「Spending all my time」は、2012年8月15日発売のシングルだ。オリコンの作品情報では、週間シングルランキングの最高順位は2位、登場回数は10週と記録されている。
収録曲は表題曲だけではない。「ポイント」と「Hurly Burly」という異なる方向性の2曲も収録され、3曲それぞれに違った音楽的な個性がある。
シングルの作品概要と関係者・収録曲一覧
出典:Perfume公式ディスコグラフィー、オリコン、タワーレコードの作品情報。
カップリング曲「ポイント」はどんな曲?
ポイント
「Spending all my time」と同じシングルに収録された楽曲。キリンチューハイ「氷結やさしい果実の3%」のCMソングとして使用された。
ドラムンベースのビートと柔らかなボーカルの組み合わせが特徴で、タワーレコードの商品紹介でも、そのリズムと歌声の対比が紹介されている。
「Hurly Burly」はパーティー感と切なさを併せ持つ
Hurly Burly
こちらはキリンチューハイ「氷結」のCMソング。タワーレコードはポップなパーティーチューンとして紹介している。
一方、CDJournalのレビューでは、明るいパーティー感の中にセンチメンタルなサウンドがある点も評価されている。表題曲とは異なる魅力を持つ収録曲だ。
3曲を通して聴くと、英語詞中心のダンスナンバー、ドラムンベース、パーティーポップという異なるアプローチを一枚のシングルにまとめていることが分かる。
【LEVEL3のAlbum-mixとシングル版を比較】何が変わった?

2013年10月2日発売のPerfumeの4枚目のオリジナルアルバム。全14曲を収録し、「Spending all my time」は13曲目に配置されている。
「Spending all my time」は、シングル版だけでなく、アルバム『LEVEL3』に収録された「Spending all my time (Album-mix)」も重要だ。
公式ディスコグラフィーでは、Album-mixについてアルバム用にアレンジされたバージョンと説明している。
シングル版とAlbum-mixの違い
| 比較項目 | シングル版 | Album-mix |
|---|---|---|
| 収録作品 | 2012年シングル | 2013年『LEVEL3』 |
| 曲の長さ | 約3分54秒 | 約4分02秒 |
| アレンジ | オリジナルバージョン | アルバム用アレンジ |
| 印象 | コンパクトでキャッチー | 導入・終盤の展開が広がる |
| 聴きどころ | メロディーと反復の中毒性 | 音の展開とライブ感 |
曲の長さはタワーレコードの作品情報に基づく。アルバム版はシングル版より約8秒長い。
Album-mixはライブ空間を意識したアレンジ
2013年の『The Japan Times』によるアルバムレビューでは、『LEVEL3』に収録されたシングル曲のAlbum-mixについて、イントロやアウトロを長くしたアレンジが取り上げられている。
これはアルバム全体の方向性とも関係する。
『LEVEL3』は、EDMやダンスミュージックの要素を取り入れながら、大きな会場でのライブパフォーマンスを意識した作品として評価された。
シングル版が楽曲そのもののキャッチーさを前面に出しているのに対し、Album-mixはアルバムの流れやステージ上での展開を意識した聴き方に適している。
なお、2014年発売の『LEVEL3 -Bonus Edition-』には、さらに「Radio Mix」と「DV&LM remix」もボーナストラックとして収録されている。異なる編集やリミックスを聴き比べたいファンにとっても興味深い展開だ。
【楽曲の評判と評価】Perfumeのテクノポップはどう進化した?
