡には制限がある
出資権利の譲渡はできず、解約しても既に支払った競走馬出資金や維持費出資金などは返還されない。
特に注意したいのが、会員の都合で簡単に投資を終了できる商品ではないという点だ。公式FAQでは、出資馬の一部を解約すること自体は可能としているが、支払済みの競走馬出資金や維持費出資金などは返還されないと説明されている。
また、新規出資が成立した馬にはクーリングオフ制度が適用されない。出資を申し込む前に、募集馬の情報だけでなく規約や費用体系まで確認する必要がある。
どんな人に向いている?
ラフィアンに向いている人
- ゴールドシップ産駒など血統を重視して選びたい人
- 競走馬の育成過程を長く楽しみたい人
- 毎月の維持費を含めた資金計画を立てられる人
- 賞金獲得だけでなく、愛馬の成長や競走参加そのものを楽しめる人
- 紹介者を確保でき、規約に納得して入会できる人
おすすめしにくい人
- 出資元本の保証や安定収益を求める人
- 月々の追加負担を避けたい人
- 短期間で資金を回収したい人
- 人気馬への出資を必ず確保したい人
- 出資後に自由に譲渡・換金したい人
【サラブレッドクラブラフィアン】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ラフィアンの2026年度募集は何頭で、1口いくらですか?
2026年度は1歳馬35頭、全馬100口募集です。募集価格は1頭あたり1,400万~1億円で、1口価格に換算すると14万~100万円です。別途、入会金、月会費、維持費、保険料などが必要です。
Q2:ラフィアンに新規入会するには紹介者が必要ですか?
はい。2026年度募集では既会員の紹介が必要です。入会書類請求時に紹介者の会員コードと氏名を入力し、新規入会希望者は書類で申し込みます。
Q3:初回預り金80万円は会員1人が支払う金額ですか?
いいえ。80万円は1頭あたりの金額です。100口募集の馬に1口出資する場合は8,000円を負担します。この初回預り金は引退精算時に返還される仕組みです。
Q4:ゴールドシップ産駒は2026年度に何頭募集されていますか?
公式募集馬一覧では、ゴールドシップを父に持つ馬が12頭確認できます。1口価格は15万~50万円で、牡馬・牝馬の両方が募集対象です。
Q5:出資した馬が引退したら、お金は戻ってきますか?
引退時には、売却代金、保険金、抹消給付金、初回預り金など、規約に基づく精算が行われます。ただし、必ず出資金全額が戻るわけではありません。競走成績や引退時の状況によって精算額は異なります。
Q6:ラフィアンの出資金は分割払いできますか?
はい。2026年度は12月10日までの申し込みについて無利息の分割払いが用意されています。ただし、申し込み時期によって初回の支払割合が変わります。月会費や維持費などは別途必要です。
まとめ:2026年度ラフィアン募集で失敗しないための判断基準
サラブレッドクラブ・ラフィアンの2026年度募集は、35頭・全馬100口という構成で、募集価格は1,400万円から1億円。ゴールドシップ産駒を含む多彩な血統から出資馬を検討できる一方、入会条件や費用、出資枠の仕組みには独自のルールがある。
入会金1万円、月会費3,000円という基本料金だけを見ると参加しやすく感じるかもしれない。しかし、競走馬出資金に加えて、初回の維持費預り金、毎月の維持費、競走馬保険料が発生する。特に長期間の維持費負担は、出資判断において軽視できない部分だ。
2026年11月2日現在、募集は後期に入っており、受付期限は12月10日。新規入会希望者は紹介者の確保が必要で、残口のある募集馬を先着順で申し込む形になる。
【プロの結論】価格ではなく総費用とリスクで馬を選ぶ
一口馬主で後悔しないためには、募集価格だけで馬を評価しないことが大切だ。血統、母系、馬体、育成状況、入厩予定厩舎を確認したうえで、毎月の維持費を何年間負担できるかまで考える必要がある。
また、募集価格の高い馬が必ず活躍するわけでも、低価格の馬が必ず不振に終わるわけでもない。価格は出資の入口であり、将来の競走成績を約束する指標ではない。
ラフィアンは、競走馬の成長や牧場での育成、レースへの挑戦を長期的に楽しみたい人にとって検討する価値のあるクラブだ。一方、短期的な利益や元本保証を求める人には向かない。
最終的には、出資金・維持費・保険料・月会費を合算した資金計画を作り、万が一賞金が得られなくても生活に影響しない範囲で参加すること。それが2026年度のラフィアン募集を検討する際の、最も現実的な判断基準となる。
主な情報源:ラフィアンターフマンクラブ公式サイト「2026年度募集概要」「募集馬ラインナップ」「募集馬情報一覧」「費用と分配等」「お申込方法」「会社概要」「よくある質問」。募集馬の残口・近況は随時更新されるため、申し込み時点の公式情報を確認すること。