「Spending all my time」の評価を考えるとき、注目したいのは、それまでのPerfumeらしさを残しながら、海外のダンスミュージックに接近したことだ。
CDJournalは、英語詞をメインとしたサイバーなダンスチューンと紹介している。また、海外の音楽レビューでも、欧州のクラブミュージックを思わせるシンセサウンドや、繰り返しによるキャッチーさが取り上げられた。
評価される要点は3つ
1. 英語詞による新鮮な印象
日本語中心の楽曲とは違う響きがあり、海外のダンスポップを思わせる雰囲気を作り出している。海外リスナーにとっても、言葉の壁を越えてメロディーに入りやすい構造だ。
2. 反復によって生まれる中毒性
同じフレーズが繰り返される構成は、一度聴くと耳に残りやすい。シンプルな言葉と緻密な電子音の組み合わせが、曲の印象を強めている。
3. MVと楽曲が一体になった表現
田中裕介監督によるSF的な映像は、音楽だけでは伝わりにくい楽曲の世界観を補っている。映像を繰り返し見ることで、曲の反復構造にも新しい意味が生まれる。
一方で、好みが分かれる部分もある
英語詞の反復が多いことは、魅力であると同時に、聴き手によっては単調に感じられる要素でもある。
ストーリー性のある日本語詞や、細かな言葉の変化を楽しみたい人にとっては、少し物足りなく感じる可能性がある。
しかし、この曲は歌詞の情報量よりも、サウンド、声の響き、反復による没入感を重視した作品だ。言葉を細かく追うよりも、音楽全体を身体で感じることで魅力が伝わりやすい。
どんな人におすすめできる?
- おすすめできる人: Perfumeの電子音楽やダンスミュージックが好きな人。
- おすすめできる人: 英語詞を取り入れたJ-POPやEDMに興味がある人。
- おすすめできる人: MVの演出や映像と音楽の結びつきを楽しみたい人。
- 好みが分かれそうな人: 日本語の物語性や歌詞の細かな展開を最優先する人。
個人的な評価基準としては、歌詞の情報量だけでなく、音の反復がどれだけ感情や映像の印象につながっているかを聴きどころにしたい。
【spending all my timeに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:Perfume「Spending all my time」の発売日はいつ?
2012年8月15日。ユニバーサルJから発売されたシングルで、初回限定盤にはミュージックビデオを収録したDVDが付属していた。
Q2:「Spending all my time」の歌詞は日本語にするとどんな意味?
タイトルは「自分の時間をすべて費やす」という意味。歌詞は相手を思い続ける愛情を中心に展開し、恋愛への献身や強い思いを表現している。英語詞の反復と日本語部分の感情表現が特徴だ。
Q3:歌詞の作詞・作曲・編曲は誰が担当した?
中田ヤスタカが作詞・作曲・編曲を担当。楽曲制作を一貫して手がけている。
Q4:MVの監督は誰?
田中裕介。超能力を持つ少女たちが施設に閉じ込められているというSF的な設定と、繰り返しを意識した映像演出が特徴だ。
Q5:オリコンの最高順位は何位?
オリコン週間シングルランキングで最高2位。ランキング登場回数は10週と記録されている。
Q6:『LEVEL3』のAlbum-mixはシングル版と同じ?
同じ楽曲をベースにしているが、アルバム用にアレンジされている。シングル版が約3分54秒なのに対し、Album-mixは約4分02秒。イントロやアウトロの展開にも違いがある。
まとめ:Perfume「Spending all my time」が2026年も聴き継がれる理由
Perfumeの「Spending all my time」は、2012年8月15日に発売された、グループの表現の幅を広げた重要なシングルだ。
中田ヤスタカによる英語詞中心の歌詞と電子音を軸にしたダンスサウンドは、当時のPerfumeにとって新しい挑戦だった。メンバー自身が日本語詞の追加を提案した制作背景には、海外を意識しながらも日本のファンを大切にする姿勢が表れている。
オリコン最高2位という実績に加え、「ポイント」「Hurly Burly」という個性の異なるカップリング曲、田中裕介監督によるSF的なMV、そして『LEVEL3』のAlbum-mixまで、作品として楽しめる要素は多い。
2026年は発売から14年。今あらためて聴くなら、まずシングル版で反復する英語詞とサウンドを味わい、次にMVのループ演出を確認し、最後にAlbum-mixでアレンジの違いを聴き比べるのがおすすめだ。
単なる英語詞のダンスナンバーではなく、恋愛感情、音楽的な挑戦、映像表現が一つの世界観に結びついた作品。それこそが「Spending all my time」の魅力である。
主な参考資料: Perfume公式ディスコグラフィー、ユニバーサル ミュージック ジャパン、オリコンニュース、タワーレコード、CDJournal、The Japan Times、P.I.C.S.作品記録。